本場アメリカのトーナメンターが使うタックルとは…
桐山孝太郎さん(カバー写真左)とケビン・ショート(Kevin Short)(カバー写真右)の2人を北浦で取材した時のこと。取材の詳細はルアーマガジン本誌でお伝えするとして、今回はケビンが持ってきたタックルについて紹介します。
2015年までアメリカ最高峰のトーナメント・B.A.S.S.エリートシリーズで活躍していたケビンは、シャロークランクの達人。14年間参戦していたエリートシリーズでは、シャロークランクを軸に2度の優勝を飾っています。そんな彼のタックルがコチラ。
ケビンが持参したのはすべてシャロークランク用のタックル。左右はカーボン、真ん中のはグラスコンポジットでした。
真ん中のタックル、変な位置にルアーが引っかかってますよね。アップで見てみましょう。

これ知ってる? とケビンもちょっと自慢気でした。
なんと、ルアーキーパーがリールに装備されてました。使わない時はボディに収納できるすぐれものです。リールはルー(Lew’s)のスピードスプールで、アメリカでは結構メジャーです。

コインやマイナスドライバーで、巻いてるラインのポンド数に矢印を合わせばオーケー。
さらにメカニカルブレーキのフタには数字が。「M」はモノフィラメント(ナイロンです)、「B」はブレイド(PEですね)、「F」はフロロカーボンの略。巻いてあるラインの種類とポンド数が一目で分かるという便利なシステムです。つまり、写真のリールはフロロの14ポンド。

強度がー、とか持った感じがー、とかいう意見はおいといて、必要なんだから穴を空けたという実に単純な発想が素晴らしいです。
そして、トリガー部分に穴が。3本ともに空いていました。ロッドはルーのスピードスティック(Speed Stick)。この穴はどう使うかというと…。

フックキーパー付けるの面倒だし、じゃあ穴開けちゃえばいいじゃん、と。こういうモノの考え方ができるようになりたいです。
こんな感じで、ルアーを引っ掛けるために空いてます。雑なようでいて、実はアメリカ人はめちゃくちゃ合理的。
ちなみにケビンが使ってたギヤ比は6.8:1と、かなりのハイスピード。「クランクはローギヤで」とよく言われますが、そこも目からウロコでした。
桐山さんもケビンもバスキャットのサポートアングラー。ということで取材艇を用意してくれたビーフリークさんありがとうございました。最新モデル・キャラカル(Caracal)の乗り心地は最高。俺もちょっとだけ全開走行させてもらいました(笑)。

11月6日に琵琶湖・リブレを会場として試乗会が開催予定。気になる人はぜひ。
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