まずは釣具店の店員さんを頼るべし…のその前に、はじめの一歩
――バス釣りをやってみたい!と思い立ったら、まずはどうしたらいいでしょうか?
ヒロセマン「あれこれ考えずにやってみるのが一番です。とは言っても身近に経験者がいなければ道具もないでしょうし、何をどう揃えればいいかも分からないはず。釣り具屋さんに行って『バス釣りをやってみたい』と相談するのがベストですが、その前にある程度は知識を押さえておきましょう。
メインとなるタックルは、ロッド+リール+ライン+ルアー。これらを組み合わせて使うことでバスを釣ることができます。リールにはラインを巻いて、そのリールをロッドにセットして、ラインの先にルアーを結んでひとつのタックルにしてルアーを動かして釣ります」
ベイトタックル? スピニングタックル?
――リールの形が大きく違いますが、同じリールなんですか?
ヒロセマン「バス釣りには2種類のタックルがあります。それがベイトタックルとスピニングタックルです。どちらにも役割があって使い分けることでより多くのルアーを使うことができます。まずはバス釣りのタックルにはベイトとスピニングがあるということを覚えておきましょう」
ベイトタックル

こちらは「ベイトタックル」。ベイト用のロッドはベイトロッド、リールはベイトリールと呼ばれる。スピニングも同様だ。上がベイトロッド、並び右からベイトリール、ライン、ルアー
スピニングタックル

こちらが「スピニングタックル」。上がスピニングロッド、並び右からスピニングリール、ライン、ルアー
ヒロセマン「個人的にはベイトは投げるのにコツがいるので、簡単に投げられるスピニングがおすすめです。とはいえ、最終的にはどちらも使えるようになりたいので、お好きな方から始めてOK。いかにもバス釣りっぽいのはベイトの方でしょうね」
ラインを選ぼう
「ライン」とはルアーを結んで投げて動かす、いわゆる“釣り糸”のこと。バスがルアーにかかって暴れても切れない強さが求められる。強度は"ポンド(lb)"で表記される(1lb=約0.45kg)。釣り人と魚を結ぶ重要なタックルだ。
フロロカーボンライン
フロロカーボンという素材を使ったライン。伸びにくく張りがあり、擦れに強いのが特徴で、今ではバス釣りと言えばほぼこのフロロカーボンラインが使われている。
フロロカーボンライン
PEライン
複数の糸をヨリ合わせたラインでほぼ伸びず、同じ強度ではフロロよりも圧倒的に細い。扱いにくいが使いこなせれば強力な武器だ。広瀬さんはすべてPEを使っている。
PEライン
持ち運びしやすく、収納しやすい「2ピース」タイプのロッド
ヒロセマン「今回はツーピースのロッドを紹介しましょう。意図的に2本に分けている竿のことですね。短い方が持ち運びやすいし保管もしやすい。電車なんかで移動するときに邪魔にならないから愛用している人も多いロッドです」

一番上がワンピース、下の2本が2ピース。これは同じモデルで、違いは組み立て式かどうか

ティップ側とグリップ側に分かれているので、それぞれを手にして差し込むだけ。力まずにスポッと入る構造だ

差し込んだ状態。芯が見えているがそれが正常。

差し込んだらグリップ側とティップ側のガイドが一直線になるようにする。写真のように見ながら調整しよう。
タックルの保管方法は?
車載用ホルダーも市販されてはいるが、車内への常時保管は夏場などの超高温や紫外線などによる劣化の恐れがあるので基本NG。床に置くと破損の危険すらある。室内の直射日光を避けた場所に専用スタンドで立てて保管するのがベストだ。

車内は、想像よりも過酷な保管場所。長時間放置するとタックルが傷む恐れも。
ヒロセマンが奨めるビギナー向けロッド
バス釣り初心者がまずは手堅く1匹狙うのなら、という条件で、広瀬さんが商品開発に関わっているメジャークラフト製品の中からオススメの1本を選んでもらった。
デイズ DYS-652UL[メジャークラフト]



「バス釣りを日常に」のコンセプトで人気だった「デイズ」シリーズが15年ぶりに復活。
ヒロセマン「晩夏から初秋への移り変わりのこの時期。夏のプレッシャーが抜けきらないバスにライトリグで口を使わせるのに適したULロッドと言えます」
気になる方はメーカーサイトで詳細をチェックすべし!
デイズ DYS-652UL
●全長:6フィート5インチ
●アクション:ファスト
●対応ルアー:1/32~1/4オンス
●対応ライン:3~7ポンド
●価格:1万4,500円(税抜き)