満月の夜はアジングに適さない。多くのベテランアジングアングラーが口を揃える有名NG条件だが、その他にも以外に知られていない2つの事象を紹介します。


そもそも満月の夜はなぜダメなん?

これは多くのアングラーが口を揃えるNG気象条件だが、そもそもなぜアジングに適さないのか。これのおさらいから始めよう。

アジの主食はプランクトン。プランクトンは走光性があると言われています。走光性とは、光に集まる性質のことで、水中を漂うプランクトンはその傾向があることが知られています。なので、単純に言うと夜の常夜灯が良いポイントになるのは「魚が光に集まる」のではなく、「エサとなるプランクトンが光に集まるのでそれをエサにする魚が集まる」というのが正解。小さな食物連鎖があの狭い範囲内で旺盛に行われているのでしょうね。

満月になると、プランクトンは常夜灯だけでなく当然ながら光源となる月の光にも反応しはじめます。常夜灯が煌々としていても、太陽のパワーを反射する月の光の影響力は計り知れません。

当然、プランクトンも分散してしまい、伴い、アジも分散してそれを追いかけてしまうと考えられています。ポイントが絞りにくく、アジの密度も仮に常夜灯影響下に集まっていたとしても薄いことから、少々釣れづらいという状況になってしまうようです。

家邊克己さんは絶望して100km移動するというメタハラ漁船

画像: 沖に見える、メタハラ集魚灯を煌々と点灯する漁船が。家邊さん、移動を決意する。

沖に見える、メタハラ集魚灯を煌々と点灯する漁船が。家邊さん、移動を決意する。

さて、ご存知アジングのパイオニアとして知られるサーティフォーの家邊克己さん。取材時に沖に出現した漁船にため息を漏らします。

画像: 家邊克己さんは絶望して100km移動するというメタハラ漁船

家邊「あかんやろあれ〜。愛媛県であれが沖に見えたら100kmは移動するわ」

え? やはりあの集魚光が影響があるんですか?

家邊「めちゃくちゃありますよ。メタハラの集魚灯の威力はものすごいですよ。沿岸のアジを根こそぎ集めるくらいの威力はあります。それぐらいアジがあっちに吸い寄せられますね」

ちょうど取材は能登半島東面。沖に見えるのは富山湾の漁船か。かなり沖ではあるが、その光の帯は確かに岸辺に届こうかという明るさだ。メタハラとはメタルハライド灯のこと。

家邊「これは移動したほうがいいかもしれませんね。もちろん、それだけが釣れづらい要因ではないかもしれませんが、かなり影響があるのは確かです」



数釣りを楽しみたいならアジはキープ推奨

そして、アジが釣りにくくなる小ネタをもうひとつ家邊さんから提供していただいた。これは取材2日目の話。前日の夜のアジの釣れ方が芳しくなく、かなりシビアな状況。同行していた取材スタッフと相談し、釣具店に寄ることになった。

家邊「バケツかクーラーを買います。持ち帰るほうがいいから、今回はクーラーかな」

どうしてですか?

家邊「ちょっと、思ってるよりシビアな状況でしょ? 数をもう少し伸ばしたいから今晩は慎重にやりましょう。リリースせずにキープしましょう」

画像: ということで、遠征でクーラーを準備していなかったので、釣具店でクーラーを購入。釣れたアジはキープして食べることに。

ということで、遠征でクーラーを準備していなかったので、釣具店でクーラーを購入。釣れたアジはキープして食べることに。

家邊さんの解説によると、アジはリリースして群れに戻ると、その個体により危険が伝達されてしまう傾向があるというのだ。なので、リリースを続けると仮に群れが大きくても、リリースしないときに比べて、反応が悪くなるのだそうだ。これは長年アジングを続けて確信を得ている経験則。

家邊「他の魚でも同じだと思いますよ。特に群れで生活するタイプの魚はてきめんですよ。だから、数釣りしたいならキープしたほうがいいんですよ」

なるほど勉強になりました!




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