沢村幸弘選手が福岡・遠賀川でまたしても勝った! この地で行われたJBメジャー戦では実質4勝目。そのいずれもが2位以下を遥か遠くへと引き離す、圧倒的スコアでの勝利。異次元の釣りとも称される絶対王者はなぜ強いのか、なぜ勝てるのか。表彰台では「特別なことは何もしていない」と語るが、はたして真相や如何に。僕らはその秘密が知りたい。


15分で3投、2回のフッキング。沢村アプローチの謎解明に挑め

7月4日最終日決勝DAY、午前9時50分。中間大橋下流側で、記者は運良く暫定首位の沢村艇に遭遇した。

予選2日間での総重量は9854グラムと、実にほぼ10キロ。次点に着けた上西浩史選手は6996グラムで、ほぼ3キロものリードを広げた。日本の手練50選手が競うトップ50の舞台で、ここまで差が開くことはかなりのレアケース。沢村選手だけが知る“何か”が、その格差を生むことは明らかだった。

画像1: 15分で3投、2回のフッキング。沢村アプローチの謎解明に挑め

下流方向から現れた沢村選手、そのスポットでの滞在時間は15分ほど。常にボートポジションは上流側で、リグの着水地点は下流方向へ3メートルほど先だろうか。軽いピッチングで届く距離をわずかに3投。竿の角度は常にほぼ水平、もしくはやや下向きだった。

2度ほど鋭く竿を立てた瞬間を見かけることがあった。バイトを感じてアワせたのか、それともリグにアクションを加えたのかは不明。ただ、その後にリグを回収するのではなく再びロッドを水平に戻したことから、おそらくはアクション付けだったことが想像できた。

画像2: 15分で3投、2回のフッキング。沢村アプローチの謎解明に挑め

近距離で沢村艇を観察する時間はごくわずかだったが、表彰台インタビューではそのシーンを補足するかのように、沢村選手はウイニングパターンを解説したのだった。

フッキング動作かに見えたが…実は、アクション付けの一環か

沢村「今回はバサーさんに2日目から同船していただいて、僕自身も聞いて驚いたことなんですが『1投してピックアップするまでに最長で4分』を費やしていると。自分ではそんな意識はなく、さらには『ひとつのピンスポットに入って魚が釣れるまで20分かかっている』と」

最終日のあの瞬間、釣果こそなかったものの、滞在15分で3投の説明がつく。沢村選手自身のコンセントレーションは時が経つことを忘れさせるほどに高い。さらには、ロッドワークによるアクションもこう解説。

画像: フッキング動作かに見えたが…実は、アクション付けの一環か

沢村「アクションのバリエーションだけはいろいろ変えてやっていた。ズルズルと引いているところからプンッと変えたり、リフト&フォールに変えてみたり」

記者が目撃したのは、まさにそのアクションだったのではないか。沢村選手自身は「プンッ」と表現するが、傍目に見ればフッキングとも汲める大きく鋭い動作。その後に竿を戻したことから、極度に強いリフトであったとも想像できる。

画像: ウイニングルアーはただひとつ、エコスイミーバレット4.8インチ(サワムラ)のネコリグ。ワンナップシンカー1/24〜1/32オンス、ワンナップリング(共にサワムラ)使用。フックはワイルドモスキート♯1のワイヤーガード先端をカットして、ワームを挟み込むようにセッティングしてワイドゲイプのデメリットを排除。ほぼバーチカルでのバイトを仕留めるハリ先の刺し位置にも注目したい。

ウイニングルアーはただひとつ、エコスイミーバレット4.8インチ(サワムラ)のネコリグ。ワンナップシンカー1/24〜1/32オンス、ワンナップリング(共にサワムラ)使用。フックはワイルドモスキート♯1のワイヤーガード先端をカットして、ワームを挟み込むようにセッティングしてワイドゲイプのデメリットを排除。ほぼバーチカルでのバイトを仕留めるハリ先の刺し位置にも注目したい。

スイミーバレット4.8インチ&エコスイミーバレット4.8インチ

沢村選手へ遠賀川攻略のキモを尋ねる度に口にする言葉が「オンガのクセ」。先の動作が即ち、そのクセであると結論付けするのは時期尚早。キーのひとつであるのか、それとも沢村選手だけが感じ取れる微かなバイトなのか。真相は未だ闇の中、いや水の底にあるのだろう。



沢村幸弘、トップ50通算5勝目! そのどれもが次点に大差を開く

今戦の勝利によって、遠賀川メジャー戦での実質的な勝利数は『4』へと更新。また、トップ50カテゴリーでの総勝利数は『5』へと増やし、歴代3位タイの記録へ。

沢村「残念だったのが、今回WIRE TO WIRE(=終始独走の意)で勝ちたかったが、最終日は武田(栄喜)くんに単日首位を持っていかれたこと。武田くん、ナイスゲーム!」

画像: 準優勝は武田栄喜(たけだ・はるき)選手。タフさ極まる最終日ながら5尾4260グラムを持ち込み、予選暫定4位からジャンプアップ。エレクトロニクスを駆使した緻密な戦略で、沢村選手を2キロ差まで追い込んだ。

準優勝は武田栄喜(たけだ・はるき)選手。タフさ極まる最終日ながら5尾4260グラムを持ち込み、予選暫定4位からジャンプアップ。エレクトロニクスを駆使した緻密な戦略で、沢村選手を2キロ差まで追い込んだ。

なおトップ50史上で終始、首位独走は未だ例がない。ただ1日のみを除く2日間首位での優勝は過去に2例存在。その1例が2013第2戦遠賀川での沢村選手で、今戦で2度目となる。

沢村「メンタル的に最高潮の状態で、2週間後(7月19〜21日)の第3戦旧吉野川へ臨める。何度でも言うけど、特別なことは何もしていないよ(笑)」

試合後、記者にこう語った沢村選手。旧吉野川は、遠賀川に次ぎ自身が得意とするフィールドのひとつで、なおかつ「この釣りが通用する」のだという。終始独走での勝利、そして前人未到の2連勝も現実味を帯び始めている。

2019年間ランキングは現在、暫定3位。今戦で3位の三原直之選手が首位、2位には同じく準優勝の武田栄喜選手が立ちはだかる。A.O.Y.レースを折り返す第3戦。沢村選手を始め、各選手の活躍が今から楽しみでならない。

画像: 沢村選手のメインタックルは1セット。●ロッド:フェンウィック エイシスACES60CLJベイトフィネススペシャル(ティムコ)●リール:KTFスティーズCT フルコンプリートエディション(K.T.F.)●ライン:レッドスプール ベイトフィネススペック6&7&10ポンド(ジャッカル)

沢村選手のメインタックルは1セット。●ロッド:フェンウィック エイシスACES60CLJベイトフィネススペシャル(ティムコ)●リール:KTFスティーズCT フルコンプリートエディション(K.T.F.)●ライン:レッドスプール ベイトフィネススペック6&7&10ポンド(ジャッカル)

JBトップ第2戦遠賀川の詳細は、7月26日発売のルアーマガジンで掲載予定!!


「ルアマガ味わい尽くし放題」な月額課金会員制サービスはじまりました!


『ルアーマガジン』の情報はこちら!



This article is a sponsored article by
''.