2015年に発売され、その価格帯ゆえ幅広い層に支持されているブラックバス用ロッド、シマノの『ゾディアス』が満を持してフルモデルチェンジ。驚くべき全貌がついに明らかとなりました。


もはや価格で判断するのはナンセンス! トップカテゴリーで勝つためのロッド『ゾディアス』

昨年までのモデルは本体価格で16,700~20,100円、ネットの実勢価格がだいたい12,000円代~であり、その数字だけを現代バスロッドの平均価格に照らし合わせると、どちらかと言えばエントリー&ライトユーザー向け、あるいはミドルユーザーやコアなバスアングラーのサブ機的イメージのある『ゾディアス』。

しかしながら、日本ではJBトップ50の黒田健史さんや佐々一真さんが、アメリカではBPTで深江真一さんが、それぞれツアーで実戦投入している機種も多く、その釣獲性能は折り紙付き。そもそもアメリカの通販サイトでは189ドル~で販売されていて、現地ではハイエンドユーザー向けのロッドだと位置付けられているのです。

画像: 出展:黒田健史の「いろはにほへと」 kenshikuroda.com

出展:黒田健史の「いろはにほへと」

kenshikuroda.com

従来モデルの国内ラインナップに目を向けると、実に57機種(2ピースを含む)。うちグラスコンポジットが6機種(ベイト5機種、スピニング1機種)揃っているなど、入門用とは一線を画すマニアックな展開であることがはっきりとわかります(もちろん、最初の1本に適した汎用機もありますよ)。

カーボンテープでブランクスを締め上げネジレを抑制する構造“ハイパワーX”や、軽量高強度な素材“CI4+”をリールシートに採用するなど、バスロッドとしての完成度は極めて高く、だからこそ日米のトップカテゴリーで戦うプロフェッショナルが、勝つための武器として『ゾディアス』を選んでいるのは、至極当然のことなのです。

と、記者自身も『ゾディアス』のユーザーであるため、つい前置きに熱が入ってしまいましたが、デビューから5年、ついに生まれ変わるとの報が入ってまいりました!

しかもなんと、ポイズンアルティマやポイズングロリアスなどいわゆる国内ハイエンドモデルに搭載されているカーボン一体成型中空後端グリップ『カーボンモノコックグリップ』を装着して!! これはもう『ゾディアス』ユーザーならずとも一大事でしょう!!

画像: 『NEWゾディアス』のベイトキャスティングモデル(上)とスピニングモデル(下)のグリップまわり。

『NEWゾディアス』のベイトキャスティングモデル(上)とスピニングモデル(下)のグリップまわり。

『20ゾディアス』はいったいどんなロッドに仕上がっているのでしょうか?

同シリーズを旧モデルから引き続き監修している黒田健史さんに、情報公開解禁直後の深夜、怒られ覚悟で電凸してみました!!

画像: 【2020シマノ新製品ロッド】間違いなくこれはバスロッドの価格破壊だ!! あの『ゾディアス』がカーボンモノコックグリップを搭載してフルモデルチェンジ!!

【Profile】
黒田健史(くろだ・けんし)
1985年生まれ。国内最高峰カテゴリーJBトップ50メンバーであり、昨季の開幕七色ダム戦では見事3位入賞、年間ランキング7位でフィニッシュ。年を追うごとにはっきりと存在感を増している注目株だ。長年の経験と高度な技術、そして豊富な知識に裏付けられたタックルに対する造詣の深さは特筆すべきもの。バスのみならず、ソルトゲームにも精通している。

カーボンモノコックグリップの搭載で感度向上と軽量化を実現!!

ルアマガプラス「く、黒田さん、夜分にすみません。今年ゾディアスが新しくなるっていう話を聞いて、いてもたってもいられず電話してしまいました」

黒田「…いま、何時か知ってます?」

ルアマガプラス「0時5分…かな」

黒田「はい、おやすみなさい」

ルアマガプラス「ちょ、ちょっと待った。ホント、すみません。新しいゾディアスについて教えてください!!」

黒田「いや、情報公開はたしかに14日ですけど…このタイミングでしゃべると、マジで僕も首切られる可能性あるんですけど」

ルアマガプラス「もしヤバかったら、一緒にAさん(シマノ社バス関連広報担当)のところに謝りにいきますので」

黒田「(沈黙23秒)わかりました。絶対ですよ」

ルアマガプラス「(いぇ~い!!)はい、よろしくお願いします」

黒田「まず、一番の変更点はカーボンモノコックグリップを搭載したこと。そのおかげで平均して10gほど重さが変わっている。自重がだいたい100~120gなので、10%ほど軽くなったことになります。個人的には、それがもっとも大きなメリットですね」

画像: NEWゾディアスのテスト中にキャッチした1尾。プロトモデルのため、グリップの仕様が違います。

NEWゾディアスのテスト中にキャッチした1尾。プロトモデルのため、グリップの仕様が違います。

ルアマガプラス「なんと! 10gも軽くなっている!? カーボンモノコックグリップと聞くと、何より感度の向上を想像してしまいますが、それだけではないんですね」

黒田「もちろん、感度も上がっています。たとえばワームの釣りとか、アタリを取って掛ける釣りではリアグリップが空洞になっているモノコックの金属的な感度は大きなメリットになります。

でも、グラスコンポジットを含め巻き物の釣りでは、たしかに感度も必要だけれど、それ以上に軽さの恩恵が大きい。軽ければ、投げて巻くリズムを持続できるし、肩や腕、手のひらに余計な力が入らないぶん、おのずと巻きの感度も上がりますから」

ルアマガプラス「メリットしかない! ロッドそのものが、従来モデルとまったくの別物なのでしょうか?」

黒田「同じ番手であれば、ブランクスの使用感というか、完成したロッドのテイストそのものはほぼ変わっていません」

ルアマガプラス「軽くなったのに?」

黒田「そうです。ロッドのアクションとか、使用感というのは、従来のゾディアスですでに完成された領域にあるわけですよ。でも、カーボンモノコックグリップを搭載することで、軽くなるがゆえに従来どおりのブランクス設計ではバランスが変わってしまうラインナップもある。とくに長いロッド、硬いロッド、グラスコンポジットのロッドはその傾向が強いんです。要は手元が軽くなるぶん、先重りしてしまうんですね」

画像: プロトモデルのごく一部。いくつかグリップデザインが異なるのは、テスト中の万が一の情報漏洩を避けるためだそうです。

プロトモデルのごく一部。いくつかグリップデザインが異なるのは、テスト中の万が一の情報漏洩を避けるためだそうです。

もちろん、旧ゾディアスのブランクス設計でなんの問題もない機種もあります。それが全体の7割くらいで、シンプルにアップグレードしている」

ルアマガプラス「残りの3割は?」

黒田「ブランクスを再設計したり、グリップ長を調整してカーボンモノコックグリップに最適化しています。最終的なバランスと使用感は変わらないので、おっしゃるとおり、結局のところどの機種も“軽くなって感度も高くなった”というメリットしかありません(笑)」

実質アップグレードなのにお値段ほぼ据え置き!?

ルアマガプラス「ハラショー! でも、カーボンモノコックって、ぶっちゃけハイエンドの装備ですよね。手頃な価格がゾディアスの魅力でもあったわけで…相応の値段になってしまっているのでは?」

黒田「初期ラインナップは1ピース、2ピースともに15機種ずつの計30アイテムでベーシックラインが中心ですが、本体価格は1万8000~2万500円の予定です」

自重と価格に注目!! ※継数が2になっているのは、すべてグリップジョイントのためです。

1ピースのモデルをそのまま2ピースにしたんじゃない、というところにもゾディアスのスゴさを感じませんか!!

ルアマガプラス「まじか!? それって、現行モデルと変わらない…っていうか、カーボンモノコックグリップの搭載を考えると逆に安くなってる!? ってどゆこと?」

黒田「ゾディアスは、シマノのグローバル戦略における筆頭機種なんですよ。日本とアメリカだけでなく、オセアニアやヨーロッパでも販売されている。間違いなく世界でもっとも売れているロッドなんです。その地域や魚種に合わせたラインナップを足すと、おそらく100モデルくらいいくんじゃないかな」

ルアマガプラス「つまりそれだけ数が売れるから、高いクオリティを維持したまま価格を抑えられる!?」

黒田「ズバリ、そういうことです」

ルアマガプラス「さすが世界のシマノ!! キてますね」



尖った機種も続々!? ゾディアスから目が離せない!!

ルアマガプラス「黒田さんのなかで、『20ゾディアス』のラインナップで特にコレがオススメというモデルはありますか?」

黒田「それ聞く? 全部でしょ。基本的になかの人ですから(笑)」

ルアマガプラス「じゃあ質問を変えます。注目の機種ってあります?」

黒田「あまり変わってない気もしますけど(笑)…わかりました。今季ということで考えるなら、新規でラインナップに加えた『167M-S』と『270M-2』ですね」

■ゾディアス167M-S(1ピース)

黒田「ソリッドティップのMアクション。通常のMモデルよりベイトフィネス寄りのテクニカルベイトロッドです。ティップだけでいったらLクラスのしなやかさなんですが、ベリー~バットにかけてM~MHへとパワーが変わっていく。スモラバ、ベイトネコはもちろんですが、12lbラインにも対応するのでちょっとしたカバーでのテキサスもできてしまう幅を持ち合わせた1本ですね」

画像: ゾディアス167M-Sのプロトモデルでファイト中のワンシーン。ティップの入り方に注目!!

ゾディアス167M-Sのプロトモデルでファイト中のワンシーン。ティップの入り方に注目!!

■ゾディアス270M-2(2ピース)

黒田「ハイフン2は2ピースの意で、このモデルは1ピースには存在していません。というのも近年、バスロッドを他魚種のゲームに用いるアングラーが増えているじゃないですか。その点において7フィートのMクラス・スピニングというのはバス以外の釣りにもとてもフィットするんですよ。リールとラインさえ変えれば、エギングだったり、ボートシーバスもできてしまう。車のトランクに積んでおいて、出かけた先で釣りをしたいときにも打ってつけなんですね。もちろん、海外に持っていくというのもアリですよね」

ルアマガプラス「う~む、鋭い。あと、ラインナップを見て気になったんですが、『170M-G/2』ってもしかして…グラスコンポジットの2ピースですよね?」

黒田「あ、気付いちゃいました? グラスコンポジットの2ピースって、聞いたことないでしょ? 実はシマノでも初なんです。170M-Gは初代ゾディアスで一番人気のグラスコンポジットモデルなんですが、ユーザーさんから2ピースの要望がとても多かったんですよ」

画像: ゾディアス170M-G/2

ゾディアス170M-G/2

ルアマガプラス「シマノ初のグラス2ピースがゾディアスから発売される! このシリーズに対する、シマノさんの本気度が伝わってきます!!」

黒田「価格帯を抑えつつ、尖ったロッドも作れるのがゾディアス。さっきも言ったとおり、それは国内需要だけではないからなんですね。『ゾディアス』じゃなきゃできない、シマノじゃなきゃできない。今回のモデルチェンジで、さらに突き抜けた感がありますよね」

ルアマガプラス「黒田さん、ゾディアスでぜひロクサンのグラスコンポジットも作ってください!」

黒田「………………じゃ、そゆことで、おやすみなさい」

『20ゾディアス』はこの春には店頭に並ぶ予定! ベストシーズン突入前に、絶対にチェックしたほうがいいですよ!!

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