ソルトルアーフィッシングにおいては、ツインパワーXDの登場により、やや影が薄くなった感が否めなかった旧ツインパワー。しかし、そのイメージを払拭するどころか、XDの存在意義をおびやかすほどの進化を遂げた20ツインパワー。リニューアルに際してのコンセプトを中心に、その変貌ぶりをチェックしていこう。


NEWツインパワーの開発コンセプトは“剛性”と“巻き”

画像: ひと目で15ツインパワーとの違いを感じるアグレッシブなデザインと色使いが特徴的。掲げたコンセプトは“剛性感”と“巻き”。

ひと目で15ツインパワーとの違いを感じるアグレッシブなデザインと色使いが特徴的。掲げたコンセプトは“剛性感”と“巻き”。

正直、15ツインパワーを通常の範囲で使用していて、我慢ならない点があるのかというと、ほとんどのアングラーが十分満足しているんじゃないでしょうか? 「これ以上、どこを進化させるの?」最近の中・上位クラスのリールのモデルチェンジには、常につきまとう疑問ですよね。しかし、実際に新しいリールを手にしてみると「ああ、やっぱいいな…」と、なってしまうわけです。困ったことに。

で、NEWツインパワーは、どこに力点を置いて開発されたのか? これ、重要な部分なので、最初にしっかりと説明しておきます。

見出しの通り、開発コンセプトは“剛性”と“巻き”の向上です。ただ、ひと口に“剛性”と“巻き”を向上させると言ってもですね、現行のツインパワーもその部分おいて極端に劣っているわけではないので、なかなか難しい達成目標だと思うんです。実は、筆者は幸運にも、このNEWツインパワーに触れる機会を与えられたので、その上で断言しますが、新しいツインパワーは明確な進化を感じる仕上がりでした。

画像: 左が20ツインパワー(2500S)、右が15ツインパワー(2500S)。新しいツインパワーは、引き締まったデザインと色使いになったのが印象的。

左が20ツインパワー(2500S)、右が15ツインパワー(2500S)。新しいツインパワーは、引き締まったデザインと色使いになったのが印象的。

●NEWツインパワーで採用された新しい機能一覧

・金属ローター(2500/4000はアルミニウム)
・マイクロモジュールギアⅡ
・サイレントドライブ
・Xプロテクト(15ツインパワーはコアプロテクト)
・ラインローラー防水ベアリング

では、どのようにその難題(“剛性”と“巻き”の向上)を達成したのか、各項目別に具体的に見ていきたいと思います。あ、ちなみに、モデルラインナップのスペック表が見たい方、一番下までスクロールしてもらえれば、15ツインパワーのそれと並べて掲載しておりますので、そちらをどうぞ。

「金属ローター+アルミボディ」の組み合わせで達成した圧倒的な剛性感

画像: 15ツインパワーではラインナップになかっが、NEWツインパワーではC5000XGも選択可能。ライトショアジギングにも最適。

15ツインパワーではラインナップになかっが、NEWツインパワーではC5000XGも選択可能。ライトショアジギングにも最適。

15ツインパワーとの大きな変化点の1つとして挙げられるのが、ローターの材質の変更です。前作ではCi4+という、シマノ独自の軽量カーボン素材を採用しており、これにより大幅な軽量化を達成していました。それが、NEWツインパワーでは一転、何と、金属ローターに改められたんですね。これはちょっと驚きです。現ラインナップでは、金属ローターとアルミニウムボディの組み合わせは、ステラとこのツインパワーだけということになります。NEWツインパワーが、いかに剛性感のアップに本気だということがよくわかります。

察しの良い皆さんはお気づきだと思いますが、この変更によりローター重量は重くなってしまうんですよ。手元の資料では、C3000の場合、前作比で約4g、ローター重量がアップしてしまっている。でも一方で、“ねじれ”や“たわみ”といった変形量は約58%も低減されているようです。

画像: NEWツインパワーの剛性感なら、ライトショアジギングを何の不安もなくこなせると、インストラクターの辺見さんも太鼓判を押す。

NEWツインパワーの剛性感なら、ライトショアジギングを何の不安もなくこなせると、インストラクターの辺見さんも太鼓判を押す。

あえて重量増を取ってでも達成したかったこの剛性感のアップは、特にターゲットサイズが大きかったり、扱うルアー重量が重いソルトゲームでは特に大きな恩恵を受ける改良点でしょう。ツインパワーXDの登場以来、ソルトではその存在意義が薄れ気味だった本家ツインパワーですが、この剛性感アップで悩ましい選択肢が増えたんじゃないでしょうか。

ちなみに、ローターの重量はアップしていますが、リール自体の重量は15ツインパワーと比較して大幅に軽量化されているのでご安心を。



剛性感アップと搭載ギアの刷新で、“巻き”性能も大幅に向上!

画像: 新たに追加された番手、C5000XGなら磯でのヒラスズキゲームでも活躍してくれる。

新たに追加された番手、C5000XGなら磯でのヒラスズキゲームでも活躍してくれる。

大物とのファイト中など、高負荷がかかる状況でいかにスムーズな巻取りを行えるどうかは、ソルトアングラーとしては、非常に気になるところですよね。リール自体に強度や剛性感がないと、不安定な巻取りとなり、せっかくの魚とのファイトに集中できない、なんてことにもなりかねません。

その点、新たに金属ローターという武器を手にしたツインパワーは、例えば昨今人気のショアジギングだったり、サーフゲームだったりといった、実はリールに常時負荷がかかるような釣りにも最適だと言えるでしょう。

画像: NEWツインパワーは、新しいギアを採用することで、内部も大幅に刷新されている。

NEWツインパワーは、新しいギアを採用することで、内部も大幅に刷新されている。

また、NEWツインパワーには新たに「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」が採用されています。どちらも、すでにステラやストラディックにも搭載されている実績があるので目新しさはないものの、巻きの性能を向上させる確実な進化とも言えるでしょう。

●マイクロモジュールギアⅡ

●サイレントドライブ

ギアの強度はツインパワーXD相当で、防水性能もXプロテクトを採用しているので大幅に向上しています。あらゆる改良点が、ソルトアングラー向けのものに思えてくるのは、気のせいでしょうか!?

ロングストロークスプール採用で、飛距離も向上!

画像: 飛距離が如実に釣果の差となって現れるサーフゲームにおいても、20ツインパワーは十分戦力となる。

飛距離が如実に釣果の差となって現れるサーフゲームにおいても、20ツインパワーは十分戦力となる。

ステラ、ヴァンキッシュ、ストラディックで採用され始め、飛距離向上に対して定評のあるロングストロークスプールですが、もちろん、20ツインパワーでも採用されています。ロングストローク化により、4%の飛距離の向上を示しているという資料もあります。

たった4%と思うかもしれませんが、例えばサーフで毎キャスト50mだったところが52m跳ぶということで、それは10投すれば20m、100投すれば200mというバカにならない差が生まれるワケです。これは、ソルトアングラーにとって地味にうれしい進化と言えるでしょう。

画像: 左が15ツインパワーのスプールで、右がNEWツインパワーのロングストロークスプール。ステラ、ヴァンキッシュなど上位モデルから採用され始め、飛距離の向上には定評がある。

左が15ツインパワーのスプールで、右がNEWツインパワーのロングストロークスプール。ステラ、ヴァンキッシュなど上位モデルから採用され始め、飛距離の向上には定評がある。

金属ローターを採用しながら、全体重量は大幅に軽量化!(スゴイ!)

●NEWツインパワー スペック表

●15ツインパワー スペック表

画像: ●15ツインパワー スペック表

20ツインパワーは3月発売! ソルトルアーフィッシングでの使用で恩恵が大きい正常進化

単に、軽量化だけを目指すというのではなく、リール自体の剛性感の向上や、巻きに対するこだわりを全面に押し出したリニューアルは、結果として、ソルトルアーフィッシングでの使用において、恩恵が多いものとなったんじゃないでしょうか? サーフゲームやショアジギング、シーバス、ヒラスズキといった、いずれもリールへの負荷が高いゲームでも、シマノが擁する各インストラクター陣の評価は非常に高いものでした。

もちろん、4万円を超える本体価格なので、求められるスペックはそれなりに高いものとなりますが、それでも、その要求を超えるものを達成しているのではないでしょうか(本体価格も、前作を超えちゃってますが…)。

強度、耐久性、ギヤ(巻き)、軽量化、全方位的に進化しており、突っ込みどころなどないのがNEWツインパワーだと思います。買って後悔することは、まずありえないでしょう。

ただ、あえて言うなら、ツインパワーXDやSW、ヴァンキッシュ、ストラディックといった、選択肢の多いシマノリールのラインナップの中で、あえてこのツインパワーを選ぶ理由をどこに見出すか、ということでしょうか。皆さんは、どう思われますか?




This article is a sponsored article by
''.