BKKという釣り針メーカーをご存知でしょうか? 知りませんよね。かく言うミーも、この業界に四半世紀近く身を置きながら聞いたことありませんでした。ところが先日、バスプロ界きってのタックルご意見番でありインフルエンサー、黒田健史さんがブログで取り上げているのを発見! しかもスポンサードされてるし!! BKKっていったいどんなメーカーでどんなフックを作っているのでしょうか? そこらへんを黒田さんに直接聞いてみました!!
画像1: 船長もビックリ! フックの黒船『BKK』来襲!! 実はアナタも愛用者だった!?

【Profile】
黒田健史(くろだ・けんし)
1985年生まれ。国内最高峰カテゴリーJBトップ50メンバーであり、昨季の開幕七色ダム戦では見事3位入賞、年間ランキング7位でフィニッシュ。年を追うごとにはっきりと存在感を増している注目株だ。長年の経験と高度な技術、そして豊富な知識に裏付けられたタックルに対する造詣の深さは特筆すべきもの。バスのみならず、ソルトゲームにも精通している。



新進気鋭かと思いきや、実はOEMも手掛ける老舗のフックメーカー『BKK』

マツ:ご無沙汰です、黒田さん。

黒田:お久しぶりです。こんな夜中に…また何か無理難題ですか?

マツ:いやいや…3月にブログで、BKKと契約したって書いてたじゃないですか。

黒田:ええ、そうですね。それが何か?

マツ:すみません、あらためてBKKってどんなメーカーなんですか? 名前からしてちょっとおどろおどろしいような…それでいてひと口チョコって感じもしますけど、大丈夫なん? 

黒田:ってそれ、こんな時間(23時30分)にわざわざ電話してくることですか? ま、いいや。うん、BKKはですね、秘密結社でもなければ、イナズマ級のお菓子でもありません。っていうか僕よりよっぽど業界歴が長いマツさんですらも知らない?

マツ:ハイ…(-_-;)

黒田:でもね、たぶん使ったことあるはずですよ。BKKのフック。

マツ:いや、買ったことないし。ショップのフックコーナーに並んでいるのを見たこともありませんけど?

黒田:〇〇〇〇〇(アメリカを含め世界的に大ヒットしているジャークベイト)持ってます?

マツ:もちろんです。って、えぇえ、まさかあのルアーに着いてるフックって……?

黒田:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇(往年の名作トップウォータープラグ)もそう、BKKのフックが採用されてますよ。

マツ:な、なんと!! 使ったことあります。っていうかどっちも一軍だし。パッケージにどこそこのフックを使ってるって謳ってないルアーは基本、交換してしまう派なんですが、あの2つはデフォルトで装着してるやつのまんまにしてました。あ、このフックは換える必要ないじゃん、と。

黒田:お、なかなか見る目がありますね(笑)。そうなんですよ、あのトリプルフック、実はBKKなんです。ちなみに世界的なシェアで見れば、ソルトルアーのフックはおそらくナンバーワンですよ。

世界的フックメーカーBKKの日本初投入はトリプルフック2機種!!

マツ:そんなメーカーさんがあったんですね。知らんかった…勉強になりました。で、黒田プロがサポートされたということは、日本でもついに『BKK』のフックそのものが発売になるということですよね。となると、種類もたくさん登場するってことでしょうか?

黒田:トリプルフックでバスに向けたラインナップは、基本2種類です。

マツ:う、それだけ?

黒田:それだけって……じゃあ聞きますけど、マツさん、トリプルフックに関してルアーのタイプや特徴でフック形状を使い分けてます?

マツ:あ、いや、ごめんなさい。なんとなくツウぶってみましたけど、フックサイズが合ってさえいればとくには…信頼のメーカーさんでオーソドックスな形を選んでます。ダメ?

黒田:まったく問題ありません。ダメじゃありませんよ。

マツ:ですよね(笑)。じゃあBKKのトリプルフックについて、教えてもらえますか?

黒田:大きく分けて2種類。ラウンドベンドタイプの『スピア』とスプロートベンドタイプの『ファングス』があります。

画像: 左が『スピア』、右が『ファングス』。

左が『スピア』、右が『ファングス』。

マツ:形からすると、ミーは『スピア』のほうが好きかな。『ファングス』は見た目がちょっとソルトっぽい感じ…そもそもBKKのフックってどんな特徴があるんですか?

黒田:正直に言いますね、オーナーばりとがまかつの中間的なイメージです。

マツ:すみません。ビタイチ分かりません。

黒田:言い方を変えましょう。がまかつさんより軟らかいけれどオーナーさんより硬いのがBKK。折れやすい針は必然的に曲がりにくいし、曲がりやすい針というのは折れにくい。この部分は表裏一体なんです。どこに重点を置くかの問題なので良し悪しという意味ではないですよ。

マツ:メーカーそれぞれの個性ということでしょうか。

黒田:そうです。

オールマイティに使える『スピア』とビッグフィッシュ&ソルト対応の『ファングス』

黒田:まず『スピア』から。ワームフックを形状で使い分ける人は多いと思います。ワームの太さや形状に合わせてフックを換えることで、フッキングが良くなるし、バラシが減る。

マツ:ワームフックは線径や形を気にしていくつかを使い分けてます。

黒田:ですよね。同じように、やはりトリプルフックでも、当然、プラグと合う合わないはあるわけです。でも、ワームとプラグで明確に違うのは、現場で即座に着けられるか、最初から着けておかなければならないか。現場でいちいちスプリットリングから外して着けるのは面倒だし、事前に換えておくにしても、ルアーごとにどんな形状が良いのか分かりにくい。

そう考えたとき、コアなアングラーさんはまだしも、そこまでは…というマツさん含め大多数の方にとっては、プラグに合わせてフックを換える作業そのものがハードル高いですよね。

マツ:いかにも。先ほど申し上げたとおり、サイズさえ合っていればあとは形状うんぬんより信頼できるかどうかが個人的には大切です。

黒田:その点において、BKKのラウンドベンド『スピア』は実にオールマイティなんですよ。『スーパースライド』というフッ素コートが施されていて刺さりがいいのはもちろん、どんなプラグに対しても問題なくマッチする汎用性の高さを備えています。

この『スピア』に線径の異なる2モデルがあって、ブルーのパッケージの『スピア21-SS』はオーソドックスな軸の太さ。いわゆるレギュラーワイヤの、もっとも一般的なトリプルフックと言えます。基本的にはこれを使っていれば間違いない、というモデル。

画像1: オールマイティに使える『スピア』とビッグフィッシュ&ソルト対応の『ファングス』

何より特筆すべきは、サイズ展開の幅広さにあります。

下は渓流ルアーにも使える18番から、上はジャイアントベイトに搭載できる5/0まで全部で15サイズ揃っている。バス用の太さでありながら、このサイズ幅は他メーカーにはありません。

画像: 『スピア21-SS』は18番から5/0まで、実に15サイズをラインナップ!!

『スピア21-SS』は18番から5/0まで、実に15サイズをラインナップ!!

小さいほうも大きいほうも、これまでは他魚種向けをデフォルトで使わざるを得なかった。だから軸が細すぎたり太すぎたり。それは、単純に適したサイズがなかったからなんです。

一方、金色のパッケージ『スピア20-SS』は21に比べるとわずかに細軸なんですよ。

画像2: オールマイティに使える『スピア』とビッグフィッシュ&ソルト対応の『ファングス』

マツ:というと?

黒田:具体的には、21が1Xという太さだったのに対して20は0.8X。冬から春にかけて、サスペンドタイプのシャッドやジャークベイトなど軸の太いフックだとサスペンドではなくなってしまったり、バイトがあってもいまひとつノリが悪かったり、そういうシビアな局面で出番になるのが『スピア20-SS』です。

画像: 左が『スピア20-SS』、右が『スピア21-SS』でどちらもサイズは6番。線径の違いがひと目で分かります。

左が『スピア20-SS』、右が『スピア21-SS』でどちらもサイズは6番。線径の違いがひと目で分かります。

ただ、21に比べると細いけれど、バスフィッシングで従来使用されてきた細軸よりは太い。かなり絶妙です。これはウッドクランクにも向いてますね。比較的軽いプラグ、浮力の高いプラグでも動きを妨げず、なおかつバスを掛けても安心してファイトできる太さだということ。

こちらは、21ほどサイズ展開はありません。12から2番までの6サイズです。

マツ:太いか細いかの使い分けはシンプルでイイですね~!! 

画像3: オールマイティに使える『スピア』とビッグフィッシュ&ソルト対応の『ファングス』

黒田:でしょ(笑)。あともう一種類『ファングス』には2Xと3X、太軸と極太軸を用意しています。こちらは、国内で言うなら琵琶湖で釣りをする方とか、マツさんが言うように『ウルトラアンチラスト』という防錆加工が施してあるのでソルトウォーターでも安心して使えるモデルになっていますよ。

画像4: オールマイティに使える『スピア』とビッグフィッシュ&ソルト対応の『ファングス』
画像: 左が『スピア20-SS』、右が『ファングス63-UA』。サイズはどちらも6番。

左が『スピア20-SS』、右が『ファングス63-UA』。サイズはどちらも6番。

BKKはこの2機種4モデルを今季、市場に投入します。

ちなみに、フックの素材というのは金属だけでできていると思っている方が多いと思うのですが、それだと簡単に折れてしまいます。そこで炭素を、聞き慣れた言葉を用いるならカーボンを加えるのですが、その含有率と焼きの温度、時間の調整によって各メーカーそれぞれの個性が生まれます。でも、針先の鋭さ、耐久性、品質安定感をひっくるめて考えたとき、そのすべてを高い次元でクリアできる技術力を持っているのは、僕の知る限り世界広しと言えどBKKとほかに一社しかありません。

このルアーのフック、どこのか分からない。パッケージに謳っていない。でも、すごく刺さるし気に入ってるのでスペアが欲しいと言う人はぜひ一度、スピアやファングスと照らし合わせてもらいたいですね。まったく同じものが使用されているので、見てすぐに分かるはずですから。

マツ:BKKの謎が解けてすっきりしました。いきなり深夜にすみませんでした。ご対応ありがとうございます。

黒田:……おやすみなさい(なぜいつも深夜に……)。

黒田さんが太鼓判を押すBKKフック。国内での発売は7月末になるそうです。お楽しみに!!



関連記事はこちら!




This article is a sponsored article by
''.