さぁ、Fishman(フィッシュマン)のテスターとして活躍する西村均さん。今回もためになるメンテナンス術を公開いただきます。リールを使っているといつの間にか白い塊があちこちに……やがてリーリングにガタツキが……はい、塩ガミです。そんなときに有効な方法がこれ。まさかの「鍋で煮る」です。やっちまったときはこの方法で復活させてみましょう。では、よろしくおねがいします。(文:西村均)


夏になるとやってしまいがち……リールのゴロゴロ、ガリガリの正体は「塩」!

暑い夏、そして厳しい残暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。Fishmanフィールドテスター西村です。

画像: リールのベアリングが塩噛みしたら「鍋で煮る!」びっくりメンテナンス方法が有効

【Profile】
西村均(にしむら・ひとし)
ベイトロッド専門メーカー「Fishman」のテスターを務める。新潟県をホームに小渓流から海のルアー釣りまで幅広く楽しむマルチアングラー。人気サイトfimoでブログも執筆中。ドクトル・ニシニシの愛称で変な格好もするが、釣りのテクニックには定評あり。

画像: 夏になるとやってしまいがち……リールのゴロゴロ、ガリガリの正体は「塩」!

こう暑いと、ソルトフィールドで酷使したリールのベアリングが、帰宅道中の車内の熱や日差しで塩の結晶を噛んでしまい、気付いたらゴロゴロ、ガリガリ……となってしまう事が良く起きます。

あぁ~、やってしまった‼

と、後悔する前に、釣りが終わったらペットボトルの水などで、最低限、海水分は落としておきましょう。スピニングリールのラインローラーなども発生しやすいですね。

ですが、なってしまったものは仕方がない、メンテナンスしなければ次の釣行が出来ないのです、が、すぐ手元に同じベアリングの在庫がない!純正や社外のベアリングを買わなきゃ…

いいえ、ちょっと待って下さい。そのベアリング、『生き返るかもしれませんよ!』

ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

さて、ベアリングと言うのは工業規格品です。両面シールド、片面シールド、オープンベアリング等、色々あるのですが、リールに使われているのは浸水を防ぐために両面シールドのものが多いです。普通に使っていれば、このシールドのお陰で浸水や異物の侵入を防げるわけですが、問題は海水です。

シールドの中に海水が染み込み、そして内部で塩が結晶になり異物化して。回転を阻害してしまう。これがいわゆる塩噛みです。

ここでオープンベアリングならば、洗浄は容易なのですが、先述した通り、大体のリールは両面シールドベアリング。塩噛みしたら洗浄のしようもない、交換かぁ~!

画像1: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

なのですが、そのベアリング、よーく観察してみて下さい。

このように、上の写真のベアリングのようにシールドに切れ目がありませんか? もしあったならラッキー! このタイプのシールドは容易に外すことが可能です。

画像2: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

細い縫い針などで、この切り欠きをつんつんしてみましょう。上の写真を参照してください。

画像3: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

なんと簡単にシールドを外せます。このようなCリング式のベアリングなら、塩噛みを治すのは簡単です。シールドがカシメではまっているタイプでも、これからご紹介する方法で治る可能性は高いです。その方法とは…

画像4: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

な…鍋だと…?

画像5: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

これでもか!と言う位に煮込んでやるのです(笑)冗談ではなく、お湯で煮る事で、塩の結晶が解けて、綺麗さっぱりベアリング内部から抜けてくれるのです。この処方を行うならば、回転不良に気付いてすぐが良いです。

ゴロゴロしてるなぁ、と思ってそのまま回転させると、塩結晶、言ってみれば金属ナトリウムの結晶で、ベアリング内部を異常摩耗させてしまう可能性が高いのです。塩噛んだ! と思ったら取り敢えず茹でる! コレ!

あっとここで重要ポイント。

鍋は料理に使わない奴にしましょう。そうしないと、奥様やお母様が怒って、次回の釣りに行けないかも(笑)。100均の安い手鍋で充分です。

画像6: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

塩結晶が取れ、スムーズに回るようになったら、パーツクリーナーで最終洗浄をしましょう。

画像7: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

御覧の通り、シャンシャンと絶好調になりました。あとはシールドをはめ、Cリングを元通りにパチンと入れて、オイルやグリスを給脂してリールに組み込みましょう。

これで治れば、メンテナンス費用は正にゼロ! 新品を手配する前に試してみる価値は十分にあります。ちなみに今回の塩噛みベアリングは、Fishmanオフィスから送られてきたエクスセンスDCから摘出したもの。

近年のシマノのS-ARBはCリングシールドに切り替わっていて、このような洗浄が可能になったので、コストパフォーマンスがとても良いですね。

ちなみに、DAIWAのマグシールド系はどうなの? という質問を確認のため、西村さんに投げかけてみました。「基本、マグシールドでは使えないメンテナンス方法ですが、自前でマグオイルを入れられる技術のある方は可能です」とのお話でした。

北海道の比較的涼しい夏の環境でも、ソルトフィールドで酷使すると、やはり塩噛みは発生するようです。

ならばもっと暑い本州以南なら…

やはり釣行後は早めの水洗いが必要だと感じます。

画像8: ベアリングを理解しメンテナンスしちゃおう!

さて、僕もひと夏、海で酷使したリールをきちんとメンテして、秋の釣りを始めました。調子の良いベイトリールのキャストは本当に快感です。

それでは皆様も良いシーズンを!

Fishmanでは2020カタログの無料発送を実施しています。

件名に「Fishman2020カタログ希望」と明記のうえ、下記をご入力いただき、弊社までメールをお送りください!

・名前
・郵便番号(必須でお願いします)
・住所
・電話番号
・メールアドレス

メールアドレスはこちら → customer@fish-man.com




This article is a sponsored article by
''.