今、大型のトップウォーター、特にスケーティング系のペンシルベイトが東京湾でブームになっている。その要因となっているのがコノシロというベイトの存在。そして、首都圏のシーバスハンターのシークレットになっていないシークレットとしてブームになったのが「アマゾンペンシル(エバーグリーン)」。なぜ、このルアーが今年のシーバスシーンのホットルアーになったのか。そのブームの火付け役のひとり、小沼正弥(オヌマン)の取材から紐解き、考察してみたいと思います。


画像: 大人気ペンシル『アマゾン(エバーグリーン)』の魅力を オヌマンの釣行から紐解く! キモは「絶妙な弱さ!?」

職業釣り師「小沼正弥」オヌマンが愛用するワケ

余談になりますが、シーバスレジェンドとして知られるオヌマンのYouTubeチャンネルが格別に面白いのです。職業釣り師を名乗るオヌマンをスポンサードするメーカーは多く、基本プロアングラーの肩書があるので、自社やスポンサードメーカーのルアーをしつこくしつこく宣伝するのが常なんです。そう。普通は.....。

当然、そこに帰結する部分もあるのですが、このチャンネル、スポンサードしているルアー以外も積極的に紹介し、そのルアーの特徴だったり良いところを紐解き、視聴者に解説しています。オヌマンのまさにルアーヲタクな部分が存分に出ているチャンネルですので、ためになります。ぐるっと回って自分のプロデュースルアーを熱く宣伝したりもするのですが、まぁ、それはいいじゃないですか。信憑性マシマシです。

で、話を戻しましょう。そんなルアーヲタクのオヌマンが編集部に持ちかけてきたのが復刻されたアマゾンペンシルを使った釣行ロケです。

ちょうど、コノシロが湾岸エリアに接岸しはじめた時期でしょうか。面白い釣りがあるから取材においでよとのことで、お邪魔することになりました。

画像: アマゾンペンシルでヒットさせた良型のシーバス(湾奥)

アマゾンペンシルでヒットさせた良型のシーバス(湾奥)

そう、もう湾岸域をホームにしているシーバスアングラーなら、いまさら遅いよの声も聞こえてきそうですが.....。

実は、今年の10月後半以降。コノシロが東京湾のシーバスたちのメインベイトになっていたのです。が、それは例年のこと。ですが、長く遊漁船を営む船長たちも、ここ数年で1番の量と言わしめるコノシロフィーバーだったのです。

確かにご指摘の通り、そろそろコノシロが湾岸域から抜けるのがパターンなのですが、あまりの量に「もしかして、今年は春先までコノシロを意識したシーバスが多いかもね。例年、春のコノシロパターンっていうのはあるんだけど、今年はそのままズルズルと年越えて、春までパターンが残るかも」

という見立てもあるくらいコノシロフィーバーなのです。

つまり、オヌマンが提案してきた、アマゾンペンシルを使った釣りというのは、このしつこいぐらいコールしているコノシロを意識したシーバスを狙う、強力な引き出しとなっていたということなんですね。で、もしかしてまだ遅くないかも。なんですよ。

数あるペンシルの中で、なぜここまで注目を受けているのか
他のペンシルも少し解説

ひとつは火付け役のオヌマンの使い方が、非常に強力なのもあるのですが、そちらについては別記事で解説します。簡単に言うと、ロッドではなくリールのレバーブレーキの機能を使って、省エネ、小首振りシェイクでこのルアーを使い切る。というのがひとつのキモなのですが、このあたりのことは既存のブログにも語られていますので、ルアマガプラスでは後回しにさせてください。

なにせ、全長16cmのペンシルを長時間使い切るというのはひとつのテクニックです。だから結果を出せているというのもありますが、もう少し、根本的なルアーの機能について考察していきましょう。

同サイズのペンシルベイトで、比較的に手に入りやすく似たような用途に使えるルアーを数種類あげてみましょう。

ひとつは、こちらもアマゾンペンシルと同じくスマッシュヒットとなったメガバスのメガドッグ

画像1: 数あるペンシルの中で、なぜここまで注目を受けているのか 他のペンシルも少し解説

超弩級ペンシルの定番、ラッキークラフトのスーパーサミー198

画像2: 数あるペンシルの中で、なぜここまで注目を受けているのか 他のペンシルも少し解説

注目の新製品、ブルーブルーのガチペン160

画像3: 数あるペンシルの中で、なぜここまで注目を受けているのか 他のペンシルも少し解説

この3種もこの東京湾コノシロ狂想曲に参戦して戦果をあげているルアーたちです。考えてみればどのルアーもコノシロの釣りに効くということで脚光を浴びてはいますが、その釣り専用のルアーかと言えばそうではないかもしれません。

単純な共通点はコノシロとマッチしたサイズ感と、水面を意識したペンシルベイトだということ。特にサイズ感は重要。メガドッグが220mm、スーパーサミーが198mm、ガチペンが160mm、そして、アマゾンペンシルが160mm。

今回はアマゾンペンシルにスポットをと考えていますので、他の注目ビックペンシルについては簡単な特徴を挙げるにとどめさせていただきます。

美しく規則正しいスケーティングアクション<メガドッグ>

メガドッグは規則正しく大きなスライドを伴う非常に優等生的アクション。ロールを伴って腹見せするので、弱ったコノシロなどを演出しやすい使いやすいルアーかと思います。腹見せロールは一つのポイント。あと、ほぼ水平に近い浮き方を見せるのも特徴。止めずに、スローでもしっかり動かしながら騙すのがキモのように感じます。多少動きが破綻しても、止めずに動かす...。はらず緩めずのスラックライン...とか。

良い意味で汚いイレギュラーなアクション<スーパーサミー>

こちらはスケーティングというよりは、角度のある浮き方をしてのドッグウォークが基本。水圧しが強く、それゆえに動きがイレギュラーでいい意味で汚い。今回挙げた中では最もアピール力があるタイプなのではないでしょうか。ラトルの音も強烈です。サーチ的に使いやすく、シーズン初期に活躍した報告もあるので、その存在感が武器。

青物やオフショアで活躍するビッグプラグ<ガチペン160>

ヒラマサなどの青物などをターゲットに開発されたプラグとのことで、シーバスで使う場合は若干イレギュラーかもしれないですが、おそらくその飛距離は武器になると思います。アクションはダイビングからドッグウォークまで幅広い使い方ができる反面、それなりの入力(速さ)が必要なので、上げた4ルアーの中では、やや使い方にテクニックがいるのではないでしょうか。

アマゾンペンシルの良さは絶妙な「弱さ」?

先に上げた3種類の中で、アマゾンペンシルとタイプが似ているのはメガバスのメガドッグでしょうか。浮き方も水平浮きにどちらも近いこともあるかもしれません。

ただ、強弱で行くと、強がスーパーサミーとガチペン160だとすると中〜強がメガドッグ、小がアマゾンペンシル。言ってしまうととアマゾンペンシルが4種の中で最もフィネスだと言えます。

相対的な強さの5段階評価(そもそもそれぞれ大きいから強いルアーなのは前提)
5:スーパーサミー
4:ガチペン160
3〜5:メガドッグ
2.5:アマゾンペンシル

これは小沼さんの取材でも感じたこと。トップはもともとスレにくい要素を持つルアーではあるのですが、アマゾンペンシルの釣れる持続力はかなりの武器になります。端的に言えばスレに強い。

少ない入力で、必要最低限のスライドウォーク。ビッグペンシルとしての存在感は武器ですが、水圧しは、めちゃくちゃ派手というわけではありません。滑るような柔らかい動きで、水との絡み方も絶妙です。

で、止めた時に「動きが残る(揺れて残る)」という特徴があります。コレが最もフィネスと評した所以でもあります。このフィネスな特徴が、特に釣り人の多い東京湾というフィールドにマッチしている部分でもあり強みなのではないでしょうか。

その他のルアーがライバルというよりは、状況によりハマるシチュエーションは変わってくるかとは思います。使い分けができてこそではありますが、特にハイシーズンが過ぎ、後期になってきた今こそ、本記事の主役であるアマゾンペンシルが生きる気がします。

ひとつのルアーを使い込み、応用しつくすのも楽しみ方ですが、それぞれの特徴に合わせて状況に当て込んでいくのもルアーフィッシングの楽しみです。

画像: アマゾンペンシルの良さは絶妙な「弱さ」?

次回は、小沼さんが今回紹介したアマゾンペンシルに命を吹き込む技術論、方法について解説したいと思います。




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