いやぁ、いい包丁なんです! と、これまで4回にわたって釣人包丁「鯵切」がどんな包丁なのかを鼻息荒くお伝えして参りましたが、そうは言っても文字と写真だけではなかなか届きにくいところもあるんじゃないかと思います。そこで! 今回はプロの料理人の方に、実際に完成した包丁試作品をインプレしていただいて、その様子もばっちり動画撮影してきました。伝われ! この迫力!
包丁を使っていただいたのはこちらの方!
今回、協力くださった料理人は「全国寿司技能コンクール金賞」。「ながさき「食」の博覧会 料理コンクール 最優秀賞」を受賞している新進気鋭の料理人・大田黒敬さん。長崎の人気和食料亭「日本料理 更紗」の調理師でもあります。
■料理人
大田黒敬(おおたぐろ・たかし)
若干34歳。質の良い魚介類が集まる長崎の人気料亭で腕を振るう腕利きの料理人さん。
日本料理 更紗
長崎県産 真鯛とくえ(あら)の取扱店。長崎の食材にこだわった料理とおいしいお酒をのんびりと味わえる空間 【日本料理 更紗】
用意したのは、スーパーの極小アジ、そして40cm前後のサバ、あとは釣ってきたヒラスズキ60cm超え。
さて、鯵切包丁として作った包丁ですから、20〜25cm前後のアジはサクッと捌けて当たり前。そこでそれ以下の15cm前後の小アジを用意してどんな塩梅かを見ていただきました。その後は、大型のサバ、そしてちょっといけるのか! な、ヒラスズキと動画は続きます。
なお、このサンプルの鯵切包丁。別件でサワラをしこたま捌いたあとにメンテナンス無しで、こちらの取材を敢行。研ぎなどのメンテナンスは一切していない状態ですがいかに!
とにかく動画を見ていただきましょう!
まずは小アジ編!
小さいアジ……。捌くにはでかくない? いえ。大丈夫です!
https://youtu.be/YfaKanBGWHM
大田黒「小さいアジでも、捌きやすいですね。薄刃なので出刃のように持ち重りしませんし、切っ先が確かに出刃よりまっすぐなんで刃が入れやすいです。こういった小アジは身崩れしやすいのですが、それもありません。一見、アジには大きい感じがするのですが、とても扱いやすいです」
あっという間に三枚おろしにされてしまいました。
尺アジ以上を想定して、サバを買ってきたよ!
https://youtu.be/t2oyjwcRqGw
大田黒「最初は鮮度がいいサバかな? と思ったら、ちょっとイマイチなサバですね(笑)。骨もでちゃってたし、こうなると見崩れしやすいのですが、スムーズに捌けちゃいましたね」
スッと刃が入っていきます。
みなさん、ギガアジ、テラアジ、がしがし釣ってきてください! 大丈夫ですよ!
イチモビクス(カメラマン)が釣ってきたヒラスズキを捌いてみた!
https://youtu.be/AuSgedySB6U
途中で捌き方の手順を間違えちゃったのはご愛嬌。でも、フォローしながらざっくりいっちゃいました。
頭を落とすのもなんなくクリア。その後はあれよあれよと。
小技、小回りがききやすい刃先で使い勝手は良いようです。
大田黒「鱗をとる皮すきは、柳刃包丁でやるんですけど、リクエストがあったので鯵切でやってみたのですが、思いの外いけちゃいました……。というか柳刃よりやりやすかったですね(笑)。あと、やってもいいよと言われたので、頭も落としてみたんですが、すんなり断てました。このサイズになると刃こぼれも気をつけなきゃいけないのですが、しっかりしてますね。最初にも言ったのですが、刃が不必要に身に入りくいので、捌くのにとても良い包丁ですね」
最後に、柳刃でやる刺身を鯵切でやってみた!
https://youtu.be/qqEAb0XLQdU
大田黒「皮を引くのもふくめて、違和感なくやれちゃいました。スッと切れていくので気持ちよかったですね。捌くのも、三枚に下ろすのも、皮すきも、刺身も……万能でした(笑)」
柳刃で普段やる皮引きも……「柳刃よりは包丁に重みがあるので、かえってやりやすかったかも」
ご購入はこちらからどうぞ! おかげさまで完売いたしました!
釣人包丁 鯵切【源正守×ルアマガ】
源正守×ルアマガ
再販の予定もありますが(時期は未定)、初回生産分も残り少なくなってきました。万能な鯵切包丁です。実際に切ってみるとやはり映えますね。ぜひ、ご検討くださいませ!
もちろん小アジも、ふつくしーく刺身になりました。小アジの皮ひきもごらんのとおり!
日本古来の刀鍛冶から続く伝統の業物の世界をお届けします【その1】
現在、釣人包丁「鯵切」という商品を企画中なのですが、そもそもなぜそんな包丁を販売しようかと思ったかと申しますと……。私が欲しかったからです。ああっ、石を投げないで!!
包丁作りの工程をじっくり解説【その2】
さて、小社の釣人包丁「鯵切」の発売が近日中に迫っていますが、そんなこと(プロモーション)よりまず、堺打刃物ブランドが製造を得意とする、今回の和包丁がどのように作られたのかを解説させてください。いや、すごいんですって。ちょっと熱くなって長くなりそうなので、それだけはご了承くださいませ。
和包丁の持つ「理」を知る。【その3】
さて、発売のために準備してきた堺打刃物の小噺シリーズも今回で最終話。いろいろと文章で綴って来ましたが、今一度、堺打刃物の素晴らしさをお伝えするために作ったプロモーション映像をご覧頂きたいと思います。百聞は一見にしかずと言いますしね。ぎゅっと凝縮した3分程度の映像です。可能な方は、ぜひイヤホンなどで「音の風景」も楽しんでいただければと思います。
釣人包丁「鯵切」の素材の話。【その4】
今回紹介させていただいています釣人包丁「鯵切」。おかげさまで、予想以上の反響をいただき、ああ、やっぱり釣り人の皆さん、道具好きで、モノづくりの背景に対しても興味を示してくれるんだな〜と、嬉しい思いです。これまででも熱く語ったつもりでしたけど、まだ説明し足りないことがたくさんあるので、もう少しお話にお付き合いいただければと思います。話としても面白いですしね。今回は包丁に使われている素材についてです。
プレミアムタックルコレクション – ルアマガ+|内外出版社
プレミアムタックルコレクション の記事一覧 – [ルアマガ+]は、釣具&釣り方をはじめ、本当に役立つ情報をアナタの釣りライフにPLUSするウェブメディアサイトです。バスを中心としたルアー釣りからエサ釣り、さらにアウトドア、車、料理など幅広いジャンルのコンテンツを、内外出版社釣り専門メディアスタッフが毎日配信。
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