釣れないといわれている2019年の琵琶湖で、特に夏から秋にトップで釣りまくっている男がいたという。しかもルアーは決まっていつも同じものを使っていたとか…。男の名はご存じ琵琶湖野郎・木村建太さん、そしてルアーはイヴォークゼロと名付けられたニュージャンルのノイジーだった。その正体はいかに?
【Profile】
木村建太(きむら・けんた)
ご存知、日本が誇るシャローのストロングマシーン。釣るだけでなく、ルアーデザイナーとしても非凡な才能を発揮し、これまでにスリザーク、バスターク、イヴォークシリーズなどヒットを連発させている。
KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727) • Instagram photos and videos
46k Followers, 551 Following, 2,481 Posts – See Instagram photos and videos from KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727)
KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727) | Twitter
The latest Tweets from KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727). プロフェッショナル バス フィッシャーマン 木村建太 公式Twitterアカウントです。 淡海を守る釣り人の会 代表 . ブラックバスがいるところ
ここをクリックしてリンク先ページタイトルを入力
ビッグバスをターゲットに、独自のコンセプトで開発された様々な高性能ルアーをリリースし続けるデプス。ストイックなまでにデカバスを追い続ける奥村和正による理論とタックルは、多くのアングラーから圧倒的な支持を集める。
完全なるニュージャンル? まずはここに至ったルーツを伺おう
木村「きっかけはアメリカです。やっぱりワッパープロッパーがバスでの火付け役なんです。元々はアメリカ北部でよく売ってるパイク用ルアーの系統で、それは後ろ半分がボディごと回転する構造です。僕はアメリカの試合でもそれを多用してて、日本で使っても釣れてました。
ただ、釣れる条件が結構ピーキーで、水面感度の高い魚しか食わなかった。なんでだろう?と、水中カメラを入れて、どんな音なのか聴いたところ…意外にも静かだったんです。水中の反響音が少ない。
そこで、水を叩く音とバズベイトのような金属音、このふたつの特性を併せ持ったルアーを作ったら絶対ヤバいやろ…というのがきっかけですね」
タイトル画像を見ても、この写真を見ても、ボディはまったくもってクランクベイトのそれ。ワッパープロッパーなどとは一線を画す構造になっている。
ーーなるほど。結果的にワッパープロッパータイプとはまったく構造が違いますね。
木村「似たようなのがアメリカのPHカスタムルアーズにあるんですけど、ペラが小さくて弱かった。なら自分で作っちゃえ、ということでファーストサンプルを作ったら…2018年晩秋の琵琶湖で一撃で釣れて。冬の間に作り込んで、ボディは割とあっさり完成しました」
ーーなぜ、ワッパープロッパーのようなペンシルタイプではなく、クランクベイト形状なのですか?
木村「一番起き上がる力が強いからです。大きなプロペラでスクラッチ音を出そうとすると摩擦抵抗が生じる。それでも回転せずに耐えるボディ構造が必要。ボディを起こす力を持たせるには…クランクと同じ形状になっちゃったんです」
現段階で開発が進んでいるのは2サイズ。上の100ミリはイヴォーク4.0とほぼ同じなのでかなり大きい。下の80ミリも決して小さくはなく、かなりの飛距離が出るだろう。
よく見ると凝りまくった構造…ディテールを解説!!
木村「ワッパータイプはラインアイの位置がどのメーカーも先端についています。それだと、浮き上がりやすくて、プロペラに入る水が弱くなるんです。とにかく並行姿勢で泳がせたかったので、アイの位置は上気味にしました。
あと、ラインアイとフックには絶対にスイベルをつけたかった。なんせこれ系はバラシが多い。ラージの場合はほとんどフロントフックに掛かるのでバラシ防止のためにフロントだけ4本バリに。
ただ、それだけではあまり意味がなくて、4本をフルに生かそうと思ったらこの回転アイじゃないとダメなんです。掛けたあともエンドレススパイラルで両方刺さって…まずバレません」
水面で並行姿勢で泳がせるため、ラインアイの位置は上にオフセットされている。
また、アイのボディ内部にスイベルが仕込んであり、ボディごと回転して前後のフックが掛かる仕掛けになっている。
ワッパー系の弱点だったバラシの多さ。その対策として考案したのが、スイベル付きフックだ。最初はピアスダブルを収縮チューブでまとめて4本バリにしたものを使っていた。しかし、その性能を生かすためにはスイベルが不可欠だという。フックアイ側、つまりボディ内にスイベルを内蔵するよりも、内部をシンプルに作れて低重心化させられるなどメリットが多い。
ーーす、すごい…。ちなみに、バズベイトとの違いは「水面で止められる」以外に何があるんですか?
木村「素人が!(笑)。あのね、止められるのもリッピングするときにはメリットですけど、そもそもバズベイトとは魚を引き寄せる力が違いすぎます。バズベイトは障害物回避性能が高いんですが、バスを引きつける射程距離は短い。だいたい1メートル未満です。イヴォークゼロははるか下からも浮かせられる。水深3メートルくらいは十分射程圏内。それを速いスピードのただ巻きで引っ張れるので…反則なんですよ、存在自体が」
ーーもはや、ぐうの音も出ない説得力。発売が待ち遠しいです!
片羽根ペラがこのルアーの心臓
バズベイトなどの両側ペラではなく、片側だけなのは理由がある。片側荷重なので、常に遠心力のストレスがかかり、キュルキュル音が大きくなるのだ。
さらに、羽根自体が大きくなるので水面を叩く一撃のパワーが増大する。ペラと擦れる部分は通常のリベットでは2日で壊れれてしまったので、専用のカーラーを用意した。現在もプロペラとカーラーの素材は模索中だという。
イヴォークゼロがバスに見切られない秘密
一定以上のスピードで引くと、大きな片羽根ペラによってボディ後部に「泡のループ」ができる。後ろからチェイスしてきたバスにはボディがよく見えないので…「なんじゃこれ? 食ってまえ!」となってしまうらしい。
木村さんをして「キムケン史上最高傑作ですわ」と言わしめる『イヴォークゼロ』が2020年、サーフェスゲームに新風を吹き込み、旋風を巻き起こすことは間違いない!!
『ルアーマガジン 2020年1月号』11月26日発売!【特集は『2020』! 陸王、スクープ、マストバイアイテムが目白押し!】 – ルアマガ+(プラス)|内外出版社
2020年、オリンピックも気になるけれど、我々釣り人にとって2020年は注目すべきモノが多数! 陸王、新製品、マストバイアイテムなどなど、新年を迎える前に今一度今年のトレンドを抑えておきつつ、来年の情報もちょこっと予習しちゃいましょ!
「欲しけりゃオマエが喰いに来い!」人のチカラを超えて、ホンモノの怪物を獲る為の“ルアーパワー”を軸にしたゲーム展開術とは【マシモPブログ】
木村建太プロの大人気DVDの第三弾「琵琶湖野郎3」が3月13日に発売決定! テーマは「ルアーパワー」。人よりデカいバスを釣る為のヒミツが詰まっているとマシモPは言うが……!?
木村建太DVD”琵琶湖野郎2”好評発売中!舞台は琵琶湖!霞ヶ浦‼USA!!!【てんこ盛りPR動画もアップ!】
四千世界の三千万琵琶湖野郎ファンの皆さまコンバイン! あなたの心の片隅に住み着く放浪の社畜Pマシモです。 野郎ファンの皆さまお待たせしました! 今回のDVD「琵琶湖野郎2」のテーマはエサ!! ワカサギ、ブルーギル、ザリガニ! ブラックバスが、今、まさに喰いたいエサを考え探すことで、そのエリアに居る一番デカいモンスターを獲る! そんな琵琶湖野郎の技に迫った一本となっとります! 前作DVD「琵琶湖野郎」ではシャローとビジブルカバーをテーマに「誰でも真似できる琵琶湖攻略」を探求しましたが、今回は…
在庫僅少!木村建太”琵琶湖野郎”バスキングライブTシャツ【今ならまだ間に合うレアアイテム】
“バス釣りの歴史が変わった日”の感動がTシャツに!
ちょっと前の話になりますが、AbemaTVで2016年7月20日〜21日に行われた、「ロクマルを生中継の番組で釣り上げろ!」という、夢というか無謀というか、そんな企画「バスキングライブ」。
あれから1年余り、この企画を皮切りに”釣りライブ中継”企画が続々と実現したわけで、そういう意味でこの日は「バス釣りの歴史が変わった日」だったとも言えるのかな、と。
生中継当日のスタジオでも、キムケンさんが2日間の激闘の末、タイムアップ間際にロクマルを釣…
琵琶湖最大級のファンイベント『デプス琵琶湖フェス』が最高すぎた
11月17日(日)、琵琶湖南湖西岸おごと温泉近くにて、『デプス琵琶湖フェス2019』が開催された! 恒例の…というイメージだったが今年で3年ぶり3回目というオンリーイベント。代表奥村和正さん以下プロスタッフ総勢14名が揃いワンデイタッグマッチも敢行!! 会場には多くのファンが詰めかけていた…。なんてったってファンイベント、超お得な催し満載だったぞ!
陸っぱり川スモールマウスバスに挑んだ木村建太のヒットルアー公開!【ワッパープロッパー|マックスセント】
ゆったりと流れる川面から、かろうじて底の様子が見てとれる。浅瀬には小魚が舞い、ときおりボトムでギラリと魚体がひるがえる…。どこかで見たような風景の中、Tシャツ短パンスニーカー姿でアプローチするのは木村建太氏。気軽に楽しめる、アメリカの川スモールマウスバス・チャレンジ。そこで爆発的な威力を発揮したルアーを公開する。
コメントを投稿