ミドストの進化系として今、巷で再注目の「ホバスト」。ジグヘッドではなくノーシンカーやネイルリグ、中層ではなく表層、しかも移動距離はほぼゼロかつ1点でホバリングしているかのような繊細なアプローチである。このメソッドに注力したアイテムを続々と投入しているのが、カツイチの総合ルアーフックブランド『デコイ』。来たるべき時のために、今こそ実戦配備せよ!
西日本と東日本で“2つの流派”が存在か!?
昨季辺りから西日本のクリアウォーターを中心にジワジワと浸透し始めているNEWメソッドが『ホバスト』。
浮遊を意味するホバーと、ミドストの略称で知られる中層スイミング・ミッドスローリングを掛け合わせたネーミングだ。
リグはノーシンカーもしくはネイルリグをベースに、表層で限りなく1点を保つ超デッドスローアピール。タフなバスにも違和感なく喰い込ませる驚異のテクニックは、わずか1年余りで急速に普及。昨季早春に行われたJBトップ50七色ダム戦でも上位入賞選手の切り札として注目を浴びたリグだ。
板山「実は、東日本にはおよそ10年前から同様のアプローチが存在していたんですよ」
驚くべき事実が発覚。「細部は異なりますが」と前置きした上で語ってくれたのは、房総半島のリザーバーの名手・板山雅樹さんだ。
【Profile】
板山雅樹(いたやま・まさき)
千葉・亀山ダムのスーパーローカルとしてその名を馳せる一方で、本業は上州屋東陽町店スタッフという二足の草鞋で奮闘中。お店へ買い物に行けば、そのキモを教えてくれる…かも(!?)。
営業再開
18日から亀山ダム、片倉ダムは営業再開します。約1ヶ月の自粛でしたからぼくも含めてやっと言う思いだと思います。ただいろいろルールがあるのでトキタボートさんのブログをご覧下さい。トキタボートさんのブログ追加で全店30艇までだそうです。ルールはもちろんマナーやモラルを守って釣りをしてください。…
板山「西日本での認識は、いわばミドストの軽いver.で、ボディのローリングを意識した釣り。対して、東日本ではスイミングを意識して、テールだけを揺らす釣りです」
それを象徴するのが、対応フックのアイの角度。今季デコイから発表されたホバスト用フック2モデルは、『JIG52リマック』が90度、『JIG53Fリマック』が前方斜め60度のセッティング。
JIG52リマリック(デコイ)
90度アイがシェイクをローリングへと転化
喰わせの切り札として知られるジグヘッド「プラスマジックVJ-74」のフック単体モデルが登場。90度アイは上方向の力が働くため、繊細なシェイクがセットしたワームのローリングアクションへと転化。西日本発祥のホバストを自在に実現出来るモデルだ。
ホバストの基本は背中に2度の薄刺し
ワームの背中側、ヘッド部のやや後ろからハリ先を刺しては抜きを2度繰り返して、薄い縫い刺しセッティングが基本。通し刺しに比べ、キャスト時などにワームのズレを防ぎやすいのがメリットだ。
カツイチ リマリック JIG52 (トリプルフック・ダブルフック・シングルフックルアーフック)
カツイチ JIG52 リマリック JIG52 ■フックカラー:Mat Black■QTY:9≪カツイチ トリプルフック・ダブルフック・シングルフックルアーフック≫●ファインワイヤー採用。●余計なプレッシャーを与えにくいマットブラックフィニッシュ●根掛かりを回避しつつ、掛けたらしっかりホールドするリマリック形状。●抵抗になりにくく、結び目が安定しやすい小さめのアイ。●しっかりとしたロールを発生させやすい90°アイ。「在庫有り」の表示であっても、必ずしも在庫を保証するものではありません。掲載商品につきましては、各モール及び実店舗と在庫を共有しております。完売や欠品の場合は、誠にご迷惑をお掛け…
¥ 264
2020-07-08 14:13
JIG53Fリマリック(デコイ)
現代に昇華したホバスト。60度アイで再現が可能に!
斜め前方60度にアイを配置して、ワームの進行方向に対して抵抗を作り、程よい操作感を与えるモデル。同時にゲイプ幅も稼げることで、フッキング率の向上にも貢献。およそ10年前に発祥したホバスト的な東日本の釣りを、板山さんが現代流に昇華した形状がそこにある。
【注目!】ワームキーパーチューニング方法(簡単!)
https://www.youtube.com/watch?v=SEdQ5bftcqQ&feature=emb_logo
JIG53Fはシャンクにサイドロックプレスが採用され、チューブやスレッド等でワームキーパーの装着が簡単。スレッドならユニノットの要領でシャンクに巻き付け、エンドは少し残して瞬間接着剤を垂らすだけでもOKだ。
カツイチ 60℃リマリックF JIG53F (トリプルフック・ダブルフック・シングルフックルアーフック)
カツイチ JIG53F 60℃リマリックF JIG53F■フックカラー:SILKY BLACK■QTY:9≪カツイチ トリプルフック・ダブルフック・シングルフックルアーフック≫●ファインワイヤー採用。●抵抗により程よい操作感が得られる横アイタイプ。斜め60°に倒すことでフッキング効率の向上と、ややロールを抑えたアクションが特徴。●軽い力で掛け、ホールドするリマリック形状●余計なプレッシャーを与えにくいマットブラックフィニッシュ●キーパー等の後付け加工がしやすい、サイドロックプレス(ギザ)加工。●表面の摩擦を軽減し、貫通力を高めるシルキーFコート(フッ素メッキ加工)採用。「在庫有り」の表示…
¥ 264
2020-07-08 14:14
前者のJIG52リマリックが西日本発祥、後者のJIG53Fリマリックは板山さんが自身の釣りに手掛けた東日本発信だ。
板山「90度で上方向に力が働くか、60度で斜め前方向かの差。いずれも表層、ほぼ1点での繊細なデッドアピールなのは不変です」
JIG53Fリマリック進化Ver.“FFフック”鋭意開発中!!
JIG53Fの進化型『FFフック』発売まで、いよいよ秒読み体制に入った! 最大の特徴はキーパーからエクステンドされたダブルガード。従来オープンウォーター主軸だったホバストが、カバー周りでも対応可能に。
ズレ防止のワームキーパー、ダブルガードを標準装備。オープンエリアならガードをカットしてキーパー付きのフックとしての活用も。
板山さんによる東日本流ホバストのセッティング例がこちら。画像のスーパーリビングフィッシュやスーパーホバリングフィッシュ(ティムコ)を主に使用。
板山「着水したら僕は巻かない。ラインの重みで漂わせるだけ」
フロロ3lbと張りのあるロッドを駆使する実に繊細なゲームだ!
【スペック】
●サイズ:#3、#2 ●価格:350円(税抜き) ●発売:8月予定
西日本では90度? 東日本では60度?アイ角度によるアクションの違いを理解して、自身にマッチするモデルを選びたい。
未知の部分がまだまだ多いホバストに関しては、今後もルアーマガジン及びルアマガプラスで調査を続けていく予定なので、乞うご期待!
DECOY | 株式会社カツイチ
当社は釣り針・オモリ等の製造から販売まで一貫して行うメーカーです。自社ブランドであるKATSUICHIや、DECOY、iKAクラ、REAYU等の高品質な製品を取り扱っております。
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ワールドレコードを狙うための”悪魔的”バスワーム【セパル/マドネス】
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