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トラウト・ハンドメイドミノールアーの魅力に迫る-3【ブリンク・肥留間孝司】

小倉 智広

小倉 智広

2016.11.29

肥留間孝司(ひるまこうじ)。埼玉県さいたま市に工房を構えるブリンクの代表兼ビルダー。思い立ったら何か作ってしまう〝物作り癖〟を持つ。ブランド名には、〝輝きを放ち、魚を魅了する〟という意味が込められている。

とにかく物作りが好き

木彫りで魚や鳥の彫刻を作ったり、壊れたバイクを購入して動くように組んでみたり……。ブリンクのビルダー・肥留間孝司さんはとにかく物作りが好き。

そんな彼が初めてミノーを自作したのは小学生の頃だった。当時は近所の野池でブラックバスを夢中で狙っていたそうだ。その後、エアブラシとの出会いがきっかけとなりミノー製作に没頭するようになる。

「夢中でミノーを作るようになった頃には、僕は芦ノ湖に通いつめていました。もちろん、当時作っていたのはグリグリメソッド用の10センチ前後のミノーです」

芦ノ湖に通いつめていた頃の写真。グリグリメソッドに対応した10センチ前後のミノーで挑んでいたそうだ。
趣味で製作していた頃の作品。「ハンドメイドミノーを始めたきっかけは、雑誌で見たハンクルの泉さんの記事でした。〝作りたい〟というより、〝作れるんだ〟という驚きの方が先でしたね」。

現在の主力は渓流用ヒラ打ちミノー

肥留間さんが作品を売るためにホームページを作成した頃に、ある渓流ルアーマンと出会った。

「彼がホームグラウンドとしているのが、秩父の渓流。深い溪を持つ独特の地形で知られています。そんなフィールドを攻略するために渓流用の小型ミノーを作ってほしいということでした。しかも、普通に長い距離を引っ張って誘うタイプではなく、ショートレンジでキャストをして、2〜3回トゥイッチをかけて誘えるもの、という注文でした」

秩父の渓流ルアーマンからの注文。それを形にしたもが現在のブリンクの主力アイテムとなっている小型渓流用ミノーである。

肥留間さんの代表作「シンキングミノーBLINK45HERA」。ショートレンジにおける小さなスポットの攻略に特化した渓流用小型ミノーだ。
採用した基盤リップは、岩や川底に当たって削れることを想定して、やや大きめのサイズに。もちろん、ミノーのアクションに影響が出ないギリギリのサイズ設定である。
フロントアイ、テイルアイは縦アイとなるが、ボディに内蔵される部分は段差を設けて横アイに設定。アイチューンが行いやすくなり、破損時には修理しやすくなるという。

釣り人の思い通りに操作するための〝動かないミノー〟

ブリンクの代表作には「HERA(へら)」という名前がつく。これはヘラブナのボディやヘラジカの角など偏平なもののイメージと〝ヒラ打ち〟をかけたネーミングである。

ヒラ打ちミノーと言えば、現在では多くのメーカーからリリースされ人気を博しているタイプだが、肥留間さんは15年以上前から継続して製作してきたそうだ。そのため、発売当時は前述した秩父のルアーマンのようなコアなファンばかりだったという。

「例えば滝壺。こんな場所を攻めるためには、ショートレンジで移動する距離を抑えつつできるだけ長くトラウトにアピールしたい。そのためには扱いにもコツが必要で、常にトゥイッチによるロッド操作を加えてヒラを打たせることが重要なんです」

ブリンクのヒラ打ちミノーはただ巻きではほとんど動かないが、釣り人の思いのままに操ることができる。まさに、攻撃的な渓流用ミノーだ。

45ミリ、50ミリ、シンキング、フローティングと細かく分けられたラインアップも魅力。

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2016.11.29

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