2016.10.11
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2016年にアブ・ガルシアのベイトリール「レボ」シリーズは、「第4世代」を市場投入した。そのラインナップは「LTX」「SLC」「ALC」の3モデルで構成されている。先代レボに比べ、軽さ、コンパクトさ、そしてブレーキシステムの完成度を一層高めた現行モデルは、発売以来高い評価を集め続けている。
しかし、その一方でよく耳にするのが「3モデルの違いが今ひとつ分かりにくい」という声。よくよく見るとベイトリールとしての特性はハッキリと異っているのだが、外見での差が少なく、価格帯が近い(LTXとSLCが4万2000円税別、ALCが3万6000円税別)こともあって、自分にあったモデルを選ぶのに、迷うヒトも多いのではないだろうか?
そんな迷える購入希望者に向けて、3モデルを比較し、その違いをわかりやすく解説いたします!
3モデルのうち、LTXとALCは型番に「BF」とついたモデルがある。これはいわゆるベイトフィネスに対応するタイプだ。アブ・ガルシアは、ベイトフィネスカテゴリーで、黎明期から専用モデルを開発してきたメーカー。それだけに「BF」の文字はダテではない。
共通なのがマグトラックスⅢブレーキ、超々ジュラルミン32ミリスプール(スーパーシャロースプール)、C6サイドプレート、カーボンハンドルの仕様。
次に異なっている点。自重はLTX-BFが129グラム、ALC-BFが141グラム。この差を生む一番の要因は、メインフレーム素材。LTXは軽量なマグネシウム素材であるのに対し、ALCは堅牢さと耐食性に優れたアルミ素材を採用しているためだ。これによってALCは海でも使用が可能となっている。一方LTXは淡水専用モデルとなる。
ほかに注目して欲しいのが、LTX-BFはギア比8、ALC-BFはギア比7、ドラグ力はLTX-BFが5.5キロ、ALC-BFが7キロに設定されている点。それぞれ見逃しがちだが、釣りにスタイルに関わってくる大きなポイントだ。
以上の差を踏まえて「BF」シリーズのどちらかを検討する場合のオススメをまとめよう。
・ とにかく軽いリールが欲しい
・ ベイトフィネスの釣りを極めたい
・ 撃つ釣りメインなのでハイギア必須
・ 釣りするのは淡水のみ
・ ベイトフィネスリールを初めて買いたい
・ 海の釣りでもベイトフィネスをやりたい
・ 撃つ釣りと巻く釣りを両方したい
・ とにかく高剛性のリールが欲しい
一方、型番に「IB」と表記されていれば、「Newインフィニブレーキ」システムが搭載されている証。遠心でキャスト時の初速を制御、マグネットでキャスト後半の回転をコントロールする、アブ/ガルシア独自のブレーキシステムだ。SLCとALCにのみラインナップされている。
最大の共通の部分は、Newインフィニブレーキ搭載している点だ。遠心とマグネットのコンビネーションで、キャストの初期から最後までスプール回転をコントロールし、ルアーウエイトやタックルバランス、風向きなど様々な条件にあわせた設定が可能。双方ともにC6サイドプレート仕様で、ギア比7モデルがある。ミドルスプール搭載でラインキャパシティも同じだ。
一方、細かく見ると違いは多い。まずフレームはSLC-IBはマグネシウム製(自量132グラム)、ALC-IBはアルミニウム製(自重149グラム)。
SLC-IBはギア比8があり、ALC-IBはギア比6が存在する。またALC-IBのみ90ミリロングハンドルを搭載。ほかに最大ドラグ力とボールベアリングにも差がある。
以上の差を踏まえて「IB」シリーズを検討する場合のオススメをまとめよう。
・遠心とMAGを細かく調整して、自分のベストの設定を出したい(ALC-IBと共通)
・軽さと剛性のバランスがよく、汎用性の高いベイトリールが欲しい
・ハイギアでのスピーディな撃つ釣りがしたい(ギア比8)
・ 遠心とMAGを細かく調整して、自分のベストの設定を出したい(SLC-IBと共通)
・ ビッグベイトやパンチングなど、パワー系の釣りがしたい
・ 低めのギア比で、クランクベイトなどマキモノルアーを使いたい(ギア比6)
・ 海で使えるオールラウンドなベイトリールが欲しい
新生「レボ」シリーズを購入を考えているヒトにとっての目安となっただろうか? あとは店頭で実際に触ってみて、じっくりとチェックして欲しい!
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2016.10.11
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