なぜ”01ステラ”は至高なのか【極私的リール論・前編】



01ステラが好き

異論反論はあると思いますけど、個人的に最強のバスフィッシングでの極細ライン用スピニングリールは01ステラです。
現行品のみで話をするならば14ステラとか16ヴァンキッシュとかイグジストとかセルテートが最高なんじゃないでしょうか。ソルトゲームならマグシールドやコアプロテクトのあるほうが安心ですよね。

ステラFW2500SDH(綺麗だった頃の私物)です。デザインも非常に美しい。ゴールド、シルバー、ガンメタルの組み合わせはこのモデルが最初。90年代後半から00年代始めのスピニングリールは、ダブルハンドルモデルがトレンドのひとつでしたね懐かしい。あとは、とかく軽さが求められた時代です。

このモデル、JBTOP50で活躍する福島健プロも未だに使っていることから、雑誌や映像で視たことがある方もいるとは思いますが、2001年リリースなので、びっくり15年前のリールなんです。でも一部アングラーは高く評価し、未だに現役で使っているというモノなんです。
でも、もうシマノではパーツを保持しておらず、オーバーホールも受けてもらえません…。

ノンチューンで得られる、究極のドラグ性能

オレはチューンするんで。という突き抜けたヒトや、チューンしてもらうんで、という懷のあたたかいヒトはおいといて。
01ステラがライトライン使用時において最強である所以は、まずその極めて優れたドラグ性能にあります。市販品としては言うことがない。 
1lbクラスのフロロカーボンラインやソレ以下のエステルラインでのやり取りが、スムーズかつ危なげなく行えるリールは、今のタックル市場においても極少数です。

14ステラはもちろんOKです。

現在、最も細いラインを使うルアーゲームはアジングや管理釣り場のトラウトゲームですが、プロ、アマチュア問わず、エキスパート級のアングラーは各社のハイエンド機やチューンドリールを使用していることからも分かりますよね?
バスフィッシングならば、JBトップ50でのスモール戦などで多くのプロが1lb、1.5lbという極細ラインを使用しています。が、ときとして1kg、1.5kgという重量に達するスモールマウスを相手にした場合、そのスピードに追従出来ないドラグ性能に納得がいかず、逆転スイッチのオンオフで対応しているケースも少なくありません。



歴代ステラで最も軽い200g前後の自重

1992年から2014年まで、ステラは都合9代(ミレニアムモデルもカウント)のモデルチェンジを果たしています。その中でもっとも軽いステラがこの01モデルで、FW2000Sは当時としては破格の200gアンダーを達成。
TD−Zが達成した軽量さに追いつけ追い越せとやっきになっていた時代でしたね。
現代のバスフィッシングゲームにおいて、タックルの軽さは感度、キャスティング、操作性などあらゆる点でアドバンテージとなります。その意味でも、歴代最軽量でありながら、素晴らしいドラグ性能をもつ01ステラは最強であると言えるでしょう。

飛距離も良好

『飛距離の面でも01ステラは優れている』。というのは、以前(スゴい昔です)取材させて頂いた際に聞いた、JBTOP50に参戦している福島健プロのコメントです。ちょっとウロ覚えですが。

と思ったらご自身でもブログに書いてましたね。やはりドラグ性能の高さはトッププロも認めるところです。
実際、飛距離は現行のリールと比べて遜色ありませんし、やはり飛びが良いのを体感しています。密巻機構が生み出す平行巻きに近い巻き取りで、スプールに上でライン同士が重ならないため、非常にスムーズにラインが放出されて行くのです。

JBトップ50に参戦する福島健プロ。トーナメントという極限の場で使う相棒として01ステラを愛用する。

とまあ、ネコ人間が考える01ステラの素敵な部分はこんなカンジですが、もちろんデメリットも少なくありません。次回はその辺りも交えつつ、理由を考察していきたいと思います。

ネコ人間の「01ステラ」に対する偏愛っぷりはさらにディープに。後編に続く ↓

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