-50℃の冷凍庫でマグロ気分を味わう⁉ わくわく市場探検隊@船橋市場・後編[少年釣り師育成ものがたり|3話]



【前編】に引き続き、船橋市場見学ツアー「わくわく市場探検隊」からの報告です。

↓【前編】はこちら

「模擬せり」を終えた探検隊は、水産仲卸店舗エリアを冷やかしながら、次なるアトラクション会場へと向かいます。

ショッピングはツアー終了後のお楽しみだ。

船橋市場のサンクチュアリへ

それではここでクエスチョンです。この煙の先にある施設は何でしょうか?

正解は「超低温冷蔵庫」。温度はなんとマイナス50度!

探検隊は無事に生還できるのか⁉

SF?

いよいよ探検隊が冷凍倉庫内に突入!

庫内では水産物の鮮度を数か月にわたって保つことができる。

むちゃくちゃ寒い!ダウンを着込んでおいたのは正解でした。マイナス50度の世界は想像以上に過酷。気分はもうマグロ。滞在時間1~2分程度で冷凍倉庫から脱出します!

わが隊も無事帰還。

止まらないアトラクション・フィーバー

ただ、このへんで畳み掛けるのが船橋市場。係のみなさんの挙動に、次なるアトラクションの気配を感じます。

来たー!バナナのくぎ打ちだぁー!

当日配布された「見学コース」には載ってなかったサプライズだ。

息子も冷凍バナナに組み付く!バナナはマイナス50度でカチンコチンだ!

このへんで一回呼吸を整えて、関連店舗棟の紹介タイムに移りましょう。

息子と僕が先月あそんだ三番瀬産の海苔。地産地消とは、まさにこのこと。

テリー伊藤さんの実家が営む厚焼き玉子屋さん・丸武さんで、卵焼きを試食させていただきました。

「おいしー」
テリーさんと、
世界の王さん(右)。

ちなみに、わが家の近所のお寿司屋さんも、丸武さんの卵焼きを出しているそうです。

船橋市場には58もの関連店舗があります。もしもあなたがお寿司屋さんなら、魚、米、海苔、醤油、お茶、包丁、器、白衣、長靴にいたるまで、すべてがここでそろってしまうほど。

飲食店も、和食・洋食・中華・インド料理屋さんなどがずらりと並び、さらには、床屋さんや駄菓子屋さんなど、あらゆるお店が軒を連ねます。

「お昼はどこで食べようか」

さらに前進する探検隊。その先で、関連店舗棟さん主催の「駄菓子つかみ取りコーナー」が、手ぐすね引いて待ち構えていました。

駄菓子のつかみ取りはちびっこ隊員限定だ。

でもうちの息子は、キャンディを1個しか取りません。「つかみ取り」の意味がわからなかったようです。

「湊町の匠」の腕に舌鼓

そして探検隊は、お待ちかねの「試食タイム」コーナーへ。

たいへん新鮮な鯛。

「湊町(みなとちょう)の匠」の異名をとる地元の地魚料理屋さんが、市場で仕入れた鯛を手際よく三枚におろしていきます。

さすがの包丁さばき。

皮をはぐときは、それほど切れ味の鋭くない家庭用の包丁を使うとうまくいくそうです。

プロの手並みに会場がどよめく。

包丁全体を使って手早く切るのがコツ。

いよいよ試食です。

最近、箸をうまく使えるようになってきたました。

でも、刺身はまだ、ちょっと苦手だ。

前回、息子とあそんだ三番瀬でもザクザク獲れるホンビノス貝の味噌汁も。

貝は大好き。

最後にアンケートに答えて…、

①……?

本日の市場見学ツアー、これにて終了~!



マグロたたき売り師との遭遇戦

水産仲卸店舗エリアを通りがかると…

閉店間際の「マグロのたたき売り」に遭遇。たたき売り師(マダム)との丁々発止の末、当初の計画にはなかったマグロ3ブロックを1000円で購入することに。ただならぬ雰囲気に、息子はちょっと不安げです。僕はつとめて優しく声をかけます。

「これが商売だ」

総額6800円(?)を1000円で購入。ツアー終了後も決して気は抜けない。

さんざん悩んだ末、お昼ごはんは「寿し処ひしの木」さんに決定!

息子は大好物の卵焼きと納豆まきを、

僕は海鮮丼を注文しました。

うまい!

ここでしか体験できない「何か」

今回の市場見学ツアーはおよそ2時間。ここでしか体験できないアトラクションの数々は、世代を問わず、一度は経験してみる価値があります。冷凍倉庫は南極くらい寒いので、くれぐれも厚手の上着を忘れずに。

ツアー後に買い物を楽しみたい方は、試食タイム後、すみやかにお店に向かうといいでしょう(市場の朝は早いので、わりと多くの店舗が店じまいを始めています)。ツアーの注意事項をしっかり守って、安全で、楽しい旅をお楽しみください。

KLP(子育てレジャー・パフォーマンス)

KLPとは、「子連れでどうか?」という基準で、訪れたレジャースポットを5点満点で総合評価してみるコーナーです。

【船橋市場見学ツアー わくわく市場探検隊】…4.0ポイント

・コスト…4
・アクセス…5
・参入容易度…3
・安全性・快適性…3
・グルメ…5

ツアーの目玉「模擬せり」をリタイアしてしまった息子ですが、その日の夜、眠る前、「今日はたのしかったねー」とポツリ。これだけで行った甲斐があったというものです。

息子3歳、「わくわく市場探検隊」の一日でした。


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