焼き魚とパンの相性はバツグン
i焼き魚のサンドイッチと聞くと「うぇ~」と思われるかもしれませんが、トルコを筆頭に、ヨーロッパの各地で散見される、わりとポピュラーな食べ方なんですよ。
「コメが欲しくなるね」くらいの感じでパンなんでしょうな。サバの脂が染みたパンがたまりません。
トルコ料理は世界三大料理のひとつですが、ケバブとこのサバサンド以外は食べたことないんですけど。トルコライスなんて言ってたらトルコ人にシバかれるんじゃないかと。
材料
食材
サバ、レタス、玉ねぎ、トマト、パン(バゲットなど、できるだけ素っ気ないもの)、レモン、バジル、ニンニク
調味料
塩、コショウ、オリーブオイル、酒(白ワイン)、マヨネーズ(お好みで)
作り方
1・玉ねぎをスライスして水にさらしておきます。この間に野菜を食べやすいサイズにカット、パンも半分に切っておきましょう。
2・フライパンにオリーブオイルを引いて、ニンニクとともにサバを焼く。焼き色がついたら酒(白ワイン)なんかを軽く注いで蒸し焼きに。
3・野菜とサバをパンに乗せ、好みでマヨネーズとバジル。そしてレモンをギュっと絞る。
※今回は塩サバを使いましたが、普通のサバでももちろんいけます。脂ののったイワシやサンマ、めんどくさかったらサバの水煮缶でも美味しいですよ。
「超熟」「しっとり」「モチモチ」とかうるせえ
パンは硬めで素っ気ないものがおススメ。ニンニクを炒めたオリーブオイルと、サバの脂が染み込んだのが美味いんです。食パンをトーストにしたやつでもいいですよ。
手で食べるから美味しい
「寿司は手で食うから美味い」なんて言う人もいます。味そのものが変わるわけではありません。手で食べた方が食べやすいから、ストレスを感じずに美味しいんだと思います。
もりもりの具をパンで軽く押しつぶして、両手でがっちりつかんでかぶりくのが美味しい食べ方です。
異文化交流の味
この料理を知ったのは、10年以上のお付き合いになるサッカーライターの西部謙司さんから聞いたのがきっかけでした。
2004年、ポルトガルで開催されたヨーロッパ選手権に訪れた時、現地のあちこちでモウモウと煙を上げている屋台があり、見るとサバを焼いてパンにはさんで売っており、食べたら美味かったと。
イワシやサバのペーストをパンに塗って食べたりもするそうですね。トルコでは、「Balik Ekmek」 (バリック・エクメック)といってポピュラーな料理です。
うぇーっと思うかもしれませんが、ツナサンドは美味しいし、オイルサーディンとパンは相性いいですよね。魚のパンはヨーロッパのあちこちで散見されます。ロシアではサバとかシシャモを一匹丸ごと生地で包んで焼き上げたパンもあるそうです。
「まるで現代アートの醜さだ」とディスりかけた瞬間、ふと感じた後ろめたさ……故郷・高知の名物「サバの姿寿司」でした。異文化を否定するのは野蛮な行為です。ごめんなさい。
今日はバル「Chan ole」を名乗るよ
「お前みたいなもんが」と編集長がイラっとするぐらいシャレオツな仕上がりです。今回は「居酒屋・俺ちゃん」ではなく「バル Chan ole」。
パン・魚となるとやはり白ワインと言いたいところですが、「お前みたいなもん」の家には料理用のワインしかありません。
レモンが残っていたので、最近お気に入りのレモン入りのウーロンハイ。サッパリしてて、サバの脂と相性バツグンです。
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