爆釣イシモチが高級料亭の味に昇華!”昆布締め”の魔力【釣り師のレシピ】



せんだってご報告した弊社釣り研修。船宿で食べきれない分は各自、クーラーボックスに入れて持ち帰り。小さなクーラーにパンパンのイシモチが割り当てられたものだから、帰り道に行きつけの飲み屋さんにおすそ分けしたのですが……。

帰宅してクーラーを開けてみると、「あれ? まだこんなにあったの?」

クーラー開けたら、8尾のイシモチと2尾のアジが・・・・・

というわけで、大宴会後の酔い、釣行による睡魔・疲労と戦いながらイシモチ尽くしを仕込みました。

1人で一度にたくさん食べられないので、日持ちがしつつ、味が熟成していい感じになる献立にしました。

まずはウロコとワタを取ってから、各料理に移ります。

1・昆布締め

 1・イシモチを3枚におろす。

釣りたてで新鮮ですね~、いいピンク色

 2・ダシ昆布を、濡らしたペーパータオルで軽く湿らせて伸ばし、イシモチを2~3枚乗せる。

昆布に2~3枚程度、イシモチの切り身をのっけます

 3・これを重ねて、ラップでくるむ。ジップロックに入れて冷蔵庫で寝かせる。

そして重ねていきます

イシモチは水気の多い魚です。昆布がイシモチの水気を吸いとり、モッチリと熟成された感じに。そこに昆布の旨味が馴染んで味わい深い。大衆魚のイシモチがなんとも高級に感じられます。

全部昆布締めにすればよかった……。

一晩でも食べられますが、二晩、三晩と寝かせるともうたまらんですよ。4~5日は保つので、毎日ちょっとずつ変化を味わうのも楽しいです。

※夏場で保存が心配な場合は、イシモチに軽く塩を振るとか、昆布を酢でふきましょう。

二晩、寝かせた状態。水気が抜けて、飴色になってきてます。
これは三日目。昆布もしんなりしてくるので刻んでいただきましょう。

2・手抜き南蛮漬け

これでもかと手を抜いた南蛮漬け。レモンを入れたのは雰囲気の問題

小アジもあったし、酢に着ければ保存も効くのでイシモチの南蛮漬けに。もう酔っぱらってめんどくさかったので「超手抜き技」でいきました。

1・揚げる、というかたっぷりの油で焼く

片栗粉をまんべんなくまぶして、フライパンに油を多めにひいて焼き上げる。キッチンペーパーで余分な脂を吸い取る。

火が通って水気が抜ければ、カラっと揚げなくてもいいよ。どうせ酢に漬けるんだから。

2・甘酢ではなく、ポン酢とミリンに漬ける

甘酢も作るのがめんどくさかったので、ゆずポン酢にミリンを加えたやつをぶっかけて、さらしタマネギとともにタッパーへ。

たまたまあったレモンも加えて。柑橘の香りもいいし、酢がきついのが苦手という人にはコチラがおすすめ。

こちらも二晩目。よく漬かっておる。玉ねぎも辛みがいい具合に抜けてます

 

アラ汁

1・イシモチのアラに塩をふっておく

昆布締めと南蛮漬けを仕込んでいる間に、頭・中骨・腹身のアラはボウルに入れて軽く塩をふって水気を抜いておきます。

サッとお湯で洗い流して、臭みをとる。

2・煮る

鍋に移して水・酒・ショウガ、白菜・長ネギとともに煮て、アクをとったら薄口醤油で味付け。

だいぶ骨に身が残っちゃってますが、その分美味しいスープになります。この時はおろすのが下手でよかったと思う。
白菜の甘味も加わり、染みるのよ~


締めは「昆布締め茶漬け」で!

締めは昆布締めのアラ汁茶漬けに。ゴマ、刻みネギ、もみのりを。

昆布締めに熱が加わり、口の中にさらに旨味が広がります。

熱が加わり半生のチリっとした状態のイシモチがこれまた美味い

今回の居酒屋「俺ちゃん」

イシモチ尽くしの豪勢な晩酌じゃ~!!

今回は長野みやげにいただいた「牧水」を冷やで。

芳醇とか、淡麗とかではない、昔ながらの旨味が強い日本酒ですね。昆布締めの味を膨らませてくれます。

イシモチはバリエーション豊富なオールラウンダー

イシモチをおすそ分けしたのは、以前、「ブリアラの酒蒸し」で紹介した「あさとや」さん。
お店では焼霜づくり、幽庵焼き、フライにして、お客さんに楽しんでいただいたそうです。

私も後日、幽庵焼きとフライをいただきましたが(←どんだけイシモチ食ってんだよ)、ふっくらとしてて美味しかったですよ。

釣ったイシモチは、その場で締めて血抜きをしますので、臭いも少ないです。

イシモチは、生でよし、焼いてよし、煮てよし、汁物、和洋どちらでも美味しくいただけます。塩焼きのイメージが強いですが、これからはいろいろアレンジしてお楽しみください。


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