話題のニューメソッドを琵琶湖野郎の元で体験してきた!
こんにちはマシモです。
琵琶湖野郎こと木村建太さんのところにお邪魔して、DVD「琵琶湖野郎2」のルアー水中撮影をしたときのこと。
十数個のルアー撮影も午後イチには順調に終了。ホッとしたマシモに琵琶湖野郎が一言。
『帰るの夜でええならちょっとクランクやって行きますか?』
え? mjsk? マジすか。やります投げたいす。ステキ、BYMT!(琵琶湖野郎マジ天使)
今、琵琶湖でクランクと言えばアレですよ奥さん、アレ! 琵琶湖野郎のブログでもお馴染み、マグナムなクランクをビューンと投げて50アップとかがドーンと食ってくるアレですよ!
さぁ、琵琶湖野郎にタックル一式をお借りして、投げるクランクはコイツ!
2016年11月に渡米中の琵琶湖野郎を追いかけてアメリカでの撮影を敢行した際、帰りに訪れたバスプロショップスでは絶賛セール中。本国のアングラー以上にこのビッグクランクを活用していると思われる、琵琶湖野郎と琵琶湖のポテンシャル恐るべし。w
さぁ、こーなったらやるしかない、アレです!
思い起こせばDVD「琵琶湖野郎」の水中撮影は、あの野洲川での大爆釣劇の翌日でした。
やはり午後には終了して野洲川に連れて貰って行ったマシモ。前日より水の濁りが薄まり、勢いは衰えたとは言え、ボイルを続けるバスたちにサカマタシャッドで挑み、『今、日本で一番ロクマルに近いトコに居ます!』とチビりそうなプレッシャーをかけられながら、しかしなんとか釣ったのがこのゴジャップ。
今回は是非とも、このサイズを超えて行きたいところ!
ビッグクランキングってどんな釣りなの?
カンタンに言えば“水温が下がってウィード周りに集結していたブルーギルが、羽化する為に水底から水面へと向かうユスリカを狙って浮上する姿をクランクで模して、デカバスにバクっと行かせる釣り”です。
長い距離をぶん投げて、手元に引いてくるまで、浮上する姿を何度も効率良く再現する最適解が“ビッグクランク”なんですね。
だから勿論、遠投必須。できる限りぶん投げて、藻面までグリグリグリッと巻き、タッチしたら引っかからないように小さくジャークしたりして藻から解き放ち、そこから浮上させます。
最低七秒は浮かせてください、と琵琶湖野郎。ブルーギルが水面付近に居る虫を捕食すべく、無警戒に浮上する姿をイメージして釣りを続けます。
さぁ、ここで百聞は一見に如かず。琵琶湖野郎のクランキングをご覧くださいませ。iPhone撮影ノーカット版につき、風音等で見難い部分もありますが御容赦ください。
さて、一方のマシモ。グリグリグリッ、グリグリグリグリグリグリッ、あれ〜? なんか藻面がわかんないなー…。なんでだろーなー? と思っていると、『飛距離がぜんぜん足りませんわ! あと1.5倍飛ばしてください!』と琵琶湖野郎。
そう、生粋の関東人のマシモ。フローターメン、元アルミボーターの悲しいSAGA。かっ飛ばし具合が全く足りず、ウィードゾーンに届いていないようです。(涙
だって琵琶湖野郎、50m以上飛ばしてますよ、荒れてると傍から見てて着水点わからないくらいです…。
もっと竿のしなりを使って押し出すようにぶん投げてください! と琵琶湖野郎。
ええ、こちとらDVD「キャスティングマスター」や「ゲット・ザ・マシンガン」のプロデューサーやで! キャスティングが出来なくてどうする! ルアーの重みを竿の胴から根本に乗せ、引き手も使いながら押し出すように! DVDで学んだ知識を掘り起こしながらブン投げていると、やっと琵琶湖野郎からのOKが!
若干ながら吹き荒れていた強風も弱まり、琵琶湖野郎が『チャンスですわ!』と言ったその刹那!
ドーン! 来ましたわー!!
さすが琵琶湖野郎!(涙目
なんですの、鯛ですの!? というような凄まじい体高の50アップ! ヘルシーでビューティホーなブラックバスでした! この威力がビッグクランキング!
てか、ちょ、待てよ! 琵琶湖野郎なにそのルアー!?
ボケさせてすみません…。詳細はルアーマガジン2月号(12月26日発売)にて大解説! そんなスペサルルアー使ってるなんてズルい! 琵琶湖野郎ズルい!
くぅ、しかしルアーの性能の違いが、戦力の決定的差では無いという事を教えてやる!
っていうか人間の性能がイチバン違うんですけどねぇ(涙
そんなこんなしているウチにまた湖面が荒れはじめたりして時が過ぎ、あっとゆう間に夕方に。
風も弱まり、you got a chance! 夕方だけに! ユーガッタチャンス!(うるさい
虫がハッチするのは凪いだ湖面。って事は虫を狙うギルを模したこの釣りも、凪いだ湖面が最大のチャンス。フライ釣りの世界ではマッチ・ザ・ハッチと言って、その水域でその時間に羽化する虫を模したフライを投げ込んで虫を捕食するサカナを狙いますが、琵琶湖野郎は更にそのサカナを襲うプレデターを狙います。
食物連鎖とそのタイミング。
その流れをさらっと掴んで自らの釣りに組み込む。それが琵琶湖野郎の強さなのかなぁ、と思います。
最初に琵琶湖野郎を見た時、あぁ、この人は奥田さんと似た匂い持ってる、と感じました。きっとそれはハンターの匂いなのかなぁ、と。連日、琵琶湖という自然の中に出て、ビッグバスを狙うウチに染み付いた何かが匂い立つでしょう。
さぁ、そんなハンター達の戦場に立つ、ミスター農耕民族のマシモにビッグバスは穫れるのか!? 風も止み、ユスリカが次々と羽化を始めます。間違い無く確変チャンスタイム!
そんな時、ポーズ中のカウントの最中、竿先というかラインに伝わるプンプンプン、という魚信!
え、なにこのワームみたいなアタリ!? プラグなのに?? ???
えーい、合わせちゃえ!
スカッ
『あー、合わせちゃダメだって言うたやないですかー』と琵琶湖野郎。『言うたでしょ、巻きまくってください、と。関東の人がよくやる失敗ですわー』
そう、クランクが浮上している時は長く出した糸が大きくたるんでいる状態。きっとルアーは猛烈にバスに襲われていると思うのですが、竿で合わせても対してフッキングパワーは伝わらず、バスには違和感しか与えないのです…。
正解は“死ぬほど巻く” そう、琵琶湖野郎が憑依したつもりで、グリグリグリグリグリッ、っとマッハで巻きまくって、サカナの重みを感じて初めて合るぐらいでちょうどいいのです。
聞いては居たものの、分かっては居たハズなのに俺の馬鹿馬鹿馬鹿うましか。
わかりました、このマシモ、同じ失敗は二度と繰り返しません! 次のチャンスは絶対モノにしてみせる!
と、ププププン! とまた同じ魚信!
うおおおおりゃああああああ!
と死ぬほど巻く! も、 スカッ…
「ああああああああああ! 巻いたのにノリませんでしたわあああああ(涙)」とグリグリ回収していると、
『そんな事いうてるヒマが有ったら、もう一度止めて浮上させてください!』と琵琶湖野郎。この釣りではアタリが有っても乗らない事も多く、しかしそんな場合でも喰い直して来るバスが少なく無いそうです。
あぁ、そーいやアレはブルシューターだったけど、あの生配信中にカメラの前でロクマルを釣ってみせた伝説のライブ番組『BASS KING LIVE』でもルアー喰い直してたよね…。オマエの目は節穴かマシモオオオオオ!
しかし時すでに遅し。野球でも満塁のチャンスを何度も逃したチームは勝てません。この後はバイトも無く、終了の時を迎えたのでした…。
いやしかしビッグクランキング、間違いなくエキサイティングな釣りです! フルサイズのクランクベイトを食ってくるのだから、獲物も間違いなくフルサイズ! どちらかと言えば静の釣りイメージが強い冬なのに、こんなエキサイティングなゲームが有るとは、やっぱりブラックバス釣りって面白いなぁ、と。
ビッグクランキングでの釣りの詳細はルアーマガジン本誌はもちろん、DVD「琵琶湖野郎2」でも解説! さぁ、有りがちな失敗は貴方の代わりにマシモがやっておきました!
このポストを読んだ貴方はもう同じ轍は踏まないハズ、
さぁ!
因みに琵琶湖野郎にお借りしたタックルは
竿:サイドワインダー フェルデランス TGC-70HR/GP(DEPS)
リール:Revo BLACK6(アブガルシア)
糸:バニッシュレボリューション16ポンド(バークレー)
というセットでした。遠投して、しかし微妙なアタリで掛ける、という作業を行う為に、グラスの長竿がベストマッチなのだと思います。ルアーの重みが胴に乗る程のしなやかさでルアーを遠くに運び、長く出た糸のスラックの弱みを瞬時に消す為の長尺。そしておそらく微妙かもしれない刺さりでかかったバスを弾かずに手元まで寄せる為のグラス素材。ピアストレブルに換装させれたルアーと共に、この釣りを遂行する上での最適解、それがこのタックルバランスなのでしょう。
[釣りPLUS]>> HOME