人生最初の”ルアーで釣ったヒラメ”を捌いて食べてみた、っていうハナシ(一部閲覧注意アリ)



ソルトウォータールアーフィッシング誌の編集者をしている自分ですが、実はヒラメっていう魚を釣ったことがありませんでした。

取材でも、一番成立するのがシンドイターゲットのひとつなので、まあオカシなハナシではないんですけれどね。人気はとてもあるヒラメですが、やっぱり皆さん難しいと思ってるんじゃないでしょうか?

正確にはテンヤで釣ったことなら、何度かあるんです。ルアーじゃないのでノーカンノーカン。

サーフの取材には魔物が住んでおるんじゃよ……

そんなヒラメですが、先日とあるアングラーさんから

「え、ヒラメですか? カンタンですよ? 東京湾で誰にでも釣れますし。じゃあ、今度行きますか?」

という、ニワカには信じられないお言葉とお誘いを頂きまして。

それなら取材に行かせてくださいってことで、つい先日フカポンとともにそのアングラーさんとともに、東京湾でのフラットゲームにゴー!

あっさり? 初ヒラメゲット

や、マジで!?

びっくり。

これ、東京湾なんですよ…。

ボケてる…だと!?

初ヒラメゲット! ひゃっはー!

オマエが釣っても意味ねーんだよ…。と、ムッとしているかどうか定かではないドラマチックハンターホストのFKPさん。(HFEだっけ?)

釣りの模様や、肝心な“誰でもヒラメが釣れちゃうテクニック”はルアーマガジンソルト4月号のドラマチックハンターでご覧下さい。

とあるアングラーさんこと“天才”松本幸雄さんにかかれば、誰でもさっくりフラットフィッシュが釣れちゃうんですよ?

っていうか、マジ釣れますから。

釣ったヒラメを捌くよ!

ということで釣ってきたヒラメですが…。この平べったいサカナ、どうすりゃ捌けるんだよ!?
って皆さんなりませんか?

そんなとき、スマホでささっとクックパッド。でも良いんですが…。

内外出版社、実はこんな本もありまして。(宣伝)

中にはヒラメの捌き方も載っております。こちらを参考にしつつ…今回はヒラメを捌いてみました。

まずはウロコを落とします。

上のコチもバンバン釣れたのです。よーく見ると分かるんですが、コイツら〆てません。諸事情あって〆てる余裕もなかったんですけれど、美味しく食べるなら〆た方が良いです。特にコチ………。

ヒラメのウロコは小さい上に数がとても多いのです。そのため、普通のウロコ落としでは、落としにくくて時間も掛かります。

そこでオススメなのが金属タワシ。目がちょっと粗めのものなら、詰まりにくくて良い感じにウロコを落とせます。

同じ金属タワシでも、ウール状のものは目が細か過ぎてウロコが落ちにくいので注意しましょう(最初に使ってみたら全然ダメでした)。

コンビニで売ってますから、帰りがけに買うのが吉。

そういえばサイズは…?

ぶっちゃけ、釣行中は『テーマ達成、やったー!』。ってな感じに取材陣全員でなってたんで、〆るどころか、サイズすら計ってませんでした。

だって写真映えするサイズだったし。

そんなワケでウロコを落としたあとのまな板で計測。

ジャスト50cmでした。釣り場で計っていれば、もうちょっと大きかったかも?



いよいよ、5枚に下ろします。

普通のサカナは3枚下ろしですが、ヒラメは5枚に下ろします。

5枚とは、中骨を境にした上下の身と、さらにその上下の身の背骨の位置で左右に分けるということです。

とりあえず、ざっくり手順を書いてみます。

1.側線に大体そって切れ目を入れる。このとき背骨に当たるまで刃を入れます。

2.上下のヒレにそって切れ目を入れる。

3.2の切れ目をガイドにしながら中骨にそって包丁を入れる。

こんな感じで5枚に下ろして行きます。…あ、その前にハラワタ出さないとダメじゃん!

改めて捌きます。

下ろす前にはハラワタを出しておきましょう。

ハラワタを潰すと、身に苦味がまわる部分があるので、注意!

そうそう。ヒラメは良いんですが、コチのように棘のあるヒレやほお骨があるサカナの場合は、先にキッチンバサミなどで切っておくと良いです。捌くときに邪魔ですからね。

っと、ハラを開いてみると、〆てなかったこともあって大量出血。

水っぽくなってしまうので余り水は使いたくないところですが、身に血が回るとクサくなるので、あきらめてザブザブ洗います…。血合いも出来るだけ流しましょう。

ハラワタを掃除したあとは、手順通りに包丁をいれていくと……

いきなり下し終ってますが、包丁でさばきながら撮るとかムリでした。
反対側もこんな感じに。ちゃんと〆てあれば、背骨にそった血は抜けてるはずなんですよ……。

シロウトのネコ人間ですが、これくらいには捌けますので、諦めずチャレンジを!

そういえばなにかが入ってた。(グロ注意)

先ほど取り出したハラワタをチェックしてみると、胃袋に何かがはいっています。とりだしてみると、消化途中のサカナが。これはキス…?

ともあれ、ワームを食べる前に捕食してた模様。

釣り人的には、ナニを食べてるかわかるので、捌いたときの胃袋調査は必須です。

薄造り(っぽいなにか)と鍋で頂きました!

5枚に下ろして皮を引いたら(ブチブチ切れてめっちゃ苦労しました…)、お造りにします。

中央がエンガワです。たっぷり。

鍋はなんとなく作ってみたんですが、これが絶品。

コチもヒラメも身が表面はふっくらとしつつも、中はキュっと締まっていて、味も濃く、めちゃくちゃウマかったです。

お造りよりもこっちがオススメかもしれません。

いっそぶつ切りでよかったんじゃ…

ちなみに、プロの板前さんが作るとこうなりマス。お味も全然………。

さて、最後になりましたが、今回の記事でお世話になったのは、シーバスガイド船『ラッシュ』さんです。東京湾のボートフラットゲーム、アツいです。早くもう一回行かなきゃ。

注:今は市原市ではなく、富津市のマリーナから出船されてますので、詳しくはラッシュ・タカ船長に直接聞いてみて下さいませ。

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