長崎「海釣りガイド船」から寄稿レポート
みなさんこんにちは!!
佐世保のガイド船『シーズナル』の森下です。
いよいよ春の気配が濃厚になってきましたね。
私の住む九州北部でも暖かい南風が春の陽気を運んできました。
そこで気になる「海の中は⁇」なんですが、こちらも三寒四温とともに着々と春の雰囲気が増してきています。
“いよいよ春爆シーズン到来!?”のガイドエリアをまずは先月の釣果情報から報告したいと思います。
先月の釣果
2月の大きな釣果としては、プリスポーンのグッドコンディションなヒラスズキ‼
トルクフルなファイトはもちろん、この時期特有の重量感は・・・。
どんなに寒くても、一度体験してしまうと病み付きになってしまいます!
記録、そして記憶にも残る魚と出逢える月となりました。
3月のオススメターゲット
さて、気になる3月のターゲットなんですが、「いよいよベストシーズン到来‼」ということで、今月もヒラスズキ!
というより、今月が最盛期を迎えます!!
2月末に1回目の産卵を迎えたようで、ここ数日はアフタースポーンの個体が増えてきました。
産卵で体力を消費した魚は積極的にベイトを追うようになるので、このアフタースポーン中が最も数を狙えるシーズンなのです。
どう狙えば良いか?
アフタースポーンの荒喰いを攻略する上でキーとなるのは、この時期特有の気候です。
春は三寒四温の繰り返しと昔から言われています。
3日寒い北風の日が続いた後、4日間は暖かい南風の日が続くという意味の四文字熟語なのですが、この言葉からも分かる通り、春は寒い日と暖かい日を繰り返しながら季節が進んでいきます。
この北風と南風にそれぞれ異なる特徴があり、それに基づいた戦略を組むことがアフタースポーンを攻略する上でとても重要となってくるのです。
・三寒:北風の場合
寒気を呼び込む北寄りの風は文字通り寒く、冬のような天候をもたらします。
北風の冷たい空気が海水をかき混ぜるので、このタイミングでは表水温は一時的に低下傾向にあり、急な水温の低下は表水層で活動している魚にとって活性を下げるマイナス要因となります。
したがって気を付けないといけないポイントは大きく2つ!!
1.アクションはスローに誘う
2.キャスト・リトリーブコースはスポットを的確に狙う
水温が低下するということは、変温動物である魚類にとって体温が低下することを意味しており、そうなると体をできるだけ動かしたくなくなるんですよね。そうなると、アグレッシブにベイトを追わなくなる。
そこで、その対策として“彼ら(ヒラスズキ)が最短距離で捕食できるスポットに投げ、
いかに捕食しやすくルアーをプレゼンテーション(魚がルアーに反応するように操作、演出する)できるか?”がとても大切になってくるのです。
1つのポイントに対しても、複数回キャストを繰り返しながら最適なタイミングでベストのトレースラインを泳がせてくることが重要です。
具体的な誘い方としては、ヒラスズキが捕食しているであろうスポットをルアーが通過する際、スローダウンもしくはストップさせて“間”を作り、捕食しやすいシチュエーションを演出してあげると効果的です。
したがって、このようなスローダウン・ストップアクションを使うことのできるフローティングタイプのルアー(主にフローティングミノー)がオススメですよ!
・四温:南風の場合
この時期の南風は春一番を代表とする南からの湿った暖かい風である場合が多く、冷たい北風とは逆に水温を上げる効果があります。
このような場合、逆に“水温上昇=体温上昇”という状況になり、必然的に水温変化の影響を受ける表水層の魚は活発になりやすいです。
このような場合、私が重要視している点は効率です。
魚が高活性で攻略が比較的容易なシチュエーションにおいて、釣果を左右する大きな要因の1つとして「どれだけ広く探れたか?」「どれだけ多くキャストできたか?」といった面が挙げられます。
したがって、飛距離が出て手早く広範囲をチェックできるバイブレーションが効果的です。
また、サラシや瀬周りを狙う場合は魚から発見されやすい10~14センチクラスの大型ミノーを使うと手早くポイントをチェックすることができます。
少しマニアックな内容となってしまいましたが、いよいよベストシーズンを迎えるヒラスズキ。
ベテランアングラーはもちろん、ビギナーの方やヒラスズキ初挑戦の人にもぜひこのタイミングで挑戦してもらいたいと思います。
先月に引き続き今月もヒラスズキゲームを紹介しましたが、4月いっぱいは今回紹介した攻略法が有効ですよ♪
来月は、違ったゲームフィッシュを紹介しようと思っていますので、みなさんまた次回お会いしましょう!!
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