3月下旬に発売され、大きな話題を呼んでいるグラディエーター・アンチ。
1本で幅広い釣り方とルアーに対応できるというコンセプトは、ひとつの釣り方に特化したオリジナルのグラディエーターやテクニクスシリーズとは真逆だ。
さらに特筆すべきは、3万円台という価格帯をはるかに上回る性能と美しさ。今回は実際に釣り場で使用したルアーマガジン本誌編集スタッフのインプレッションをお届けしよう。
「50アップの川バスも楽勝で寄せられた。守備範囲が広く、価格も手ごろで見た目もいい感じ」(マイケルP)
マイケルP「2016年の夏だったかな。カナモがレベルミノーで50アップを連発して取材もほぼ完了って時に、ちょっと使ってみてくださいとスピニングロッドを貸してくれた。それがフィクサー(GA-61ULS-ST)のプロトでした。
すごく軽くてしゃっきりしてる、というのが第一印象。ヤマセンコー4インチをリグって、軽く振っただけなのに予想以上の飛距離。リグを流れに乗せて探っていると、ボトムの感触や岩の存在が明確に伝わってきて、岩を超えた直後にグッという重みが。ULだけどバットはしっかりしていて、フッキングも確実に決まりました。
まあまあ流れはあって、バスの引きも強烈だったけど問題なく寄せられましたね。あとは3万円台とは思えないルックス。所有感も満たしてくれること間違いなしです」。
「残念ながらノーバイトでしたが…感度や操作性は最高でした。竿袋もイケてますね!」(編集部上岡)
上岡「僕が使ったのはパワーベイトフィネス(GA-65PBF)。3月上旬のドラハンの九州取材で使ってみました。
その日は消波ブロック周辺で、5グラムのダウンショットリグを撃つのがメインでした。手首を返すだけでティップがキレイに曲がって、思ったところに入れられる。ブロックの穴の奥までリグを落としたり、細かいシェイクを入れやすいのも、ソリッドティップのおかげかなと。ロッドが軽いだけじゃなく、全体的なバランスもいいんだと思います。
ベイトフィネスがメインのロッドですが、ロングキャストもやりやすかったです。リールシートを締めた際のカッチリ感や外観の美しさはもちろんですが、特筆すべきは竿袋。手触りのいいベロア調の生地に、白いロゴが映えてます」。
「バス釣り雑誌交流戦のメインロッドでした」(編集部長瀬a.k.aネコ人間)
ルアーマガジンソルトでちょいちょい顔を出すネコ人間は、大のバス釣り好き。先日亀山ダムで開催されたバス釣り雑誌交流戦では、アンチが大活躍したという。
長瀬「多用したのは63Lのスピニング、ディフェンダー(GA-63LS)ですね。シャッドテールワームのジグヘッドリグのただ巻きで連発しました。
きゃしゃな印象でしたが意外と張りがあって、軽くてシャープ。ただ巻き時にグッと重くなるバイトも明確にとらえることができました。
バットは4軸補強されていてかなり高そうに見えるけど、定価で3万円前半はかなりお買い得だと思います。このロッドでプラでも大会でもキーパーは何本もキャッチできましたが、上には上がいるってことで結果は…(笑)」。
アンチはスピニング2機種、ベイト4機種。6本であらゆる状況に対応可能!
このほか、アンチには3本のベイトロッドが存在する。
6フィート10インチミディアムアクションの「ジョーカー」。6フィート10インチミディアムヘビーアクションの「バルトロ」。そして6フィート11インチヘビーアクションの「ブラスター」だ。これらは巻き物やカバー撃ちなど、さまざま状況に高次元に対応してくれる。
守備範囲の広さと、価格を上回るクオリティーの高さが魅力のアンチシリーズ。その実力をぜひフィールドで体感していただきたい。
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