2017年JBTOP50第5戦「がまかつCUP」霞ヶ浦(茨城県・10月20日〜22日)は、本日開催予定だった最終日の競技が悪天候のため中止。結果、昨日の首位に立った関和学選手がそのまま優勝となった。年間タイトルA.O.Yは青木大介選手が獲得した。<現場レポート:近藤圭一>
霞ヶ浦戦DAY3は悪天候で中止
既報の通り、開催が危ぶまれたTOP50最終戦霞ヶ浦の本日(10月22日)最終日は早々に中止が決定。昨日行われた実質初日のみで今戦は成立し、その成績順のまま早朝6時半から表彰式が開催された。
栄冠を勝ち獲ったのは地元の雄、関和学選手!!
レギュラー戦では18年ぶり2度めの優勝。昨季獲得したビッグタイトル、エリート5を含めいずれの勝利もこの霞ヶ浦水系で獲得したことになる。まさに地元プロとしての面目躍如の形となった。
関和学、実に18年ぶりのレギュラー戦2勝目を獲得!!
昨日の関和選手が狙ったのは「霞ヶ浦全域の消波ブロック」。
ウイニングパターンは「4インチカットテールワームのスナッグレスネコリグ」。強風と高波によってボート位置を安定するのが難しい状況ながら、精度の高い「穴撃ち」を展開。多くの選手はフィネスよりパワーのあるスピナーベイトやチャター系、クランクベイト等の釣りで1発を狙う傾向にあった中で、関和選手の裏をかいた戦略が一筋の光を放った。
午前11時の時点で5尾のリミットメイク。ラストはスピナーベイトで「ラッキーフィッシュ」を獲り1尾を入れ替え、さらにスコアを伸ばし4キロ中盤に。
今戦次点のSHINGO選手とはわずかに310グラム差での勝利。昨季のエリート5制覇時と同じく、最後の魚が勝利を決定付けたようだ。1DAY戦というTOP50としては稀有な試合となったが、優勝する選手が体現する、科学で証明できないミラクルは今戦でも起きたのだ。
関和選手「釣りプラスさんで優勝予想していただいて勝てて、本当にうれしい!」。
当サイト解説者・鬼形毅氏の読み、恐るべし。
鬼形解説者「今季の関和選手は、今戦に限らず、開幕戦から完全に”乗っている”という感じが漂っていた。間違いなかった」。
関和選手は一昨季の不慮の事故から、今戦の勝利で”真の意味での完全復活”と言っていい。来季からも要注目の人物と言えるだろう。
<2017JBTOP50霞ヶ浦戦最終成績上位>
2017A.O.Y.は青木大介!「えぇ、何度でも獲ってやりますよ」
同じく既報の通り、本日の中止によって年間成績は昨日から不動。
結果、青木大介選手が2年ぶり3度目のA.O.Y.(=年間優勝)を獲得することになった!
今戦の成績は10位に確定。今季年間2勝を果たした青木選手としてはけっして派手な成績ではない。しかし、昨日は12時半までゼロ、帰着の15時までの2時間半で2尾2304グラムを獲るまでは、年間暫定首位を走る重圧がのしかかっていたのだという。
青木選手「正直な話、今戦はパターンも何も見えていなかった。場所もルアーもその場その場で直感が頼り」。
常に冷静沈着。何事にも動じない王者の貫禄さえ漂う青木選手だが、今戦ばかりは冷静さを失っていた。見えないゴールに向かって、蜘蛛の糸を辿った2時間半。想像を絶する。しかし、練習は彼を裏切らなかった。迷走することなく、1尾また1尾と積み重ね、第4戦までのリードを守り切るのみならず、後続選手にさらにポイント差を広げてのフィニッシュを迎えることになったのだ。
2008年、2015年、そして今季2017年と3度目のTOP50A.O.Y.獲得。『3 TIMES CHAMPION』の称号はもはや、これまでの王者・小森嗣彦選手だけのものではない。青木選手と共に、今後のTOP50シーンをさらに盛り上げていくことになるだろう。
青木選手「何度でも獲ってやりますよ。TOP50が続く限り、永遠に」。
試合終了後のインタビューでこう語った青木選手。さらなる高みへと向かう、現役最強選手の今後の動向に注目したい。
<2017JBTOP50年間成績上位>
*今戦の模様、詳細は11月26日発売のルアーマガジン2018年1月号、及び今後の当ウェブサイトでお届け予定。
大会結果の詳細は、JBNBC公式サイト・NBCNEWSでご確認ください。
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