質実剛健バスロッド、DAIWA”ブレイゾン”に刮目せよ!【軽さと強さの両立、そして何より高コスパ!】



『ルアーマガジン2018年6月号』で今年もリスタートした連載「STEEZ 2018 SEASON」。登場したアングラーは、霞ヶ浦水系を舞台に奮闘するDAIWAWORKS・佐々木勝也氏だ。その取材は彼が以前住んでいた東北地方から活躍の舞台を茨城県へ移してわずか5日目のこと。不慣れな地での実釣取材ながら、実に見事な釣果を叩き出した。そんな彼を支えたのは、この春に満を持してフルモデルチェンジを果たしたDAIWAハイコストパフォーマンスロッド「ブレイゾン」。一挙32モデルの同時リリースも巷で話題となった質実剛健モデルだ。

佐々木勝也(ささき・かつや)1988年生まれ、岩手県出身。学生時代は都下に住み学業の傍ら関東近郊のフィールドを隈なく探索。就職後は大阪在住時に琵琶湖、後にUターン以降の東北地方各フィールドでの活躍は知られるところだ。2018年3月には心機一転、裸一貫で茨城県土浦市へ移住。プロフェッショナルアングラーへの道を歩み始めた。

精悍ブラックに情熱レッド、高級感溢れるハイデザイン

4月初旬の取材当日、流入河川の畔に立つ佐々木さんの右腕にはシックな黒に真紅のアクセントが目映いブランクのロッドが握られていた。細径PEラインを巻いたスピニングリールをセット。リーダーを介した先に結ばれているのは「STEEZシャッド54SP SR-S」だ。

ほどなくして佐々木さんは、水中に微かに見える魚影に狙いを定める。無駄撃ちはせず、時折見せる姿の進行方向を見極め。移動するであろう先へ高精度なキャストを決める。着水直後から高速巻き、時にポーズ、時にトゥイッチ。追ってきた魚は想像以上にグッドコンディション。間合いを図った1トゥイッチ。これがついに勝負を決めた。

「バスロッドって、やっぱり『軽い』ことって大切だと思うんですよ。キャストも決まるし、テクニカルな操作もしやすい」

挨拶代わりの40アップを見事仕留めることに成功。そして、直後に同クラスをもう1尾キャッチ! 後に、この際に使用したロッド「ブレイゾン6101MLS−V」のインプレッションを求めた際に語ったのがその言葉だった。

STEEZシャッド使用タックル●ロッド:ブレイゾン6101MLS−V●リール:セオリー2004●ライン+リーダー:UVFモアザンセンサー8ブレイド+Si0.8号 + フィネスブレイブZ7ポンド

上位グレードと遜色ない優れたパフォーマンスを発揮

「今まで使っていたロッドより明らかに軽い。だから必然的にスイングスピードも上がるし、操作もしやすくなります。上位グレードのモデルと遜色ない。いや、むしろ扱いやすくなっているかもしれませんね」

この春にフルモデルチェンジを果たした『ブレイゾン』の最大の特徴は、その圧倒的な軽量感だ。ハイエンドのSTEEZを始め、ハートランドやBLACK LABELなど数々の名作ロッドを生み出してきたDAIWAが放つハイコストパフォーマンスモデルの最新快刀。世界屈指のDAIWAロッドテクノロジーを余すことなく反映し、ベースグレード=サブロッドのイメージを払拭してトーナメントプロをも唸らす実力派モデルに仕上がっている。

「強度ですか? もちろん申し分ありませんね。北浦本湖のあの状況であの魚と対等に渡り合えるわけですから、何ら問題はありません」

あの状況? あの魚? とは一体?

爆風の中、北浦MAX級と対等に渡り合うパワフルブランク

折しも北浦はベイトフィッシュのシラウオが接岸する絶好のシーズン。この日、佐々木さんは風向きをつぶさに肌で感じて、風による流れと高波でシラウオが寄せられる風表を探していた。

西岸のとあるエリアに到着。すると、程なくして風向きが変化。南西の風。即座に移動を決め、東岸へと到着。護岸に激しく波が打ち付け大きく弾ける。力なく護岸上に打ち上げられシラウオが数尾、水溜りを泳いでいる姿が見える。

と、その時だった!

「この爆風、この高波。ライトリグでは思い通りに飛ばないし、操作もしにくい。この状況で使いやすさを重視してベイトタックルを選んだのが正解でしたね!」

ロングレングスかつヘビーアクションの「ブレイゾン721HB−V」にセットしたi字系ビッグルアー・ガストネード110S。風を切る力強いキャストで存分な飛距離を稼ぎ、太めのラインでも風に煽られる状況ながらしっかりと水を掴む大型ルアーが水中で確実にアピール。捕食スイッチが入ったバスを浮かせて喰わせることに成功したのだ。

ガストネード110S使用タックル ●ロッド:ブレイゾン721HB−V●リール:タトゥーラSV TW7.3L●ライン:モンスターブレイブZ14ポンド


佐々木勝也、霞ヶ浦水系セレクト4モデル+α

この日、半サイトフィッシングで40アップを2尾、そして春の北浦を象徴するグッドコンディションのドリームフィッシュも仕留めた佐々木さん。ルアマガ掲載時は誌面の都合上、件の釣果を得た場所のみにフィーチャーしたが、広大な霞ヶ浦水系を所狭しと大移動を繰り返したのは言うまでもない。タックルはその3尾を仕留めた2セットのみならず合計4セットを用意して、あらゆる手数を尽くして正解へと近づき導き出していったのだった。各モデルのスペック及び特徴は以下の通りだ。

取材当日に使用したのがこちらの4タックル。右からブレイゾン721HB−V、6101MHB−V、681LS-V、6101MLS−V。

ブレイゾン6101MLS−V

幸先の良い2尾を演出したのがPEラインを組んだこのスピニングタックル。「やや長めなこの1本は軽いルアーを遠くへ飛ばせて、カバー周りでも存分な強さを発揮するモデル」。高比重ノーシンカーやダウンショット、ネコリグにスモラバ、そして小型プラグももちろん守備範囲のロングレンジ・ライトバーサタイルモデルだ。

SPEC●全長:6フィート10インチ●継数:1ピース●パワー:ML●ルアー:1/8〜3/8オンス(3.5〜11グラム)●ライン:5〜10ポンド●価格:1万4400円(税抜き)

ブレイゾン681LS−V

「今回STEEZシャッドは6101MLS−Vで使いましたが、フロロカーボン4ポンド前後で使うならこの1本がより扱いやすいですね」。ガストネード70S/FSを始めとした各種小型プラグとの相性はもちろん、各種ライトリグにも万全の対応。「ジラウオパターン対応のジグヘッドリグにももちろん◎」

SPEC●全長:6フィート8インチ●継数:1ピース●パワー:L●ルアー:1/16〜1/4オンス(1.8〜7グラム)●ライン:4〜8ポンド●価格:14,200円(税抜)当日のセッティング ●リール:イグニス タイプR 2003H●ライン:フィネスブレイブZ 4ポンド

ブレイゾン6101MHB−V

「僕の場合、カバー撃ちでもスイミングでも使うラバージグ専用機」というのがこのモデル。ブランクには張りと強度、しっかりとした掛け感とリフティングパワーをキープ。テキサスリグとの相性も良く、長過ぎず取り回しの良いレングスが陸っぱりで強い味方に」

SPEC●全長:6フィート10インチ●継数:1ピース●パワー:MH●ルアー:1/4〜3/4オンス(7〜21グラム)●ライン:8〜20ポンド●価格:15,000円(税抜)当日のセッティング ●リール:タトゥーラSV TW8.1L●ライン:モンスターブレイブZ18ポンド

ブレイゾン721HB−V

ガストネード110S(重量:16.3グラム)と抜群のコンビネーションでドリーム魚を引き出したロング&ヘビーロッド。大型ルアーはもちろん、太軸フックを貫通する瞬発力やカバーからモンスターを引き剥がすパワーに長けたモデル。ラバージグやテキサスリグ、またフロッグにも使ってみたい1本だ。

SPEC●全長:7フィート2インチ●継数:1ピース●パワー:H●ルアー:3/8〜1オンス(11〜28グラム)●ライン:10〜25ポンド●価格:15,600円(税抜)

求めていた1本がきっと見つかる充実の全32機種

「今回、僕が使っているブレイゾンは全て1ピースで、数多くあるラインナップのほんの一部。確か全30機種以上あったような?」

正確に言うと、なっ、何と全32機種! 1ピースのみならず、2ピースもラインナップして、内訳は、1ピースが18(ベイト10/スピニング8)、2ピースが14(ベイト8/スピニング6)機種。驚くべきは各ピースの番手がほぼ同じではないことだ!

「2ピースは遠征時やサブロッドに使いたいですね。スピニングには食い込みの良さや強度、それに感度を追求したDAIWA独自のソリッドティップ・メガトップを搭載したモデル(641ULS−ST)があったり、ベイトフィネスモデル(651LB、672LB)があったりと好みのモデルを選べます」

佐々木さんは霞ヶ浦水系で使いたいモデルがもう1本あるのだという。

「ブレイゾンシリーズ最強のベイトモデル『741XHB』。スイムベイトやビッグベイト用に控えておきたいですね。霞ヶ浦水系に引っ越してまだ5日目(*取材当時)なので使いどころはまだわかりませんが(笑)、必ず出しどころはあるはずです」

超フィネスからストロングゲームまで様々なスタイルに万全の対応。全32機種の中から、皆さんが求める1本もきっと見つかるはずだ。

※本文中の使用タックルは全てDAIWA製。

DAIWA「ブレイゾン」全32機種、各モデルのスペックや価格はこちらのリンクから↓

www.daiwa.com