メガバスのプロスタッフ・かつぅ氏が、月ごとに最高にハマるメガバスルアーを2アイテム紹介する連載「かつぅのHOW TWO メガバスプラグ ~Veteran & Rookie~」!! 長く愛される名作(=Veteran)でその威力を味わうもよし。新登場ルアー(=Rookie)を早速使い込むもよし。今月も深くて広いメガバスワールドツアーにご招待するぞ!! 7月のおススメルアーは「プロップダーター80」と「ロビンブレード」だ! まずはVeteranルアー「プロップダーター80」を紹介しよう。
7月のおススメ〈side:Veteran〉プロップダーターX80
①ルアー概要
かつぅ「7月のおススメ〈side:Veteran〉は、1998年に登場した「プロップダーター80」。バスはもちろん、シーバスでもカルト的人気を誇るミノー・X80をベースに、トップウォーターチューンが施されたモデルです」
かつぅ「なので、見た目はほぼX80。ですが、浮力を持たせるための容積やアクションの要となるリップ形状など、少しずつ違っています」
かつぅ「そして最大のポイントがこのプロップ。不等意匠プロップPAT.Pを採用しており、2枚の羽根の長さが違っているんです。これにより、規則的でない生命感のあるリアルなスプラッシュサウンドを生み出すことができるんです。また、ルアーが止まっているときには長いほうの羽根が常に下に来るので、泳ぎ出しからしっかりとプロップに水を噛ませることができるんです!!」
かつぅ「ストレートリトリーブでは激しくロールしながらプロペラが水面を攪拌してアピールできます。トゥイッチ&ポーズではダイブしつつプロップが水面を攪拌することで、水面で小魚が逃げ回っていたり、ブルーギルが水面をついばむ時のような音と水しぶきをあげられるんです」
②狙う場所
かつぅ「ではなぜ7月にプロップダーターなのか。水温が年間で最も高い季節になるまでバスはものすごく元気で、活発にベイトを追いかけるのが7月。そこでこのベイトフィッシュに近い見た目で、しかも似た音や水しぶきを出せるプロップダーターが活躍するわけです。
使う場所はずばりフィーディングエリア。6月のこの連載でも紹介しましたが、岸際というのはフィーディングエリアの典型です。ここにカバーや沈み物が絡めばさらにいいですし、ベイトフィッシュが確認できれば言うことナシですね。マズメ時に水面でベイトがピチャピチャはねている様な場所は特に要チェックです。ウィードが水面近くまで生えている場所もいいですね」
③使い方
かつぅ「おススメの使い方は”2トゥイッチ1ポーズ”。ポーズは2秒くらいで、ウィードエリアや水深の深い場所など、バスを離れた場所から寄せたいときにはもう少し長くすることもあります。この使い方なら、かなり移動距離を抑えた誘いがかけられるので、フィーディングエリア+沈み物の上などのここぞという場所をしっかりと狙うのにうってつけです」
④使用したタックル
かつぅ「F4(ミディアム)のロッドでも投げられますが、より正確に投げやすく、操作もしやすいF3(ミディアムライト)がおススメです。また、トップウォータープラグですがダイブさせて使うので、ラインは沈みやすいフロロでもOKです」
かつぅ「プロップダーター80は投げやすく操作も簡単。しかも無風で水面が鏡のようになっている時はもちろん、多少波立っていても強いロッドワークでしっかりと動かせばアピール力は十分なので使えるシチュエーションも多いです。7月はトップウォーターでよく釣れる季節ですから、この楽しい釣りをぜひ楽しんでもらいたいですね!」
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