いまや、一年中狙えるターゲットとして浸透しつつあるヒラメ。しかし、暑いシーズンは…?「水温的には高いけど、高水温時のサーフの基本を押さえればチャンスはあります」。そう教えてくれたのはヒラメマスター・堀田光哉氏。第一人者自らがレクチャーしてくれた基本を凝縮してお届けする。
まずは高水温期のサーフの特徴を理解する
サーフの水温がヒラメの適水温よりも高い場合、良型のヒラメは沖へ出てしまいがちで、ソゲ(小さいヒラメ)サイズが多くなるというデメリットはある。
しかし一方で、暑い時期は日本列島全域を高気圧が覆うため天候が安定しており、波も比較的穏やかなことが多い。また、ベイトフィッシュの種類が多く、黒潮の接岸などにより水質自体も良い…といったプラス要素が多く想定される。それらの良い条件を理解し、高水温時の条件に合った場所を選べば、ヒラメを狙っていくことができる、と堀田さんは教えてくれた。
夏サーフは天候が安定している…良い条件なのだが、遠浅の砂浜などは波があまり立たないと海底の地形が掘れず、変化に乏しい平坦な底になっている。そのため、狙い所となる地形変化自体は少なくなってしまう。
そこで堀田さんがおすすめする夏の攻略法は”干潮時+沖のブレイク”狙い。なぜ干潮時かというと、少しでも前へ出ることができ、地形変化が形成されている沖のブレイクを狙いやすいからだ。
遠投可能な、シンキングペンシル(シンペン)&メタルジグがオススメ!
手前は地形変化が少なく沖のブレイクを狙いたいので、使うルアーは飛距離重視。遠くまで飛ばせるシンペンやメタルジグなどが堀田さんのおすすめ。この2つで喰わなければフォローとしてジグヘッドリグを使用するというローテーションだ。
サーフでの遠投ルアーの定番、メタルジグは夏には欠かせないアイテム。ジグはシルエットが小さいので、ローテーションの1つとして用意しておきたい。上のフリッパーZは亜鉛素材のためシャローエリアでも釣りやすい。
シンペンやジグには喰ってこないときにフォローとしてジグヘッドリグを使用。飛距離自体は2つに及ばないものの、ナチュラルにアピールする喰わせ系。
夏場は、マゴチも同時に楽しめてお得!
真夏は小型のヒラメが多いのが特徴だが、”照りゴチ”と呼ばれるように暑いドピーカンの日中にマゴチが喰ってくることも! 「嬉しいゲストとして同時に狙うのも、夏サーフの楽しみ方のひとつですね」。夏の特徴を押さえておけば今まで以上にチャンスはあるはずなので、ぜひ挑戦してみては!?
取材時も良型マゴチが連発。この模様は『ルアー・マガジンソルト2018年9月号』に掲載されているので、そちらもぜひご参照を!