SHIMANO(シマノ)のシーバス用ルアー、エクスセンスシリーズから、全く新しい概念が登場した。「フラッシュブースト機構」と呼ばれる、スプリング(バネ)で支持された可動式の反射板をボディ内部に搭載した画期的な新機構だ。これまでも、数々の名作を世に送り出してきた“アサシンシリーズ”に、新たな伝説が生まれる可能性を持ったルアーを紹介しよう。
止めていても反射板が揺れて、フラッシングで誘う!
ルアーの頭部をよく見てほしい。スケルトン状のボディ内部に、反射板が入っているのがわかるはずだ。ルアー内部に反射板を持つルアー自体は、それほど珍しいものではない。これまでも、使ったことがあるというアングラーも多いだろう。
この、ルアーが、それら反射板を搭載したルアーと一線を画すのは、その構造にある。わかりにくいかもしれないが、反射板の前端と後端に、スプリングの存在が確認できるだろう。これで反射板を支持しているため、ほんのわずかな振動でもヒラヒラと動き、フラッシングを発生させるのである。
水中では、常に水流やルアー自体のアクションで、反射板は動き続けフラッシングを発生する。たとえ、ステイの状態でも、わずかな振動で効果を発揮するように設計されている。
日中はもちろんだが、橋の明暗でのドリフトの釣りに威力を発揮
シャローアサシン99Fの効果的な使い方としては、やはり、光がある状況下で威力を発揮するだろう。
ただ、その光量は必ずしも大きくある必要はないようだ。例えば、夜間のシーバスゲームでも、街頭などの明かり程度でも反射板は光をしっかりと拾い、キラキラとフラッシングを発生させて、シーバスのバイトを誘う。
名前の通り、シャローレンジに対応したモデルなので、あまり水深の深いエリアには適さないだろう。また、サイズも99mmと比較的コンパクトなので、オープンエリアよりも、橋脚などのピンポイントを攻略するための、喰わせのミノーという捉え方がいいかもしれない。
フローティングなので、潮流や川の流れを利用したドリフトの釣りにも最適だ。流れに漂いつつ、フラッシュブーストでキラキラと視覚的にアピールする、新たな攻め方も可能となっている。
肝心のルアーのアクションは、ただ巻きでウォブロールアクションを発生させる。強いアクションで見せるというよりも、ナチュラルアクションとステイでの視覚的アピールを得意とするルアーだ。
シマノの技術力を見せつける、機能てんこ盛りルアー
また、フラッシュブースト機構だけでなく、シャローアサシンにはAR-C重心移動システムも搭載されるので、小型ボディでありながら、しっかりと飛距離を稼げるようになっている。さらに、ボディ後半部分には、リアルな「狂鱗ホログラム」を採用している。
最新の機能を詰め込んだ、小型のシャローミノー「サイレントアサシン99F フラッシュブースト」をルアーローテーションに加えることで、今までとはひと味違った展開でシーバスを攻略できるだろう。