【奥田学×アンタレス】シマノ2019年最新リールを奥田学さんがインプレ!



ここで奥田学さんが手にしているのは、昨季からの相棒、アンタレスDC MDではない。
「アンタレスが好きな人なら、このサイズ感はあって然りだと思う」
その手により馴染むひとまわりコンパクトなボディは、そう2019NEWアンタレスだ。
「何が一番の進化か? それは……」いざ、インプレッションが始まる。

■奥田学(おくだ・まなぶ)

シマノのブラックバスインストラクター。冷静沈着、そして大胆不敵にでかバスを捕獲する様からついた異名が「ロボ奥田」。ストロングとフィネスの両極端な釣りを武器とし、独自のロジックで時に異次元的な釣果を叩き出す。



飛びの伝統を継承するバーサタイル機の頂き

SVS∞とMGLIIIが実現する歴代最高の好相性

軽量ルアーでもスプールがクイックに立ち上がる遠心力ブレーキと、その長所をさらに引き出す超軽量スプール。

各機能がそれぞれ最高峰へと築き上げられた19アンタレスが魅せる究極のキャストフィールに注目だ。

スプール幅はシマノベイトリール標準値となる22mmより3mmのナロー化を果たした19mm。さらには薄肉化を図り、スプール径は従来の36φから34φへ。小型化かつ軽量化は慣性モーメントの大幅な低減に成功した。

奥田「慣性が低減されるってことは、より軽い力でもスプールが回転して、長く続くってこと。スムーズに立ち上がるし、気持ちよく飛んでくれるから、力む必要もないしストレスもないね」

どんな使い方をしてみたくなるのだろう

対応ルアーはどうだろう。奥田さんは今後、19アンタレスをどんなルアーにフィットさせていくのか。

奥田「僕の中では従来のアンタレスで使ってきたルアーより若干軽いもの。右ハンドルなら1/2oz前後のスイムベイトやスピナーベイト、クランクベイトなど投げてマキモノが軸かな。左ならジグやテキサスの撃ちモノ。元々MGLとSVSの組み合わせはピッチングにマッチしているからね」

中量級ルアーを中心に巻きも撃ちも万全の対応力を発揮

この日、奥田さんが多投したルアーのひとつがBtスラプター。全長182mm、自重58g。

奥田「大き過ぎないビッグベイトやスイムベイト、それに1/2oz前後のマキモノが使いやすい」

もちろん撃ちモノでも万全だ。
ライトライン使用時には精密ドラグが機能してドラグ音も鳴る。

遠心力ブレーキはSVS∞(インフィニティ)を搭載。スプールサイドに存在する4つのブレーキシューを一度ONの状態にセットすれば、あとは外部ダイアルの調整のみでほぼ全てのシチュエーションに対応可能。

実釣中にサイドプレートを開けて再調整する機会はごく稀だろう

ベゼルのみが作動する新型メカニカルに注目

アンタレスのロゴはハンドルプレート側のメカニカルブレーキ部のみ。

奥田「文字は動かない。周りのみが動く」

特殊構造でロゴはブレない。

奥田「スプールがガタつかない程度に一度セッティングするだけでOK」

締め込み過ぎず緩過ぎずが基本だ。





19アンタレスの手触り感

奥田「スプールが小さくなったことからもわかるように、ボディはかなりのコンパクト化。リール上部が左右非対称で親指がフィットしてズレにくく、パーミング時はさらにホールド感が向上。親指がロッドとリールの直線上に乗るから操作性も高くなるよね」

上部の傾斜角が非対称、ホールド感の向上へ

コンパクト化したボディは、リール上部の傾斜角によってさらにパーミングしやすさが向上。巻きに、撃ちに、さらにはファイト時にひと役買うはずだ。

奥田「親指がロッドと一直線上になるから、操作性も高い」

巻きに、撃ちに、さらにはファイト時にひと役買うはずだ。

ガレージで新作リールの概要を聞いた後、わずかな時間ながら湖上へと出ることに。奥田さんは随時、我々取材班にその真価を披露してくれた。

奥田「何ていうか……言葉にするのは難しいけど、ひとことで言えば信頼感。そこに尽きる」

幅広いウエイトに対応して、ピッチングも遠投も全てにおいて不足なし。優れたキャスト性能で磨かれてきたアンタレスの歴史が、さらに際立つ19NEWモデル。その眼でその手で確かめてほしい。


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