さて、ピーク時、湾岸エリアで80cmを超えるランカーシーバスをストイックに狙い続け、年間25本を釣り上げたという、スーパーロコ、「フッキー」。ランカーを選んで釣るために、釣れすぎてサイズが選べなくなるから、使わなくなった&処分した…という、封印、反則級のルアーをピックアップしていただいた。メーカー色のない在野ロコアングラーが選ぶ、そのルアーとは?
「よく釣れるんですが、狙っているサイズを選べないので使用を封印したルアーが3つ…。ひとつは固有名詞というよりはジャンルですね。まず、あげるとしたら、これは他の方も5本の指に入れるんじゃないかなと思うのですが、ローリングベイト77(タックルハウス)ですね」
「ローリングベイト77は誰でも、流してるだけで釣れます。1日中コレだけでもいいんじゃないですか」
サイズ感といい、シルエットといい、一番東京湾奥で食されているベイトを最大公約数化したかのようなルアー。投げて巻くだけ。投げて落とすだけ。使い勝手の良さも釣れる理由のようだ。
「次は、大野ゆうきが作ったマリブ68か78(マングローブスタジオ)。この2つは破壊的に釣れますね。水掴みとレンジが絶妙」
「そうですね、最後に上げるのは固有名詞というよりは16〜18g程度のバイブレーション。先に上げたローリングベイト77、マリブ68&78、そして16〜18gのバイブレーションを1日中投げてれば結果は出せると思いますよ。後は夜、明暗部の境目などをしっかりトレースしてあげることです。たぶん、数という部分では一番釣れるんじゃないですかね」
季節問わず?
「はい、季節問わずいいと思いますよ。特にローリングベイト77(タックルハウス)は春、夏、秋、冬関係ないと思いますよ。極端にデイゲームの速い釣りとかになってくると、ちょっと苦手になってきますけどね。あと、流下系ベイトを意識している個体と、縦のジャーキングみたいな動きを意識している個体にはとことん強いはずなんで。
まぁ、総じて今挙げたルアーは釣れるルアーだと思いますよ。あと、バイブレーションは橋脚狙って、カーブフォール、テンションフォール。この2つと巻きを使いこなせれば、シーバスを引っ張り出せますよね。この釣りは大野ゆうきが、結構得意としている釣りだとは思うのですが…。兎に角、年がら年中釣れますよ(笑)」
バイブレーションの種類、具体的に挙げられますか?
「16〜18gくらいで、平行姿勢でフォールできるバイブレーションであれば何でもいいと思いますよ。どのメーカーってこだわる必要はないかと」
メジャーなところでいくと、TDソルトバイブ(DAIWA)とかでしょうか。
「問題ないと思いますよ。ただ、あのルアー、少し頭下がりになるんで、どっちかというとバリーエーションのひとつとして持っておく分にはいいと思います。少し古い名作系ルアーなんで、なるべく、貪欲に釣ることを考えるなら、新しいめの設計思想のバイブレーションのほうがいいでしょうね。現代ぽいリファインがされてるバイブレーションを優先かなぁ。
でも、なんだかんだで釣れるのはレンジバイブ70ES(バスディ)と思ってますけど。早巻きもできるし、フォールも良い姿勢だし。
ただ、東京湾奥という場所に限定するなら、大野ゆうきの関わっているバイブレーションは釣れますよ。
モンキー69バイブ(オルタネイティブ)とか、ミニエント(DAIWA)とかね。港湾部の釣れるキモをしっかり内包してるので、まじ鉄板です。俺、ちなみにこんだけいっといて、今は、大野ゆうきシリーズ一個も持ってませんけどね。
ん?そういえば、マリブは92ってデカイサイズだけ持ってますね(笑)マリブの68、78は釣れすぎたんで、友達に全部あげちゃいました。あ、そうだ。◯◯が携わっている◯◯◯◯◯はゴミなんで捨ててもらってかまいません」
最後の発言は書けないっす……。