さて、全国各地の鮎釣りファンが、そわそわしているウィークエンドではないでしょうか。全国的に6月1日は鮎の解禁日になっている河川が多く、小生の所属する入間川漁協でもシーズン目前の最終放流をまさに、ついさっきやってきました。その模様をお伝えしつつ、全国各地の鮎釣りファンにのっこんでもらいましょう!
鮎釣りは夏の風物詩
鮎の塩焼き…と聞くとよだれじゅるりな食いしん坊さんも多いはず。やはり夏の川釣りの風物詩と言えば鮎ですよね!
キュウリウオ目に分類され、天然繁殖する個体は稚魚の時代を河口部や海沿岸部で回遊。4〜5月に遡上をしはじめて夏場を河川で過ごし、川石に繁茂する珪藻類を旺盛に食べ始めます。
そのころに個体の縄張り意識が強くなり、その習性を利用して釣ってしまおうというのが、「鮎の友釣り」なんですね。一般的に鮎釣りというと、コレのことを指します。食味で言うと、初夏から夏の鮎はまさに旬。釣って良し、食べてよし…。友釣りで鮎をしとめて、その鮎を塩焼きにして…。はぁ、この体験のために鮎釣りを始めてみたいっす!(小生鮎釣り未経験)
さて、夏を河川で過ごした鮎は、秋になると産卵のために川を下り下流域で産卵…。俗に言う「落ち鮎」ですね。これにそわそわするシーバスアングラーも多いかと思いますが、それは少し置いといて、ざっくり鮎の生態はこんな感じです。お気づきかと思いますが、基本的に年魚なんですネ。
純天然の鮎が減っている今、漁協では鮎を放流するわけです
河川環境の劣化もあり、上記のような健全一生を終える鮎が少なくなっている昨今。日本各地の漁協では、解禁となる前に、鮎の放流を行い、釣り人のための準備を行います。これらの行為そのもの是非を訝しむ方々も多いとは思いますが、川を管理する漁業共同組合にとって、鮎釣りの遊漁料は貴重な資金源になっています。川を管理する組織として、日本の釣りの文化を守る組織として存続するために、この事業は各地で続けられていくでしょう。
ということで、私も、地元埼玉県の入間川漁業組合員として、鮎の放流に参加してきました。
20kgの成魚鮎をバケツリレーで水辺に運びます。
今年、入間川漁協では全体で約1tの鮎の放流を行いました。シーズンインしても、断続的に放流が行われる予定ですから、おそらく1tは超えるかと思います。先日記事にしましたカワウの食害なども含めて、1tといっても全てが川で元気に…というわけではありませんが、鮎釣りファンに楽しんでいただく準備が万端整いました! このような光景が、おそらく全国各地の河川で行われていることでしょう。
さぁ、ワクワクする川シーズン始まりますよ!