まことしやかに、常識化していた大イカを釣るなら大きいエギを使え理論に、真っ向から違を唱える人もいる。これは一意見として拝聴いただきたく!
大イカは4.0号と3.0号を同時に並べられたら3.0号をほぼ、確実に選ぶ?
情報の出所は、かつてエギングをやり込み、有名エギを輩出した某有名釣り人。現在は別分野のやり込み系と言うこともあり、いち意見として、ネタの公開はありとのことで、名前は伏せさせてもらった。
「大イカ釣りたいなら4.0号を使うより3.0号を使った方が良いです。可能なら2.5号のほうが良いですが、4キロクラス以上になると、カンナ強度の問題もあるので、3.0号を推奨したいですね。私がエギングにのめり込んでいたのは10年以上前の話ですが、それでも根本的なことは変わらないはずです」
一般的な常識では大きいイカは大きいエギが良いと言われていますが、そうじゃないと?
「産卵期、産卵期前のイカは大きいエサよりも、コンパクトなエサを好む傾向があります。根拠無く言ってるわけじゃありません。エギも3.0号と4.0号を同時に大イカにアプローチする実験を何度もして実際に観察して、ほぼ全てのケースで選んだのは小さいサイズのエギでした。逆に言わせてもらうと、潜ったりして徹底的にイカを観察して、出た自身の常識は、大きなイカほど小さいベイトを好むと言うことでしょうか」
4.0号の大きさが、アピール力などの観点から、数が薄いと考えられる大きいイカには有効と言うアプローチは?
「イカの目は半径30mくらいなら、エギが大きかろうと小さかろうと、認識してすっとんでくるくらいの目の良さはあります。3.0号が見つけられなくて、4.0号なら見つかると言うのはロジカルではないかと思います。ならば、シルエットはコンパクトなほど良いと考えています」
漁師が大型のエギを使って、やはり大きいイカを狙っている理由は?
「そういった漁師の、大きなエギの使い方を見たことはありますか? 彼らの漁法ですが、かなり速い速度で船を流していることが多く、その中で、シャクリを入れたりして誘っています。ティップランなんかよりも、ずっと船の速度は速い。そうなると、多少大型のエギでも、イカの目の前にエギが来れば抱きます。そういった速度でエギを機能させるなら、大きなエギも多少は意味があると思います」
となると4.0号に意味はなくなるのでしょうか?
「3.0号だと、4キロ以上のイカを狙う場合にカンナがやはり心許ない。カンナの強化は本気で大イカを狙うとなると必須になります。改造はいいですが、どうしてもフォール姿勢のバランスが崩れがち。そこは問題点だと思います」
ということを鑑みれば、4.0号の存在価値がないわけじゃないですね。あとは飛距離の面でも。先程の漁師の説明とリンクさせるなら、潮が速いような場所ならば、4.0号サイズでも逆に扱いやすく、反射的なバイトは得られやすいとも考えられますね。
「小さいと言うならば2.5号の方が良いのですが、カンナな強度はもちろんですが、安定したフォール姿勢の維持は小さいほうが難しくなる傾向があるので、3.0号くらいがベストだと私は考えていますよ」