ルアーの開発や取材、スポンサーワークなど、休む暇もないくらい忙しい日々を送る川村さん。休みの日くらいは家でゆっくり…と思いきや、やっぱり釣りに行くみたい(笑)。「久しぶりに懐かしのフィールドに行こうと思います!」。そのフィールドとは川村さんの故郷、茨城県南部を流れる小貝川。学生時代に通い込んだフィールドにジョンボートを下ろして、レッツ・ゴー!
青春時代の思い出が詰まった、ホームフィールドを釣る!
川村「この景色は昔と変わらないなぁ。僕だけが老いたみたいで切なくなるね~(笑)」
川村さんにしては遅めの朝6時、釣り場についた第一声。小貝川は川村さんが高校時代によく通ったフィールドで、現在でもプライベート釣行でたまに訪れてているフィールド。
小貝川は栃木県と茨城県を跨いで流れる利根川の支流にあたり、木々生い茂るナチュラルバンクが大半を占めるジャングルリバー。
オカッパリで釣りを楽しむには少々骨が折れる釣り場だが、スロープなど水辺までクルマで入れる場所がいくつかあるため、アルミボートなどを浮かべれば、カバーの豊富なゴージャスな釣り場になるのだ。
川村さんがプライベート釣行でよく楽しむのはカートップのジョンボートスタイル。
トレーラーボートのような機動力はないが、ボートを下ろす場所と駐車スペースさえ確保できれば、釣りたいポイントへダイレクトにアプローチできるため、ボートフィッシングの中でも、手軽かつフレキシブルなスタイル。
そのため小貝川とは相性は良いのだ。
しかし、スロープがあるからといって油断は禁物。
土手沿いや河川敷など、あぜ道を走る機会の多いナチュラルリバー。
舗装されてない道や斜面、ぬかるみなども多く、4WDの車はもちろん、オフロードでのグリップ力が高いタイヤは必須。
川村「これからの時期は雨の日も多いし、ボートや積み荷もオカッパリ以上に多くなるので、余計にスタックしやすくなりますよね。人が多い場所ではないので、もしスタックしたり、スロープからクルマが上がれなかったりした場合、かなり心細い想いをすることになります。というのも、経験あるんで……(笑)」
川村「でも、ジオランダーA/Tのように重たくなった車体でも難なく走破できるパワーのあるタイヤはかなり心強い!そんな不安も一切なく、安心して釣り場に向かうことができます」。
「ジオランダーってなんだ?」そんな人は下記のリンク先にて。
ジオランダーを履き替えて3カ月。改めての感想は?
川村「タイヤを変えてから、長距離でいえば和歌山や兵庫、香川などいろんなところ行きましたが、どの遠征も何も問題なく、快適な運転をすることができましたね。長距離を走ってみて思ったのは、オフロードも行けるタイヤだっていうのを忘れてしまうくらい静か」
川村「でも、和歌山県の紀ノ川では粒の大きな砂利道でも空転することなく、しっかり地面に食いついて走ることもできたし、耐久性においてもこの3カ月は結構走ったんですが、タイヤもすり減ってる様子がないのでこれからもガンガン行きますよ!!」
準備はバッチリ! カンタン&お手軽! さぁ、ジョンボートの準備!
カートップスタイルの魅力について川村さんはこう語った。
川村「ジョンボートで楽しむような釣り場って、基本的にボート屋もなければ、整備されてない場所が多かったりするから、要は自然なんですよね。小貝川も見ての通りジャングルです(笑)」
川村「カートップのジョンボートならトレーラーみたいにスロープを必要としないし、大自然に囲まれた景色の中でのんびり釣りができるのは気持ちがいいですよ」
カバーを制するものは小貝を制す! 45アップ4尾を含む、計9尾という釣果に!
暑い夏、水温も上昇し、バスは水通しのいいカバーのシェードや流れを求めるころ。
小貝川にはそういったブッシュカバーやアシ壁が無数に存在する。同じようなストラクチャーでも、流れの当たり方やシェードの向きなどを考慮し、的確に狙っていかなければ正直キリがないほどだ。
そんな小貝川を攻略するために川村さんは『表層』と『カバー』に焦点を当て、普段よりやや強めのルアーセレクトで臨んだ。
川村「小貝川のブッシュって規模の大きいものが多くて、枝も濃く、葉も生い茂っている。さらに流れが当たる側となると、その下の水深が深い場合もあるから、ルアーは総じてパワーのあるものをセレクトして、広いカバーの中でも存在感をアピールできるものがいいですよね。そういう強気な攻めができるのもバスがフレッシュであるという前提はありますけど!」
そんな小貝川を制するコータローのサマーセレクト!
そして、良型の40アップを……。
見ていて驚くのはやはり川村さんの精度。複雑なブッシュの奥へ矢のような鋭いキャストやベジテーションカバーの際ギリギリへタイトかつソフトなアプローチを繰り返す。
川村さんのキャストスキルの高さはあえて触れるまでもないが、この連続するゴージャスなカバーを攻め抜く姿を見ると納得してしまいます。
なるほど、このジャングルリバーな小貝川で業界屈指のキャストスキルを磨いたに違いないと。
今回の使用タックル
ロッド、リール、ラインはすべてDAIWA。タックルセットは以下右から順番に。
【フロッグ用】
●ロッド:エアエッジ661MHB・E
●リール:ジリオンSV TW SHL
●ライン:PEパフォーマンス+Si 62lb
【ジグ&テキサス用】
●ロッド:スティーズSC6111HSBキングバイパー
●リール:スティーズA TW SHL
●ライン:スティーズフロロタイプモンスター16lb
【カバー撃ち全般】
●ロッド:スティーズ701MHFB-SVフランカー
●リール:スティーズSV TW SHL
●ライン:スティーズフロロタイプモンスター14lb
【ワイヤーベイト用】
●ロッド:ブラックレーベルプラス6101MRB
●リール:スティーズSV TW HL
●ライン:スティーズフロロタイプモンスター12lb
【ライトプラッギング用】
●ロッド:ブラックレーベルLG661ML+RB
●リール:アルファスSV70L
●ライン:スティーズフロロタイプフィネス10lb