ナチュラル&波動強! 夏は明暗の際を2つのワームで攻略せよ!2代目アジング王・藤原真一郎の釣果アップ術



ルアーマガジンソルト誌で人気のアジングの達人の対決企画「アジング王」で2代目のアジング王に輝いた藤原真一郎さんのちょいテクを同誌8月号からピックアップ。夏場に多くなる豆アジたちを、波動の強弱でワームを使い分け、どのように釣って行くのか…..。アジの集まる常夜灯まわりを攻めるちょっとしたコツに注目しましょう!



<profile>藤原真一郎(ふじわら・しんいちろう)。大阪府在住。地元の大阪湾近郊をはじめ、淡路島などの激戦区で自らのアジングを磨いてきた達人。Fシステムと呼ばれるフロートリグの釣法を開発したりと、独自の理論やテクニックを確立ルアーマガジンソルト誌のアジング対決企画「アジング王」で見事、セカンドシーズンチャンピオンに。シーズン3にもディフェンディングチャンピオンとして出場予定。



明暗の際をちょっとしたテクで釣り分ける藤原さんの繊細なアジング! ワームの波動に注目せよ!

波動? ビギナーの方は、なんのこと?と首を捻られるかもしれないが、釣りの用語で波動というと、ルアーそのものが水を押す力のこと。魚は側線などの感覚器官で、そういった何かが水を押すのを感知&認知しているという考え方です(真偽はともかく)。

目や嗅覚以外で水中の物体を感知しているのであれば、ルアー形状によってもたらされる水押し(みずおし)、つまり波動の違いにより、良し悪しが生まれる可能性を考慮すべきということになります。特に、水押しが強いルアー、弱いルアーという形で使い分け、ターゲットの反応の差異にアジャスト(対応)するのもテクニックというわけですね。

一見するとサイズも体積も無いように感じるアジング用のワーム。ですが、こういった小さなワームがもたらす波動の違いも釣果への影響があると考え、藤原さんはナチュラルな波動のワームと、アピール力のある波動を持つワーム2種を使い分けているという。いうなれば、ワームの強弱でアクセントをつけているというのだ。

「常夜灯の明かりにベイト(餌)となるプランクトンなどが集まり、それを捕食するアジは暗い側にいます。そういった明暗の際へジグヘッドを通して攻略するのですが、最初はナチュラルで弱めの波動を持つノレソレ(がまかつ)を軽くシェイクして、アジの反応を見ます。夏の小アジなどは特にナチュラルな波動のワームを好む傾向があるんですよね。

宵姫ノレソレ1.8in(がまかつ) うなぎのシラスを思わせるようなフォルム。ボディと平なテール部にわかれている。全体的に細身のシルエットで細かなリブはみられるものの、波動的に観点でいくとナチュラルで弱いワーム。

それでダメなら、海ゲラ1.2in(アルカジックジャパン)をダートして反応を見ますね。海ゲラはノレソレと真逆で、波動の強いワームになっています。ダートとまでいかなくても、小刻みに震わせてリアクション要素で追わせていく釣りが効果的なことがあります。

海ゲラ1.2in(アルカジックジャパン) ボディがしっかりくびれてファッティ。なおかつ、水を受けやすいアームなどがデザインされており、いわゆる波動が強いアジ用ワームと言える。
ナチュラルなノレソレ(がまかつ)は、スローに。海ゲラはリアクション(反射喰い)を誘う強い動きで使うと良いとは藤原さんの話。

ちなみに、ジグヘッドは何を使用されていますか?

宵姫のラウンド(がまかつ)0.5gから1gを使います。常夜灯の明暗の攻略ですので、飛距離があまり必要ないので軽めのジグヘッドを使って攻略したいですね」

藤原さんが愛用するジグヘッド。オーソドックスな形状ながら、アジング王が信頼して使い続けるアジングフックの金字塔だ。

ということで、アジング王のちょいテクを今回はご紹介。こういった繊細なワームの使い分けが、釣果をさらに伸ばすコツなんでしょうね。みなさんもぜひ、試して見てくださいね!