さぁ、エギングが楽しいシーズン。数多というエギング取材に同行したり、そのスキに釣りをしたりして感じた、ルアマガプラス・エギング担当者が忖度無しで、これは一軍でしょ的エギ、4選でございます。そして、自信を持って選びます「釣れる」エギですよ!
どれを買えばいいのか悩むあなたに。
基本的に、エギの形はどれもそんなに代わり(変わり)ありません。いずれ歴史的背景についても記事にさせていただこうかとは思いますが、だいたい下記の機能型に別れます。厳密な呼称ではなく、わかりやすい言葉で分類させていただきますね。
まずはアクション編ですが。ざっくりいきますよ。
横ダート(横跳ね)型、縦跳ね型、ラトル内蔵型(これは横ダート型、場合によっては縦跳ね型に紐づく)、そして、ドリフト型とフォール型(あまり動かない系)です。
厳選するなら、横ダート型と、縦跳ね型、フォール型の3種を準備しましょう。ラトル内蔵型と、ドリフト型については今回は切り捨てました。
あとは、各種にある沈下速度とサイズの違い、そして好きなカラーを選べばいい
沈下速度についての表記は、多くのメーカーがシャローモデル(沈下速度遅い)、スーパーシャローモデル(沈下速度めっちゃ遅い)、ベーシック(メーカーによる基本の沈下速度モデル。ノーマルと呼ばれることもある)、ディープ(沈下速度速い)、スーパーディープ(沈下速度超速い)。だいたいこんな感じです。
サイズに関しては3.5号を基準として、3.0号、4.0号、2.5号、2号の5種類が一般的。3.5号が基準とされている風潮がありますが、3号の汎用性の高さを編集部としては推したいところです。秋は2.5号を準備しておくと万全でしょう。
ということで、推しエギはこちら!
エギ王K(ヤマシタ)
例えるならコントロールの良い先発投手。斎藤雅樹や小林繁ですよ(昭和か)。本来、パイロット的に使うエギは、横跳ねのダートタイプや、ラトルタイプを選ぶべきですが、断固先発は縦跳ね型で、フォール安定性能の非常に高いKを選ぶのであります。縦に探るならまずはコレ。手本ともいえる釣れるフォール姿勢は、イカの興味のひくところ。縦に探るエギでありながら、実は広い範囲からイカを誘ってくれる性能を有しています。数あるエギでどれか1本しか使えないと言われると、コレかエメラルダス・フォール(DAIWA)を選びます。
ここのところのエギングブームを反映してのチョイスです。手堅く、ローテーションさせてまずは1勝を狙いましょう。
大きく分けて3種類!これだけ覚えればエギ王は使いこなせる?
川上「エギ王には大きくわけて3種類のタイプがあります。エギ王ライブサーチ、エギ王ライブ、エギ王Kの3つです」
詳しくは、下記の動画をまず…
エメラルダス・ダートⅡ(DAIWA)
先発投手の2陣となるのは、ダートⅡ。これを使って、あの秋丸美帆さんがわんさかイカを釣り上げています。それを横目に何度、盗み釣りをしたことか。実にど真ん中でほどよいダート性能なので、弱すぎず強すぎず。この塩梅がおすすめポイント。桑田ほどキレッキレなカーブは投げませんが、コントロールの良い先発変化球投手といったところでしょうか。タイプとしては横跳ね型に分類されます。
エギ王ライブ(ヤマシタ)
キレッキレなカーブとストレートで勝負するまさに西本聖な(だから古いって)、エギがこちら。エギ王Qライブの後継にあたるエギなんですが、同一距離でのダート回数が前モデルより上。つまり横方向の跳ねアクションがキレキレで大きいということ。そして、同一距離を長く見せられる、攻められるということでもあります。こちらは横跳ね型(強)といったところでしょうか。
EZ-Qキャスト(デュエル)
抑えの切り札。例えるなら中西清起か鹿取義隆。ライバルメーカー、各社アングラーでさえ舌を巻いたというエポックメイクなエギ。水の抵抗を受けるとプルプルとかすかに動くフィンがまるで生き物。横方向、縦方向どんな流れを受けてもバランスを崩しにくいフォール安定性にも一役買っており、エギングで最も重要と言われるフォール時の戦闘能力はピカイチ。投げて、フォールさせておくだけでいいエギです。トリッキーなダートは見せますが、フォール型と分類させていただきました。シャクリは弱めで十分でございます。
ということで4種挙げてみました。カタログ落ち系でいうと、エギ王Q(ヤマシタ)も捨てがたし。アオリーQ・大分形布巻(ヨーヅリ)もお世話になりましたし、そして、当たりを引く楽しみという意味で、餌木猿(林釣具製作所)が気になります。天然の木を使ってますしね!
ニューカマーの餌木蔵(メジャークラフト)は、フォール安定性が高くダートもキビキビのオールマイティー型で、ドッシリ、しっかりと水中にとどまる感じがあり、要チェックだなと思ったのはヒロセマンの取材経験から。実際に取材現場でもサクッと釣らせていただきました。
兎にも角にも、各社、各種個性がありますので、それを楽しんでいくのもエギングの遊び方のひとつかと思います。ぜひお気に入りのエギを見つけてほしいところですが、今回の4種は、比較的手に入りやすい定番エギで固めてみました。ぜひ、使ってみてくださいね!