どんな趣味にもつきまとう「専門用語」をわかりやすく! そう、釣り用語も結構難解ですよね。当コーナーはそんな釣り専門用語を漫才で解説します。今回は、ちょくちょく耳にする「スラック」という言葉。どんなときに使うのでしょうか。ほな、ヒラスとヤズよろしゅう解説たのんます〜。
ちょいちょい小さく間違う言葉
ヒラス「そや。今更やねんけどや。カレントって言葉をネタにしたやん?」
ヤズ「したな。ウチらの一番最初のネタやな」
ヒラス「オチに、某有名人を使ったやん」
ヤズ「使ったな。滝川カレン」
ヒラス「それや。確か、ほんまは滝沢カレンちゃうか?」
ヤズ「…….。アホ。彼氏がどうのこうのとか言うネタにつこうとんのに、ちょ、ちょっと伏せなあかんやん? 刺されるやん」
ヒラス「誰に刺されるねん」
ヤズ「事務所に…..」
ヒラス「そんなぐらいで刺されるか! つうか、ちょいちょい、間違うよな。ちょいちょい」
ヤズ「間違うのは中の人やん! 俺ちゃうやん! せやけど、伏線回収したやん。もうええやん。堪忍してや。誤字脱字をぷぷっと見つけて笑うんも、きょうびのwebの楽しみやん! 誤字脱字警察がTwitterで指摘してくれるだけで拡散貢献やん!」
ヒラス「…どさくさに紛れて、誤字脱字を正当化したらあかん。ま、ええわ。でな、今回は、プロアングラーでさえ間違って覚えてる言葉を解説や。スラックってしってるか。スラック。これ、よう間違えはるねん。スラッグって言いはる人多いねん」
ヤズ「ビックカメラをビッグカメラみたいに言うヤツか。で、なんやねん。スラックって。確かにちょいちょい聞く言葉やけど、なんや。カレントみたいに使えるとちょっとカッコいい系か」
ヒラス「せやな。ちょっとわかってると、イキれるな。スラックっちゅうんは、主に、釣り用語的には“釣り糸のたるみ”を指す言葉や」
ヤズ「まぁ、“釣り糸のたるみ”の8文字を4文字で表現できるなら、使う価値はあるな」
ヒラス「ていねいにラインのスラックって解説することもあるけれど、だいたい、釣り用語でスラックなんて言葉は、釣り糸、つまりラインにしか掛からへんからな。あ、“糸ふけ”ちゅう4文字でくくられることは内緒や」
ヤズ「やっぱりイキリ用語やないけ! 糸ふけのほうがわっかりやすいわ! ま、ええわ。で、なんで、いちいち、釣り糸のたるみ(糸ふけ)、もといスラックなんて言葉、わざわざ単独で存在すんねん」
ヒラス「そこや。ヤズ。釣りにおいて、スラックを作るっちゅうんは、めっちゃ大事なテクニックちゅうことなんや」
ヤズ「糸ふけがそんな大事なんか」
ヒラス「そこは、スラックゆうとけや。せや、スラックはめっちゃ大事なんや。“スラック制するものは釣りを制す”。アカイ・グルーパー(1921年-1999年)さんもゆうとる有名な格言や」
ヤズ「誰やねん。聞いたことないわ。アカハタさんのことか?」
ヒラス「まぁ、兎に角、どんな感じで大事かはルアーマガジン読みぃや。ま、用語もわかったところで、そろそろ落とそうかぁ」
ヤズ「スラックと掛けまして、田辺哲男センセのテクニックと解きます」
ヒラス「ほう、そのココロは?」
ヤズ「意図が深けぇ!」
ヒラス「もうちょいやな! 腕磨きやぁ!」
Slack【スラック】緩み、たるみを指す言葉。釣りでは、糸(ライン)にほとんど掛かる用語なので、糸のたるみ、ゆるみを指す。糸ふけと同義だが、スラックは”やや”広義に使われることが多いので、糸ふけでいいやん! と切り捨てず、使ってやってほしい言葉ではある。