真冬になって気温&水温が低下すると、魚たちの活性も下がってしまいますよね~。でも、ご心配なく。そんな厳しい真冬に最盛期を迎えるルアーフィッシングがあるのです。それこそが現在、人気上昇中のカンリツゲーム。いわゆるニジマスを始めとしたトラウトの管理釣り場です。この冬は気軽な気持ちで、カンツリ・デビューをしてみてはいかが? デビューに必要なギアをセレクションしちゃいます。
上級機種の性能を継承した入門ロッドがアツい!
エリアトーナメンターが愛用している磨き抜かれたプロモデルから、入門者用のエントリーモデルまで、多数取りそろえられているエリア用ロッド。しかも用途に応じて「クランク用」だ、「スプーン用」だ、「マイクロスプーン用」だ、「ミノー用」だ、「エステル用」だと、その種類は多岐に渡る。
これからカンツリ・デビューを考えているビギナーが、釣り具屋さんに行っても、正直何を買えばいいのやら? そこで今回はそんな悩みをズバリ解決!
基本的に1〜数gのルアーを使うので、スピニングがメインタックルとなる。
管理釣り場が初めてであればロッドはエントリーモデルで十分。プロモデルは経験を積んで、自分で必要性を感じてから購入しても遅くはない。
入門者に人気が高い実績ロッドが上の写真の2モデルだ。各モデルの特徴は、プロモデル並みのハイスペックを継承したエントリーモデルであること。長く付き合えるポテンシャルを持っている。
リールは低番手があればベター!
リールはダイワだと2000番が一般的。シマノだと1000~2000番が人気。エリアのトップトーナメンターはハイエンドモデルにチューンナップで磨きを掛けて、自分好みの巻き心地を追求しているが、入門者が最初からそこまで行う必要はない。
最初は、自分のお財布事情と相談して、中級モデルからのデビューでも十分にエリアゲームは楽しめる。低〜中番手の手持ちのリールでもバッチリ使えます!
ここがキモ! ライン選びは最優先事項
フロロカーボンラインだと2lbクラスが一般的。フロロカーボンはナイロンラインよりも、トラブルが若干多い面もあるが、比重も高く操作性に長けている。
ナイロンラインだと3lbクラスが一般的。ナイロンはトラブルが少なくて安定感が強い。ビギナーにオススメのラインといえる。
低伸度でアタリがとりやすいのがPEラインとエステルラインとなる。どちらも先端にリーダーを結んで使う。結束は三重結びするだけのトリプルサージェンスノット。上級者もこのノットだ。
PEラインだと0.2~0.3号が一般的。伸び率が少なく細いため、飛距離が出て操作性も抜群。ボトムゲームで愛用しているアングラーが多い。
エステルラインだと0.3~0.5号が一般的。クリアラインで高感度なのが最大の魅力。飛距離も出るため現在、人気上昇中のライン。ただし、ビギナーが扱う場合は強度面の注意が必要。
PEラインとエステルラインのリーダーは、フロロカーボンの2.5lbクラスが一般的。リーダーの長さはアングラーによって異なるが、PEの場合ロッド1~2本分が一般的。エステルの場合は20~60cmだ。
ゼロから揃えるカンツリルアー!
最も悩むのがルアーセレクション。ゲーム展開を考えると「ルアー数」&「カラー数」は多いほど釣りが楽しくなることは間違いない。だが、カンツリ・デビューするにありた、いきなり膨大な数のルアーをそろえることは現実的ではない。
●ルアーは「スプーン系」と「プラグ系」の2タイプ
●最小限に絞り込むとカラーは「派手系」と「地味系」の2タイプ
これだけは最低限そろえたい。
エリアクランクベイトのどド番ルアー『クーガ』には、クーガF、クーガS、クーガHF、クーガFMR、クーガナノ、クーガナノSの全6タイプのモデルがある。慣れてくると状況に応じて、細かく使い分けることができるようになるため、より深くエリアライフを楽しむことができる。
どのクーガも、ただ巻きで十分に釣果がでるように設計されている。そのためクーガのビギナー人気が爆発しているのだが、実はビギナーが腕を上げた頃に、再び奥深さを見せてくれるのもクーガの特徴。
ビギナーとエキスパートで別の表情を見せてくれるクランクベイト、それこそがクーガの人気が衰えないヒミツといえる。
ど定番エリアスプーン「ハイバースト」のヒミツ
発売以来、約15年の歳月を得ても最前線で支持されているモンスタースプーンが『ハイバースト』シリーズだ。エリアメーカーのトップを疾走するヴァルケイン代表の菊地栄一さん、自らが開発したスプーンとして知られている。
そのシリーズ数は膨大でウエイト展開を含めると、現在10モデルを誇る。さらに厳密に言うとウエイトごとにコンセプトが異なっていて、中には同じハイバーストでもウエイトが違うと形状が異なるモデルも存在している。
本気で使い込むと、その奥深さに飲み込まれてしまうハイバーストの世界だが、マッディーウォーターでテストを重ねて誕生したハイバーストは、アピール力が強く広範囲からトラウトを呼ぶ力に長けている。そのためビギナーがスプーンデビューで使用するにも最適といえる。
あれば超助かる「ギア」セレクション
トラウトに触れずにリリースするための専用の道具がリリーサーだ。さらにはランディングネットはマナーとしても持っておきたいアイテムといえる。ランディングネットはトラウトの魚体にキズが付きにくいラバーネット仕様が基本。ネットは、管理釣り場によっては、レンタルもしているぞ。
リリーサーと、ランディングネットの普及率はエリアゲームにおいて100%に近いほど浸透している。もはやロッドやリールと同程度の必需品といえる。
タックルやルアーをそろえたら、今年の冬はカンツリ・デビューしてみてはいかがでしょうか? 釣りには厳しい厳冬期に、無数のアタリを味わえるゲーム。アタリ感知やフッキングの練習にはもってこい! 寒さを忘れるほど楽しい釣りができるはずです。