77mmのメガバス最大フロッグ「ビッグガボット」! ドでかい存在感と圧倒的水押しはワールドスタンダード!





メガバスとカエル

数多くのルアー、特にトップウォーターカテゴリーにおいては他の追随を許さないメガバスですが、意外にもフロッグのデビューは遅め。

オーソドックスなフロッグであるポニーフロッグがリリースされたのは2012年でした。

ポニーフロッグ

ですがそれ以前にもちょっと変わったルアーをリリースしていたのをご存じでしょうか?

まずはメガバスのカエルと聞いて思い出す人が多いであろうルアーといえば…

タイプXですよね。

往年の名作・レーベルフロッグのオマージュともとれるデザインがなんとも可愛らしいルアーで、タイプXが行列をなしたポップな広告を覚えている人も多いのでは?

一見するとイロモノ系なわけですが、実は明確な意図やコンセプトがあって誕生したルアーだったんです。

例えばその形状は、水中のあらゆる状態でしっかりと水の抵抗を受けられるようになっており、使ってみるとそのアクションレスポンスの良さにきっと驚かされることでしょう。またその水絡みの良さから、コンパクトボディでありながらビッグベイト並みのインパクトを放つともされていました。

使い方に関しても、ただ巻きはもちろんですが、伊東由樹社長がの「アシ際でヘルベンダーをテーブルターンさせる使い方」が源流にあったり、ひっくり返るようなテーブルターンを水面直下で連続して行う「ホバリング」という技があったりと、かなりテクニカルなものでした。

原案のCGイラストではステルス迷彩機のようだったのに、いざ製品が出てみると…というギャップもある意味、メガバスらしいエピソードですよね。

そしてもひとつ、フロッグルアーにつながる過去の作品で思い出されるのが、ソフトベイトのエアビーですよね。

エアビー

ボディにエラストマー素材を採用し、しかも中空ボディ、そしてフロッグで言うラバースカートの代わりにラビットゾンカーという変わり種です。
今から10年ほど前に登場していますが、いまだに同じようなルアーはなかなかありません。

オフセットフックを使い、普通のワームのようにして使えるトップウォーターという意味では、昨今のエラストマールアーの走りとも言えそうです。

残念ながらすでに生産されてはいませんが、メガバスのプロスタッフ・石田圭吾さんはこれを改造したルアーでナマズを狙っているそうです。イジリ概のありそうなルアーなので、もしどこかで見かけることがあれば、ぜひ手にしてみてください。

そんなわけで(?)、エアビーの2年後にポニーフロッグが登場しました。

ポニーフロッグ

ポニーテールのようにまとまったラバースカートが、ボディ後部から上方向に向かって設けられていることにより、アクション時に水と絡みすぎることなく、クイックなアクションを可能にしているというコンセプトでした。

また、ウェイトの割にコンパクトなため、キャスタビリティにも優れていました。

このラバースカートのコンセプトを継承し、2013年に登場したのがカタマランマウスを搭載したポニーガボットです。

ポニーガボット

その見た目からポッパーのように激しい水しぶきを上げて使うフロッグかと思われがちですが、同じポッパーでもポップXのように使うフロッグであったというのには個人的にすごく驚いた記憶があります。

そして翌年にはJr.が登場しています。

ポニーガボットJr.

重さは変わらず、ボディサイズのみが小さくなっているため、首振りアクションはオリジナルよりも出しにくいですが、そのぶん、コンパクトなシルエットという強みを感じさせてくれるモデルでした。

2015年には、フロッグ同様の中空ボディを持つペンシルベイト・ピボットも登場しました。

ピボット

ペンシルベイトということで、構造はフロッグですがその見た目はベイトフィッシュライクなものになっています。

ハードルアーのペンシルベイトでは狙えないようなカバー周りを狙えたり、ソフトな着水音でプレッシャーを与えにくいといったメリットがあるルアーです。

そこからはしばらく時間が空きますが、2019年のコンセプトアルバムにていよいよビッグガボットの存在が明かされ、今年2020年に国内での発売がスタートしたというわけです。

フロッグは、日本国内ではまだまだファンフィッシング用ルアーという認識があると思います。

ですが、メガバスUSAプロスタッフのクリスザルディンのように、唯一無二のその能力で実はトーナメンターも愛用するルアーだったりもするんです。

その最新作であるビッグガボットが、今年のハイシーズンをにぎやかにしてくれるかもしれませんね!



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