シマノの大人気バスタックルブランド「バンタム」より満を持してスモールソリッドバイブレーションが登場! 特徴的なボディデザインから繰り出されるアクションにはメタルバイブとは違う大きなアドバンテージがあった! 今回このルアーの開発に携わった黒田健史さんに徹底解説していただきました。
【Profile】
黒田健史(くろだ・けんし)
1985年生まれ。国内最高峰カテゴリーJBトップ50メンバーであり、昨季の開幕七色ダム戦では見事3位入賞、年間ランキング7位でフィニッシュ。年を追うごとにはっきりと存在感を増している注目株だ。長年の経験と高度な技術、そして豊富な知識に裏付けられたタックルに対する造詣の深さは特筆すべきもの。バスのみならず、ソルトゲームにも精通している。
Btバイブソリッドってどんなルアー?
Btバイブソリッド
【スペック】
●全長:45mm ●重量:7g 、10g ●カラー:全12色 ●フックサイズ:フロント#10、リア#12 ●価格:1,200円(税抜き)●発売:2020年8月予定
黒田「現在メタルバイブやソリッドバイブはバス、ソルト問わず数多くあります。今回この小型バイブレーションを作ろうという話が立ち上がったとき、極端な話を言えば、メタルバイブでも無垢のソリッドバイブでもどちらでも良かったんです」
そんな中でプラスチックのソリッドボディを選んだ理由とは?
黒田「後発である僕ら(シマノ)が作ろうとした際、何ができるのかと考えたとき、メタルバイブで作ろうとすると自由度が効かないんですよね。ウェイトラインナップを作ろうとすると形状が変わってしまったり、極端な形状をすると仕様を保てなかったり、使っていくうちに削れてしまったり、丸みを帯びた限定的なデザインになったりもします。
しかしインジェクションのプラスチックボディであればルアーの形状の自由度がすごく高い。そのような場合にどんなルアーが作りたいだろうと考えたとき、“根がからなくて、動き出しが早い”小型のバイブレーションが欲しいと思ったんです。
また、Btバイブソリッドはその名の通りソリッドボディ。ウェイトラインナップは7gと10gがあるのですが、ソリッドボディが故に同サイズでのウェイトバリエーションが可能となります」
特徴的なボディデザインとなっていますが、これにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
黒田「このルアーはヘッドの部分の口部が大きくフラットになっていることにより、着底した際にルアーの頭を上にしてしっかりとボトムで立ってくれるんです。
通常同系統の小型ソリッドバイブやメタルバイブは晩秋から冬季にかけて使用する機会が多くなるのですが、通常のリトリーブだけではなく、バスが越冬している深場やストラクチャー周りをフォールをさせたりもします。しかし、着底した際に横倒れをしてしまいがち。そうなるととどうしても根がかりなども多くなってしまいます。なのであらゆるボトムのシチュエーションに対しても、しっかりと立って着底してくれるようにヘッド部をフラットにデザインしました。
そしてボトムで立って着底することにより、次のリフト時の動きだしも非常に素速く、きれいにアクションしてくれるんです。一見すごく不格好(笑)にみえるのですが非常に理にかなったルアー形状なんですよ!」
Btバイブソリッドのこだわり「ボディカラー」
他にもソリッドボディによるメリットがあるのですか?
黒田「特にメタルバイブとの大きな違いとして、カラーにおいても自由度が非常に高いことが挙げられます。
通常メタルバイブは金属と鉛、またはタングステンで作られているので、ゴールド、シルバー、マットカラーが限界でした」
確かにメタルバイブはそういったカラーのものが多い印象がありますね…。
黒田「冬季は1箇所の深場に集まった魚を釣る機会も多くて、カラーローテーションをしたいと思ったときにメタルバイブだと上記に挙げた3色しか選択肢しかなかった。しかし、Btバイブソリッドであれば様々なカラーをローテーションすることが可能なんです。
クリアカラーはもちろん、マットカラー、そしてシマノ独自のアピール力とリアル感を兼ね備えた「狂鱗」カラーもあるのでバスに飽きさせることなくルアーをアプローチすることが出来るんです」
Btバイブソリッドの使い方とおすすめ使用時期とは?
ではBtバイブソリッドはどのような使い方が有効なのでしょうか?
黒田「主な使い方として、通常サイズのバイブレーションと同じく横に引いてくるようなタダ巻き、また先述したようなヘッド部分を活かしたリフト&フォールが有効です。
同形状のメタルバイブは横に引いてくるとボディの性質上暴れてしまい、巻き抵抗も大きくて扱いづらい点がありました。しかしBtバイブソリッドはプラスチックボディであれど、空気室のない薄型の無垢なソリッドボディのため、水ギレも良く、巻き抵抗も少ないため、リトリーブスピードの緩急もつけやすいです」
使用するうえでおすすめの時期とかはありますか?
黒田「通年使うことが出来るのですが、やはりおすすめなのが晩秋から早春。ディープエリアや水の動きが少ないようなエリアで、魚が集まっているようなシチュエーションでのリフト&フォールでリアクションバイトを誘発します。
このときボトムにしっかりと立つ形状になっていることから動きだしも早いため、リフトでのバイトはもちろん、ボトムに着底した際にもルアーが立つことによって、その瞬間もバイトチャンスになりえるのです。今までにないセカンド、サードチャンスが生まれるのです。
また、フォール時間を調整したり、リトリーブスピードの緩急をつけたりもすることであらゆるレンジを攻略することも可能。そういった意味でも通年使うことができるんです」
Btバイブソリッドおすすめタックル
黒田「Btバイブソリッドに適したタックルですが、ベイトの場合スタンダードなタックルでOK!」
Btバイブソリッド適合タックル(ベイト)
ロッド:バンタム168M、エクスプライド166M、ゾディアス166M
リール:メタニウム、アルデバランMGL
ライン:フロロカーボン10~14lb
黒田「また冬季にロングキャストで池や湖のディープエリアなどを狙う場合にはスピニングのPEタックルもおすすめです。ほぼソルトのシーバスやチニングに近いタックルですよね(笑)」
Btバイブソリッド適合タックル(スピニング)
ロッド:バンタム2610ML、エクスプライド2610ML、ゾディアス270M-2
リール番手:ヴァンキッシュ2500S、ツインパワー2500S
ライン:ピットブル0.6~0.8号(リーダー10~14lb)
黒田さんはバス以外に使っちゃう!?
黒田さん的面白い使い方ってあるんですか?
黒田「ズバリ! バス以外に使います(笑)言っても45mmの小型バイブレーションなので、極端な話、なんでも釣れるバイブレーションです。
ハク(ボラの幼魚)パターンでシーバス釣るのもOKですし、今時期なら河川や汽水湖などで、リフト&フォールでチヌを狙うにもよいでしょう! ウェイトが可能な範囲であればトラウトなどで使って頂いてもOKです!
また、バスでは普段オフシーズンに使うことが多くなるルアーではあるのですが、今年はコロナウイルスの影響もあり、トーナメントも冬に差し掛かってきてしまうので、もしかしたらトーナメントでの“切り札”のような存在にもなりえるかもですね…」
2020年、ソルトルアーに続いて搭載の「狂鱗」や「フラッシュブースト」などの新たなテクノロジーを加えさらなる盛り上がりを魅せるバンタムルアー。今後の展開にも益々目が離せない!
Btバイブソリッドのアクション動画や黒田さんによる実釣の模様は「SHIMANO TV」にも公開中!
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気になる新製品情報やプロスタッフの釣果、トーナメントレポート、動画など様々な情報を発信中!シマノバスファンは必ずチェックしておくべし!⇩⇩
カラーラインナップ全12色ご紹介!
全12色のうち、6色にシマノオリジナル 鱗模様のホログラムパターン「狂鱗(きょうりん)」をラインナップ! フィールドにいるベイトフィッシュ、または水質や天候に合わせてカラーを使い分けていきたい。
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