釣り人なら誰しも一度はそのカッコイイ魚体に触れ、自分で釣ったと言う高揚感を体感してみたい。
今だその生態には謎が多く故に「幻の魚」と言われ続けている『アカメ』。只でさえ、出会う事が難しいとされている魚が巨大なペンシルに、しかもデイゲームでバイトして来るとしたら、それは極上の浪漫と言えるだろう。その可能性を信じ、探求し続けた一人の漢が、今期偉業を成し遂げる事が出来た。『126cm34kgの大分アカメ』その魚を手にした思考を、今回満を持して紹介させて頂こう。
【Profile】
緒方裕次郎(おがた・ゆうじろう)
地元大分県を中心にショア、オフショア魚種さえも問わず幼少期から培った、類まれな魚種へのアジャスト力と、多彩なフィールドで得た経験と深い洞察力を武器に多くプレミアフィッシュを手中に納めて来た完全実力派アングラー。通称ガタピン。ジップベイツ、バスデイ、ゼニス、モーリスからサポートを受ける。
緒方さんがキャッチしたモンスターサイズのアカメがこちら!
【タックルデータ】
・ルアー:ZBLペンシル コノハ230(ジップベイツ)
・ロッド:モンシュマンMC79Hプロト(ZENITH)
・リール:カルカッタコンクエスト400改(シマノ)
・ライン:アバニ キャスティングPE SMP スーパーマックスパワー6号(VARIVAS)
・リーダー:オーシャンレコードショックリーダー60lb(VARIVAS)
なぜ『ZBLペンシル コノハ230』なのか!?
近年盛り上がりを見せている、ビックベイトスタイルでのシーバスゲーム。
そもそも偏食率が高いシーバスは、コノシロなどの大型ベイトに依存した場合、ビックベイトスタイルの本領発揮となる訳だが、アカメに関してはどうだろう?
それは20kgや30kgとなる大型魚でスプリンター要素の無い魚種、例えばハタ科やサメ等でも共通して言える事だが、『弱った食べやすいベイトを好む』と言う事とリンクする。
大型になればなるほど、水の抵抗で瞬発力も低下し、元気の良いベイトを追いかけ補食するよりも、最小限の体力で確実に補食出来る事が大きな利点であり、アカメに関して言えば、ベイトへの依存と言うよりも、ここが大きなカギと考えられる。
YouTubeやネット動画で、大きなボラを泳がせ、アカメを釣る動画を見た事が有るだろうか。
正に、それにより近い形でルアーを見せられる事が出来るのが「ZBLペンシルコノハ230」と言う事になるわけだ。
コノハ230の魚に与える影響力
まず、巨大なトップで有る事、魚にとって水面とは壁と同じ、全方位に逃げる事は出来ず、既に追い込まれた状態を意味し、更に弱ったベイト自体が水面へ浮上する事をアカメは知っている。
そして、何より類を見ないこのボリューム感だ。
230mmの134gと言うだけで想像出来るが、その大きさが通常キャスト出来、容易にドッグウォークやスライディングアクションの出来るギリギリの範囲で有り、ターゲットに最大限のインパクトを与えられる利点でもある。
又その高浮力により、強烈な破壊力を持つアカメに必要不可欠なスプリットリングとフックの強化も十二分に出来ると言う事も大きな利点となっている。
コノハ230の使い方とは?
アカメを狙う場合のコノハ230のアクションは実にシンプル。
ゆっくり、しっかり大きな幅のスライディングで静止の間合いを作りながら、常に補食しやすい弱ったベイトをイメージさせるだけで良いと思う。
恐らくその答えを導き出すには時間がかかる訳だが、少なくとも今シーズンだけで6回のバイトとチェイスを確認出来ている事から、概ね正しいアクションと言えるだろう。
そしてバイト音は様々。『パッカーン!』や『ジュポッ』、はたまたヘッド&テールで激しくバイトしてくる個体も居る。その迫力は淡水域のルアーゲームにおいて最高峰と言っても過言では無いだろう。
最後に
誰しも憧れ釣ってみたい「アカメ」
しかし日本の固有種で有りながら、限られた地域にしか生息していないが故に希少種で有る事は言うまでも無い。
確実にキャッチ&リリース出来る準備や装備を入念に行い、次の世代へ繋げていける様、大切に取り扱う事を心掛け、チャレンジしてもらいたいと心から願っています。
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