24時間耐久シーバス釣り対決『シーバス24BATTLE第2戦』 若きホープ達の激戦の模様を振り返る!!



今をときめくシーバスアングラーが、24時間耐久で1対1のガチバトルを繰り広げる『シーバス24BATTLE』。第2戦は次世代シーバスシーンをリードする若手2人が激突し、真剣勝負の中にも各々の個性を発揮、シーバスフィッシングのさらなる魅力を我々にみせてくれた。今回はバトル終了直後の対談の模様をお届けしたい。



今回のバトルは皆さんも既にご存知の通り、高橋優介氏が総キャッチ数8本と実釣開始のファーストポイントで2本、そして深夜の荒川で怒涛のラッシュ、そして2日目の朝にはオフショア用ビッグペンシルでフィーディングフィッシュを手にし勝利を収めた。対して安田ヒロキ氏は先制点ともなる1尾をホームである鶴見川でキャッチ。その後ノーフィッシュの時間帯が続くも、釣り場近くの休憩スポットや食事処に立ち寄るなど、アングラーに役立つ情報を提供し、ストップフィッシュ間際にはビッグベイトでグッドフィッシュを仕留め、あわや追いつくのではないかと視聴者を熱狂させてくれた。

そんな名勝負を魅せてくれた今バトルを結果発表後に両アングラーに振り返ってもらった。

バトルの模様はこちらの記事をチェック!

編集部「2日間お疲れ様でした!それでは早速結果発表にいきたいと思います。両アングラースケッチブックにスコアを記入して下さい!」

高橋&安田「書けました!」

安田「多分優介(高橋さん)の勝ちだよww 俺の予想では…」

高橋「何すか、その弱気(笑)」

編集部「それでは両者一斉にフリップを上げて下さい!」

高橋「よっしゃ!キターーー!!!!」

安田「ほら~、やっぱり(笑)」

編集部「シーバス24バトル第2戦は高橋選手の勝利です!おめでとうございます!!」

高橋「ありがとうございます! 」

安田「釣った匹数は別として、割と接戦だったんじゃない?」

高橋「確かに!お互いの最大サイズが64cmでお揃いだww」

安田「優介は8本も釣ったのか…俺は2本だよ~」

高橋「最後の魚(2本目)はどこで釣ったんですか?」

安田「青海の水の広場、際に付いてた魚をジョイクロで。コノシロがめっちゃ入ってて」

高橋「水けっこうクリアじゃなかったですか?」

安田「めっちゃ水キレイ(笑)何やっても食わなくて苦労したよ~。アマペン(アマゾン)とか他のトップも投げたけど全然反応なくてさ」

高橋「朝俺の隣の人もアマペンで釣ってた(笑)」

安田「鶴見川でも投げてる人いたよ。流行ってるんだね~。他にもブローウィンしつこく投げた!あとシャルダスも投げたよ!」

高橋「それで釣ってくださいよ~ww 当初予定では内房行くって言ってませんでしたっけ?」

安田「それはなしにした。完全ホームで勝負にした。ヤバい、飯とスパの記憶しかない!ww」



対局的なフィッシングスタイル。でも心折れている部分もあった(笑)

編集部「それではお互いの記事見ながら今回のバトルを振り返りましょうか。安田さんは今回のバトルはどういう戦略で臨みましたか?」

安田「僕は企画として初心者の釣りの参考にもなればと考えていました。きっと対戦者の優介はウェーダーを履く釣りをするだろうから、俺は意地でも履かないで頑張ろうと思っていました」

編集部「いわゆる『スニーカースタイル』での釣りを主軸に置いたというわけですね」

夕マヅメ鶴見川でのビッグベイトオカッパリ

安田「そうです、スニーカーで誰でも行けるポイント、僕のホームエリアである鶴見川や多摩川を中心にランガンする戦略でした。バトルスタートしてからはご飯を食べて、夕方前にポイントに到着し、デイゲームはビッグベイトやビッグトップを中心に狙っていたのですが、魚は出ず、暗くなってから橋脚の明暗で1本キャッチ。でも、その後が中々続かなくてちょっと困っちゃったから1回ウェーダーを履いたけど釣れなかったからまた脱いで…」

休憩後、第二のホーム多摩川でウェーディング。

高橋「ちょっと心折れてるじゃないですかww 絶対履かないって言ってたのにwww」

安田「でも、結構履かないでやってたんだよ(笑)。でも後にも先にもその1回だけで、あとはスニーカーのオカッパリスタイルで回り、最後観覧車の所(水の広場公園)にいきました。動画などではよく見てたんだけど、俺行ったことなくて。ふと閃いて「行ってみよう」ってなって、護岸際を丁寧に攻めたらジョイクロで釣れた。もう一本揃えたいと思って超粘った結果、9分遅刻しました!(爆)」

ビッグベイトで快心の1尾!

高橋「なるほど! 実は俺も観覧車前行こうと考えてました」

安田「優介はどんな感じだったの?」

高橋「僕は初っ端に休憩を取って、19時過ぎから釣りを始めました。実は1箇所目の多摩川河口が本命で、そこで3本揃えられるなと正直思ってました。上手くいけばランカー狙えるチャンスもあるポイントだったんです。プラでは88cmも釣ってて」

一同「えー!」

高橋「正直釣ったときは『やっちまったな』と思いました(苦笑)。でも本番は丁寧に釣れば出るかなと考えていて、66と64.5がテンポよく釣れて、3本揃えられると思っていたんだけど、5~7発誤爆があって中々乗り切らず、思い切って荒川へポイントを移動したんです」

高橋「着いたときは上げのタイミングにギリギリ間に合って。サイズこそ出ないものの、MAX55cmを筆頭に5本釣れました。でも下げはダメで、朝イチも全然ダメで、最後はランガンしようと思って、旧江戸川、観覧車前、運河の3箇所へ行こうと。でも1箇所目の旧江戸川で現地の人がデカいのを釣ってたんです。だから粘って、トップのガチペンを投げてたら58cmが釣れました。その後も粘ったんですけど出ず、体力も集中力も限界だったのと、帰着遅れだけは避けたいと思ってたので結構早めに切り上げて帰ってきました」

安田「優介、折りたたみ自転車でランガンするとか言ってなかったけ?」

高橋「使わなかったです。自転車は前半に数が取れてなかったら使おうと思ってたので。最初に2本取れた時点で、残りのもう1本はどこかで取れると思っていたので。そのあとはコノシロに付いたデカいのを狙おうと思ってました」

編集部・F「さっき言ってた、安田さんのウェーダーを履かない宣言のフォローをすると、高橋さんも明暗の釣りはあまりしたくないって言ってたのに、本命ポイントで揃えられなかったから結局明暗行ってたんですよw」

高橋「そ、そうですね(苦笑)でもバトルで明暗の釣りをしたくない理由があって、先行者がいると、そこのポイントが入れなくなって、時間ロスになってしまうからなんです。だから初っ端の明暗は絶対止めようと思ってました。深夜なら人も少ないかなと思って、心折れて入りました」

安田「俺の1本目も本当は明暗じゃない所入ろうと思ったら、たまたま空いてて入れて釣れた1本だったよ」

高橋「自分は明暗で釣れた魚は結局ウェイインの3本の中に入っていない、弱気になってたからダメでしたね。もっと強気に攻めてたら心配することなく勝ててたかもしれないです」

スタイルの違いによるルアーチョイス。コンフィデンスorマイスタイル

今回の釣りで面白かったのは安田さんはサポートメーカー以外のルアーを使っていたのに対して、高橋さんは自社のルアーしか使わなかった。その理由とは?

高橋「そうですね、今回のバトルは自社のもの以外持って行かなかったです。僕も自社にないものであれば他社のルアーも使うこともありますが、でもやっぱり一番使い慣れているからこそ、ここ一番ではブルーブルーのルアーを投げます

高橋「僕は世の中に釣れないルアーはないと思っていて、その中でもどれだけ使い込んで自分のものにするかが大事、自分にとってはそれはブルーブルーのルアーなんです。だからこそ今回も自社のルアーでやり切ることが出来ました」

編集部「安田くんは最初からダウズスイマーなどサポートメーカー以外のルアーをたくさん使ってて、見てる側からしたら『どんなルアーを使うんだろう?』とワクワクさせてくれたのだけど、どういった感覚でルアーはチョイスしていましたか?」

安田「これを言ったらいけないかもしれないけど、勝つ以上に楽しんでいるところを魅せたかった。自分がシーバス釣りを楽しんでいる姿を見てもらって、それに釣果が付いてきてくれたらいいなと思ってました。こんな釣りのスタイルもあるというのを魅せたかったんです」

安田「あとはアピアのテスターだから、アピアのルアーを使うというは当たり前過ぎるかなと思って『安田ヒロキこんなルアーも使うんだ!』というのを見せたかった。だからビッグベイトからバイブレーションまで色んなメーカーのルアーを使いました」

編集部「同行したスタッフも、ワクワクハラハラさせられて非常に楽しい取材でした。ちなみにお二人は今回のバトルの自己採点は何点ぐらい?」

安田「バトルはガッツリ満喫して楽しかったから70点、釣果的には50点かな」

高橋「俺も釣果的には50点、最初の目標の180cmは最低限のノルマ。今のこの東京湾の状況60cm3本はイージーに取れて、その中で70~80は混ざるかなと思ってて200cmぐらいはいけるかと思ってた。想像以上に苦戦しましたね

編集部「今回のルール的にキツかったところってありましたか?」

安田「スタート時間ですね、13時スタートで、連続5時間休憩となると、夕マズメを狙いたいのと夜の上げを狙いたいと思ったときに、大胆にどちらかの大きいチャンスタイムを捨てないといけなかったんです

編集部「その中でも高橋さんは結構数を出してますよね」

高橋「そうですね、でもこれでも抑えていたほうで、東京湾の秋真っ只中だからこそ、数だけの勝負だったらもっと釣れてた。スタートしてすぐに夕マズメの観覧車前に行けば2~3本はイージーに取れてたかもしれない」

異常なコノシロの数! 12月以降のシーバスはどうなる!?

両者とも今回のバトルでキーとなったベイトはコノシロ。まだまだ色んなエリアにいて、これから冬を迎えるにあたっても鍵を握るベイトかと思うのですが、それを踏まえてどんな釣りがおすすめですか?

高橋「12月以降は河川にいたシーバスが産卵で海へ落ちていくので、海側にいるコノシロに付いたシーバスを狙っていくのが良いと思います。むしろ12月の方が魚が集結しているので場所は変わりますがバトルでの釣りよりもいい釣りができるかと思います」

安田「コノシロがどう動くのかがキーとなってくるので、その動きにアジャストできれば魚に出会えるかと思います。僕は10年以上神奈川~東京エリアで釣りをしていますが、今年のコノシロの量は異常。こんなとんでもないコノシロの数は初めてですよ」

オカッパリからでも引っかかてくるほどの大量のコノシロ。その量の多さは湾奥の運河にまで及ぶ。

高橋「東京が遂に春のコノシロパターンが成立しそうな、九州のような釣りができる勢いですね。実は今年の冬~春もだいぶ遅くまで釣れていて、水温の高いところを選べば2~4月に皆がバチ抜けシーバスをしているときにもビッグベイトでシーバスを狙えたりしてたんです。今年も春のコノシロパターンが成立するんじゃないかと思うぐらいです

編集部「なるほど、寒くなってくる時期ですが、シーバスフィシングはまだまだ楽しめそうですね。今後の釣果に期待しつつ、今回のバトルはここで締めさせていただきます。お二人とも本当にお疲れさまでした!」

高橋&安田「お疲れ様でしたっ!!」

今年は空前のコノシロフィーバーに沸き、これまでのオカッパリやウェーディングスタイルだけでなく、ビッグベイトやボートフィッシングなど様々なスタイルで盛り上がりを見せたシーバスゲーム。

その面白さは尽きることなく、コノシロパターンに限らずこれからの季節においても全国各地で様々なパターンで楽しめるだろう。

今回名バトルを魅せてくれたシーバス界きっての注目若手アングラーの両名もその楽しさをさらに追求し続けてくれることは間違いない。

シーバス24バトルではそんなアングラーを応援するとともに、これからもシーバスフィッシングの楽しみを皆様にお伝えしていきたいと思う。



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