本格的なデカイカシーズンを前にただ春を待つアングラーも多いはず。この寒さでは大物なんて夢の夢? いいえ、真冬の1月とはいえ海水温がいまだ20度近い今年は特に有望、ヤツが黒潮に乗ってやってくる。そう、レッドモンスター…! ときには5kgにも至ることがあるというメガトン級のアオリイカ「レッドモンスター」は、流れに乗って接岸する回遊性のイカ。そんなアオリイカの狙い方を池内さんが解説!
寒くても笑顔! 解説はスマイルエギンガーこと池内修次さん!
1月のエギングで意識したいのは「黒潮の当たり方」!
池内「あけましておめでとうございます。池内です!! 年が明けてからは、僕の住んでいる近畿エリアからは紀伊半島が有望エリアになります」
池内さんによれば、西側と東側で状況が異なるのが紀伊半島の特徴なのだという。
池内「黒潮の流路によって田辺や白浜町を中心とした『西面』と、熊野や新宮を中心とした『東面』で正反対になるんです」
流れを読んで「高水温域」を見つけよう
黒潮が日本列島の沿岸部付近を流れる場合は紀伊半島の西面に本流が当たり、田辺~すさみ周辺の水温が冬でも20度台をキープして釣果は圧倒的に。
逆に蛇行して沿岸部から離れた場合は本流が伊豆半島に当たり、その反転流が三重県まで戻って東面の水温が20度台になり、2kgクラスも高確率で期待できる。
海水面の水温は気象庁のホームページで確認できる。毎日更新なので最新情報を入手できるのだ。
温泉排水のあるワンドは最高!!
例えば紀伊半島東面の那智勝浦周辺は温泉が湧いており、排水が流れ込んだワンド内は真冬でも高水温が保たれている。水深7~10mでも18~19度あり、1~1.5kgクラスが高確率で釣れている。
黒潮が接岸すればレッドモンスターの季節がスタート!!
池内「黒潮が沿岸部近くを流れて紀伊半島の西面に当たる場合は、真冬でも水温が20~21℃あります。こうなると注目されるのが、アカイカ系の4~5kgまで成長する『レッドモンスター』です」
巨大サイズに成長するアカイカ型のアオリイカが『レッドモンスター』。この時期、黒潮に乗って本州まで回遊してくるものだ。
普段は本流の中層~深場で漂うように棲息するが、夕マズメになると捕食のために4m台の浅場にまで差してくる。
池内「本州をメインに棲息するシロイカ系アオリイカの生存限界水温が11度とされているのに対し、アカイカ系アオリイカのそれは16度と、かなり高めです。だからこそ暖流である黒潮の動きに同調し、流路が沿岸部に近付くにつれて陸っぱりからでもチャンスがあるのです。超大物シーズンは、間もなくです!」
潮の本流に乗せてエギを送り届けるべし!
レッドモンスターは本流の中を漂いながら浅場へと近づいてくる。これを踏まえ、ラインは張らず緩めずのナチュラルドリフト状態で潮に流し込み、エギを目前まで送り届けよう。
アタリは『…コツン』と小さめで、ほんの少し送り込んで完全に抱かせてからアワセるのがコツ。
エギはドリフト中にアピールできるパタパタフット装備のEz-Q、その中でも遠投して潮に差し込めるキャストモデルがおすすめだ。
カラーは「モンスターマスター」の異名を取るケイムラレッドパープルが鉄板中の鉄板! 長年に渡り特にスレたデカイカに対して威力を発揮してきた高実績カラーだ。