気温的にも世間的にも外遊びがなかなかできなかった2020年の夏。暑すぎる日差しも影を落として一段と過ごしやすくなったころ、お馴染みのヘルメットアングラー・アラマキさんと愉快な仲間たちが、楽しい釣りを満喫すべく新たにリリースされるロッドを手に取り淡路島へと向かいました。寒さの厳しくなるこんな季節だからこそ、あの頃に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?(text&photo/編集部)
【Profile】
左から
大橋剛詩
おおはし・つよし/地元淡路島でランカーシーバスや青物などを釣りまくっているエクストリーム釣り師。あれ、どこかで見たような? 実は釣りどき関西の釣り場ガイド・釣りどき予報で協力いただいているまるは釣具洲本店スタッフ大橋積塁さんと双子、似すぎです!! メガバスソルトプロスタッフ。
荒牧伸弥
アラマキ・シンヤ/おなじみのヘルメットアングラーa.k.a”雑男”。メディア取材から営業までこなし、第一子誕生でソワソワするメガバス社員。意外と釣具業界が長く、後輩スタッフからの信頼が厚く慕われる頼れるパイセン。今回の釣行のコーディネーター。
マミタス
釣りはバス釣りからオフショアまで楽しむ釣りOL。メディア取材は釣りどき関西9号が初。フィールドスタッフとして姉妹紙ルアマガソルトやユーチューブ動画などの取材をこなして久々に釣りどきに登場!! 好きな魚は”おたけ(タケノコメバル)。
小西一成
こにし・かずなり/ニックネームは”かんちゃん”。今回のメンバーでは最年少の23歳ながら、釣りの知識と経験は並大抵のものではない行動派。人一倍魚を優しく扱う優しい精神の持ち主。彼女募集中らしいです。メガバスフィールドモニター。
魚種多彩で釣場豊富な釣りの楽園「淡路島」
狙いはアジ・チヌ・タチウオだけど釣れたらなんでも楽しいよね
向かったのは淡路島の中でも洲本市周辺。
潮通しの良い大きな漁港や市街地の中心を流れる河川・洲本川があり、いろんな釣りを楽しむにはもってこいのフィールド。
本州から向かった3人と現地で待つ大橋剛詩さんとまるは釣具洲本店で合流する。
釣りの楽園のような淡路島だが、最近釣り場での路上駐車やゴミ問題などで釣り禁止になる釣り場が増えている。
淡路島だけでなく、遠征など釣り場の状況が不安な時は、釣り場をよく知る現地の釣具店などで状況を聞いておこう(今回は地元の剛詩さんの案内です)。
もちろんゴミは捨てず、マナーを守った釣りでお願いします。
事前情報と近況で立てたプランは、日中河川でチヌ、夕マズメからは漁港でツバスクラスの青物とタチウオを狙い、その後はアジング。それ以外にも色々釣っちゃえ!! と昼過ぎから夜までガッツリ釣りを楽しむ予定だ。
なんでも楽しめるニューロッド・礁楽を携え、まず向かったのは洲本川の支流。
”新生”ソルトゲームの汎用シリーズ礁楽(メガバス)
主にロックフィッシュを対象としたニュー”礁楽”シリーズが登場。
以前もラインナップされていた同シリーズだが、根魚だけではないより幅広い対象魚と釣り方に対応したラインナップでリニューアル。
ジグ単アジングから重量級ルアーを使用した大型ロックフィッシュ、流行りのチニングからボートゲームと、多彩な釣りをこなす。
スピニング7本、ベイト4本の全11種。
上流の浅瀬を覗くとさっそく魚がいっぱい!!
荒牧さんとマミタスはその場で、”大物”担当を命ぜられた小西くんと剛詩さんは下流側へと別れて釣行スタート。
思惑通り釣れるかな!?
【日中デイゲーム】サイト&トップで楽しむエキサイティングな汽水域フィッシング
浅瀬に群がる小チヌ(キビレ)がブレードに好反応
さっそくワラワラと群がって浅瀬を泳ぐ姿にテンションMAX!! フィッシング~M◯X!!
ライトウェイトのマキッパ小チヌチューンを対岸際に投げ込む荒牧パイセン。
マミタスに使い方をレクチャーしながら浅い手前へと巻いてくるとさっそくヒットします!!
上方向へ2回軽くトゥイッチしてテンションフォール。
ブレードのフラッシングで誘うアクションでバイト、お見事!!
釣り方がわかればマミタスにもすぐに反応が。
幸先よく二人ともに小キビレをゲット。
絡みつくように追いかけてくるキビレをうまくフッキングさせるために追加したダブルフック(小チヌチューン)が効果を発揮している。
アピール力の強いブレードだが、その反面スレるのも早いので、下流へと徐々に移動を繰り返しながら、次々と小キビレを追加していく。
大物担当を担う二人がエグい釣果をあげる!!
一方、大物担当の二人はというと。
剛詩さんは洲本川との合流地点の淀みに集まる30㎝クラスを狙っている。
トップやミノープラグで狙っていると、かんちゃんから釣れたとのTEL。
かなり遠くにいるようだ…
急いで向かうと、手には60㎝クラスのシーバスが!!
口元についた水砲を、橋の下にある水路の相当奥へ打ち込んでヒットさせた。
「一本バラした後に出たやつです。手前まで追いかけてきて食った最初の方がデカかったッス…」
いや、十分エグいやん‼︎
洲本川本流を河口から上流へ遠征組の3人で釣り歩き、小キビレを追加。
時間をあけて再度先ほどのポイントへ入り直すも水位が変わり不発だった。
そこへ今度は剛詩さんから先ほどのポイントでデカチヌヒットの連絡!!
水位が変わってできた流れ込みの段差に、ワームを吊るしてヒットさせたという。
地元のメンツを守ったガングロ真チヌ。
二人ともエグすぎっス!!
潮の満ち引きが影響する汽水域の河川では、水位に合わせて魚も移動したり反応が変わったりする。
二人ともに状況をよく観察し、水位に合わせたアプローチが決め手になった。
【夜ナイトゲーム】潮通しの良い沖向きで回遊魚狙い港内はジグ単ライトゲーム
夕暮れ時のチャンスタイムだが、そう期待通りにいかないのも釣り。
デイゲームを満喫した一行は、ナイトタイムに向け洲本港へ。
釣り人が多いエリアなので早めのIDO、移動です。
洲本港第一駐車場(有料)に車を止め、潮通しの良い白灯台の先端に向かう。(すでに多くの釣り人が!)
ここで狙うはタチウオと青物。暗くなるまでは青物、マズメからはタチウオを狙って回遊待ちの釣り。
周囲の釣り人にはアジやカマスがあったものの、残念ながら時合いのチャンスを掴めず、時間だけが過ぎていきました。
癒しのガッシータイムを楽しみ、ラストは意外な魚をゲット!!
と、なれば今度はライトゲーム、小さな漁港に移動してアジ狙いにチェンジ。
常夜灯の下にアジらしき魚が群れている。
ルアーを通すとアタリはあるが乗らない、小さすぎるようだ。
見切りをつけ長く伸びる波止の先まで移動、引き続きジグ単で狙うが無…
五目まであと1種類。
アジより釣果が期待できるガシラを狙って、足元の波止際へルアーを送り込む荒牧さん。
すると期待通りにヒット!! 五目達成!!
それを見たマミタスも「アタシも釣りたい!!」 と、釣り方のレクチャー志願。
教わった釣り方をしばらく繰り返すとコツを掴みヒットラッシュ。
その間にかんちゃんが珍魚ゲット、剛詩さんは日中に続き大物狙いを続ける。
ガッシーとしばらく戯れたあと、今回の釣行ラストポイントへ。
ピチャピチャと街灯の明暗が効く水面で小魚が騒ぎ、それを狙いシーバスの影がウロウロ。
明暗を狙ってキャストを繰り返すと、しばらくして荒牧さんにヒット!!
上がってきたのはシーズンにはまだちょっと早い季節外れなメバル!!
狙いのタチウオとアジは釣れなかったけど、釣果は十分。ラストもバッチリと決め、淡路島トリップはこの一匹でお開きとなった。
使用ルアー
マルチパーパスなアイテムを用意すべし!
遠征ではルアーの種類、数ともに多めに持っていきたいが、その反面荷物が多くなるのも困り物。
と、なれば一つのルアーでいろんな使い方や対象魚を狙える高性能なルアーを用意したい。
ロッド「礁楽」同様に、使用ルアーもそんなアイテムだ。
オールターゲット対応 マキッパ
近年トレンドのボディ後部にブレードがついたメタルジグ。ネーミング通り基本はただ巻きで使用し、ブレードのフラッシングでリトリーブはもちろんフォール中にもアピールする。3gから40gと幅広い魚種、タックルに対応できる。
3g、5g、7gといったライトゲームロッドで扱えるウェイトを使用。絡みつくようにバイトするチヌのフッキング率を高めるため、ボディ腹部にあるアイにツインフックを追加してフッキング率を高めて使用した。
派生モデルが登場! マキノタネ
本家マキッパとの最大の違いは、ブレードを装備していないところだ。フラッシングではなく、浮き上がりやすくヒラヒラと動くジグ本体と、タコベイト&ラバーテールの動きでタイラバのように魚にアピールする。使い方はマキッパ同様ただ巻くだけでOKだ。
ボトム特化型ブレードジグ ソコッパ
ブレードの付いたシングルフックをボディ上部の背びれに装着しているため、根掛かり回避が得意。フォールやゆっくりズルズルと底を引き、ブレードのフラッシングでアピールするボトムに特化したマキッパだ。
チヌトップ専用設計ポッパー 水砲
移動距離を抑えその場でターンするように、左右の首振りアクションがしっかりと出せるペンシルポッパー。魚との距離が近い時やピンスポット狙いでもしっかり動かせ、控えめなポップサウンドはチヌのみならず様々なフィッシュイーターを呼び寄せる。
ライトゲーム用 礁楽 ドクターチョロ
細かく刻まれたリブが微波動を起こし誘う。楕円状の断面に十字のスリットが入っているため、2パターンのセッティングが可能。横広刺しでは水の抵抗を受けて、スローフォールでシビアな状況や水平スイミングに。縦広刺しでは素早くフォールし、ボトム付近狙いやキレの良い素早いアクションで。
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【Profile】
伊東由樹
いとうゆき/メガバスを創業し、名作中の名作ルアーをいくつも生…