東京の釣り堀と言えばココ。 市ヶ谷フィッシュセンターで鯉を釣る方法【都内釣り堀めぐり】



「市ヶ谷フィッシュセンター」は23区のド真ん中、都下随一のアクセスを誇る鯉の釣り堀です。駅からも近い…というか、JRの車窓から直で見下ろす好立地。ドラマや映画、はたまたアニメやゲームなどのロケ地やモチーフとして取り上げられた回数も数知れず、見覚えのある方も多いかと。どうです? たまには外から眺めるだけじゃなく、釣りしていきませんか?

JR市ヶ谷駅から徒歩5分、1時間1,000円で釣る悦楽

市ヶ谷はそれなりに交通の結節部。JR総武線の他に、東京メトロは東西線と有楽町線、加えて都営新宿線が乗り入れる便利な駅です。4本もの路線が乗り入れる駅に釣り堀があるってのもスゴい話だ。

サクっと遊んで帰るなり次へ行くなり、自由自在。お堀沿いを歩いていけば神楽坂や御茶ノ水にも足を伸ばすことができます。

市ヶ谷フィッシュセンター入り口。「熱帯魚」とあるのは釣り堀に併設されたアクアショップ。

「市ヶ谷橋」を渡った先、神田川へと下るスロープを降りていくと件の「市ヶ谷フィッシュセンター」がお目見え。順路沿いに進んで建物の中で受付を済ませれば、そこが都会のオアシスです。

釣り堀の様子。奥に見えるは市ヶ谷駅。下から見上げるとこんな感じです。

エサ、貸竿、タモ網、ハリ外しも充実!

料金は1時間780円。エサと貸竿でそれぞれ110円。手ぶらで行っても1時間1000円ジャストで楽しめます。

ちなみにエサは相当バラまかない限り2時間弱ぶんの量を貰えるので、2人で行くなら1皿でいいかもです。

万一足りなくなれば追加もお願いできますよ。
入って右の方に貸し出しのタモ網が掛けてあります。なんやかんや鯉はデカいので、有効活用しましょう。
ハリ外しも借りられます。万一ハリを飲まれてしまったときや、魚に直接触りたくないときなどに重宝。先端の穴に釣り糸を通し、ハリまでたどってヒネります。

それでは釣っていきましょう。

釣るための第1関門:ウキの調整

ビール瓶のケースを裏返したイスに陣取って、釣りを始めるその前に。ウキの位置を調整しておきましょう。

水面から見えるくらいのところで山ほど魚が泳いでいるなら浅場狙い、そんなに見えなければ深いところを狙うとよいです。要は、魚がいるところを狙うべし。

ウキの位置をハリ側に近づければ浅く、逆に遠ざければ深くなります。

ウキはゴムに差し込んであります。「水深<ウキからオモリの距離」となると、きちんとウキが立たないので注意。アタリが取れなくなり、釣れないっす。

釣るための第2関門:エサの付け方

そこまでシビアになる必要もないのですが、エサの付け方にも凝る余地があります。

主に固め方と形状。ゆるめに丸めれば水中ですみやかにフワッと散らばり、魚を寄せやすい代わりにエサの「持ち」はちょっと悪めです。

逆にガチガチに固めるとエサ持ちは良くなりますし、アタリもウキの反応もわかりやすくなりますが、エサが溶けにくくあまり広がらないので魚に気づいてもらえない場合も。状況次第、状況次第。

一方、最初から魚がヤル気だと固くシメてもガツガツ食ってきます。量はこれくらいが普通かと。


鯉を釣る一連の流れ

市ヶ谷フィッシュセンターで釣れるのは主に「鯉」

釣り堀にはいろんな魚が混泳しているところもありますが、市ヶ谷フィッシュセンターで釣れるのは基本的に鯉のみ。

ちなみに店員さんによると入り口左にある小さめの堀が初心者向けで釣りやすいそうです。

とはいえここの鯉は回遊も活発なので、こちらもそこまで気に病む必要はない…と思われます。

めっちゃ寄ってくる。

ただ、どうしても釣れない! なんてときは、釣り堀の四隅のあたりやポンプの流れがあるところなど、他とはちょっと雰囲気の違うところを狙うとよいかと。

というわけで隅っこに陣取ってみる。地形変化を狙うのは釣りの王道なり。

明確なアタリを電撃的に捉えるのだ!

鯉はエサを見つけても一度に飲み込むようなことは少なく(特に釣り堀の鯉は釣られ慣れて痛い目を見ているので)、何度もついばむようにつついてきます。

ウキがきちんと立っているとこんな感じ。

だからピコピコとウキが反応する程度では口の中にハリは掛かっておりません。まだまだ我慢。ウキがピュッと水面下に引き込まれた瞬間、手首のスナップを効かせてハリを鯉の口元に突き刺してやるのです。

イメージとしては熱いものを触ったときくらいの反射速度でどうぞ。

基本的には暖かい日のほうが釣りやすい。

ここには何度も来たことがあるし余裕余裕。と思っていたら、当日の冷え込みのせいかいまいち魚のヤル気が少なめ。ピコピコも春~秋と比べればやっぱり少ない。釣り堀、あなどるべからず。

オラァっ釣れたぞ!

うまく掛かると竿に重みが乗り、鯉という魚の持つ強大なパワーを感じられます。これがなかなか楽しいのですね。

足元まで寄せてきたらタモ網でキャッチ。軽く観察などして、そっと逃してあげましょう。

見つめ合うと素直におしゃべりできない。

…以上が市ヶ谷フィッシュセンターの一連の流れ。鯉釣りの基本になります。こちらの受付施設にはきちんとした解説もあるので、そちらもご参考にどうぞ。

「市ヶ谷フィッシングセンター流」とのこと。しかし、他の釣り堀でももちろん通用するメソッドです。

トイレも洗面所も石鹸もあるよ。

釣りに使う練り餌はあまり芳しいとはいえないタイプの香りですが、ちゃんと洗面所があるのは嬉しい限り。キレイキレイしてからアーバン・ライフに戻りましょう。

それでも気になる方は釣り用の消臭ウェットティッシュや、真夏の部活後に中高生が使うようなデオドラントなボディペーパーがかなり効きます。ギャッツビーとかの。意外なところですが、お手持ちの方は使ってみてください。どうせ余らせるし…。

おまけとして、市ヶ谷おすすめスポットなど。

と、これだけでは何ですし、せっかくなら市ヶ谷周辺のおすすめスポットもついでにご紹介いたしましょう。時間つぶしの延長戦です。

筆者自身は神田川沿いに神楽坂や神保町までよく散歩したりなどしていましたが、もうちょっと近辺で。

その1:市ヶ谷フィッシュセンター(ショップ)

冒頭にも紹介したとおり釣り堀に併設されているアクアリウムショップは、販売している生き物も豊富。魚類に限らず両生類、爬虫類も飼育されていて、見ているだけで楽しいものです。

恰幅のよろしい金魚。おそらくリュウキン。ふてぶてしいことこのうえなし。
シリケンイモリ! 奄美~沖縄固有種です。本土のイモリはアカハラですがこいつらはオレンジなんですよ。背中に金の斑点もあるし。いいなあ~。

その2:大衆食堂 安べゑ

以前から気になっていた居酒屋さん。肉豆冨(豆腐ではない)とレモンサワーがイチオシですが、ランチメニューも豊富で昼食にも昼飲みにもグッド。

そびえたつ大衆食堂。そしてお安い。
肉豆冨は味濃いめで豆冨も色濃いめな間違いないやつ。味玉は別トッピングです。ジョッキに大書された「明日もまたレモンサワーに酔う」。金言である。
こちらはランチメニューの「ぼっかけ丼」。牛すじとこんにゃくを甘辛く煮た関西発祥めしを米に乗せたもの。犯罪的。

まとめ:釣り堀をどんどこ紹介していきたい!

というわけで市ヶ谷フィッシュセンターでした。今後、趣味と実益を兼ねて都下の釣り堀を網羅してゆきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。妙な偏光グラスについては下記記事から。

それでは。

市ヶ谷フィッシュセンター
営業時間
 平日:12~20時
 土日祝:9~19時
 定休日:1月1日
住所:東京都新宿区市谷田町1-1
●JR総武線:市ヶ谷駅
●東京メトロ:有楽町線/南北線 市ヶ谷駅
●都営地下鉄:新宿線 市ヶ谷駅