「見やすさ」重視のエステルラインは果たして使えるのか? 『ルミナシャイン(ゴーセン)』インプレッション



高い視認性を武器に、エステルライン競争で高い支持を受ける『ルミナシャイン(ゴーセン)』。良いという噂は聞くけど、本当に良く見えるの? というか、ラインとしてのそもそものスペックはどうなのよ!? というわけで、ルアマガ+スタッフが使い込んでみましたよ!

ルミナシャインとはどんな糸なのか?

エステルラインの優れた特性はもちろんですが、アジングなどを行うナイトゲームに注目し、視認性の高さにこだわったラインです。

その特徴は、紫外線を反射して目立たせられる蛍光ではなく、光のエネルギーを蓄えて自らが発行する蓄光とも違います。

ライン表面から取り込んだ光を乱反射させ、断面の方向に光を放つという、唯一無二の方法で視認性を高めているんです。

詳しい解説は、以前にもルアマガ+で掲載しているので、そちらも御覧ください!

『ルミナシャイン』をルアマガ+スタッフがインプレ!

【Profile】

左:大木俊介(おおき・しゅんすけ)

元釣具店勤務の湘南ボーイ。ルアー・エサ問わず、釣りに関する幅広い知識は社内随一を誇る。車の運転が下手で、取材当日も車をこすり凹む。

中:東俊英(あずま・しゅんえい)

トンデモナイ学歴を武器にルアマガに参入した風雲児。入社して1年。釣りの腕、日々の業務共にメキメキと実力が向上している。悩み相談を受けて自分が凹むタイプ。

右:福重智宏(ふくしげ・ともひろ)

かつては体脂肪率一桁台を誇るスーパーマッチョイケメンだったが今は見る影もない俗物。かつての栄光にすがりつき、今を生きる。釣りが好き。腹はなかなか凹まない。



アジを釣りまくってその特性が見えてきた!

実釣インプレッションは、東京湾をまたにかけるガイド船・ジョーズガイドサービスにてボートアジングで敢行。

ライトゲーム用ラインのインプレッションですから、まずは釣らなきゃ話になりませんからね。

3人でおよそ3時間釣りましたが、釣果は上々。

豆アジも多かったですが、25cmくらいの良型も混じるなど、数、サイズともにしっかりとアジを釣ることが出来ました!

視認性の高さは本当か?

まずはルミナシャイン最大のウリである視認性の高さ。

現在、ルミナシャインのカラーラインナップは全部で3色あります。

パール

イエロー

ピンク

結論から言って、最も見やすい印象だったのが『イエロー』でした。

ボートアジングでは、ボートに明かりがついているとき、ポイントの常夜灯があるとき、そしてポイントに常夜灯が無いときの3通りが主です。

そのいかなる状況でも見やすかったのが、『イエロー』だったんです。

次点で見やすい印象だったのは『ピンク』です。こちらは比較的光量がある状況でよく見えると感じることができました。

海の色や常夜灯の色など、光の状況次第では『ピンク』のほうが『イエロー』よりも見えやすいこともあるかと思います。

最後に『パール』に関してですが、こちらは夜間の視認性がずば抜けて優れているとは言い難い印象です。

紫外線に反応する染料を使用しているとのことなので、太陽光がある時間、すなわち日中が最適であるといえると思います。

しかしながら、そのナチュラルさは他の2色にはない大きな武器として、活躍してくれるはずです。

よく行くフィールドや釣りを楽しむことの多い時間帯に合わせて柔軟にカラーを選べる。

選択肢が多いというのは素晴らしいと思います!

エステルラインとしての完成度は?

ルミナシャインがコンセプト通り、視認性が優れることはわかりました。

それではそもそもエステルラインとしての完成度はどうなのでしょうか?

いくら見やすくても、釣れなくちゃ意味がないですからね。

キャストフィール

適度な比重とハリを持つため、キャスタビリティは快適の一言!

同じ強度でもフロロよりも細くて軽いため、ライトウェイトのジグヘッドを投げる際の妨げになりにくかったです。

また、PEラインのようにしなやか過ぎず軽すぎないことで、横風が吹いているようなシチュエーションでも優れたキャスタビリティを誇ります。

高い視認性のおかげでキャスト中の弾道も比較的見やすいため、正確なキャストがよりイージーになる印象でした。

操作性・感度

キャストフィールと同様に、風の影響を受けにくいということは操作性の良さにも繋がります。

特にアジングのジグ単の場合、ロッドを立ててのアプローチが多いわけですが、この際にラインは風の影響を受けがちですからね。

また、視認性が高いということで、フォールしていくラインの動きも見やすかった印象です。

釣り的にはラインを見てアタリを取る! とかではありませんが、それでも着底感などはラインの様子を見て判断することも多いですからね。

エステルラインの特徴である感度の良さも感じられたので、フッキングもバッチリ決まっていました!

強度

今回3名が使用したのはすべて0.3号。

エステルラインでアジングをする際の基準とも言える太さです。

ライトゲームはメインターゲットの他にも色々な魚が釣れる可能性がある釣り。

操作性や感度も大切ですが、やはり強いに越したことはありません。

その点で言えば、ルミナシャインの強度は全く問題ありあせんでした。

アジはもちろん、メバルやカサゴの引きにも十分対応してくれました。

メバル
カサゴ

実は別のタイミングではエリアトラウトでも使用しているのですが、その際にも大活躍!

引きの強いニジマスが入れ喰い状態になることもありましたが、その際にもリーダーを結び直すこと無く、釣り続けることができました。

総評:視認性の高さがエステルの良さを際立たせていた!

というわけで、3人してルミナシャインを使い込んできて、感じたことを自由に書かせていただきました。

まとめると

・視認性に優れるのはもちろん、スタイルや場所に合わせて選べる3色をラインナップ
・エステルラインとして高い完成度
・視認性の高さがエステルラインの性能を際立たせている

といったところでしょうか。

やはりラインが見えるということは、ライントラブルを減らしたり、より再現性の高い釣りができたりと、今までの釣りに+αの快適さをもたらせてくれますね!

なお、ルミナシャインは一般的なエステルラインに比べ、負荷がかかった際に伸びにくく、その後粘り強く伸びる。

つまり、ルアーの操作時には伸びにくさが際立つことで高感度となり、逆にフッキング時には十分に伸びることで急な衝撃によるラインブレイクを防いでくれる、ということなのだとか。

すごいぞルミナシャイン!