さて、6月も後半。近づく夏の気配……。釣り人にとっては、うっとおしいあいつらの対策をしなければなりません。そう、蚊・アブ・ブヨなどの不快昆虫。今回はFishmanでテスターを務める狂気のマッドサイエンティスト? いえ、フィッシングサイエンティスト、ドクトルニシニシこと西村均さんが体を張ってアレの効果を確かめてくれたようです。そのレポートを拝見しましょう。
【Profile】
西村均(にしむら・ひとし)
ベイトロッド専門メーカー「Fishman」のテスターを務める。新潟県をホームに小渓流から海のルアー釣りまで幅広く楽しむマルチアングラー。人気サイトfimoでブログも執筆中。ドクトル・ニシニシの愛称で変な格好もするが、釣りのテクニックには定評あり。
6月に入り、コロナワクチンの接種も加速しはじめ、やっと世間の活動が前向きになってきそうな雰囲気が出てきましたね。
ところでドクトルは注射が大嫌いなのです……。
と言う訳で、この注射はベベル針、つまり先端が針じゃない、オイルの点滴用、MTSWさんのベアリングオイル点滴用に使っているツールですのでご安心を(笑)。
薬物ダメ絶対! で、友人のリールをメンテしている時にこの注射を使っていて、ふと思い出しました。
『ヤブ蚊の季節が来てしまった……』と。
ヤブ蚊の季節の対策を身を以て実証!
毎年初夏からプ~ン……プ~ン~……と飛んで、釣り人をイライラさせる不快害虫、ヤブ蚊・ブヨ・メジロアブ・メマトイetc……
近年は虫除け成分のDEETが、日本国内でも30%まで使えたりと、かなり防虫が楽になりましたが、その薬効成分が釣り場で切れてしまうと、虫の猛攻にあってしまったりするものです。そこで登場するのが防虫パーカーなるウェアです。Foxfireさんや我がFishmanからも発売しているこれらです。
防虫クイックドライパーカー(フィッシュマン)
近年、こういった防虫成分配合の素材のウェアがありますが、『実際どれだけ効果があるの?』という、その一点だと思います。
着る防虫 スコーロン(フォックスファイヤー)
そこでドクトルニシニシ、驚異の人体実験です!
私が知りうる限り、最強最悪のヤブ蚊フィールドへ突入してきました! そのフィールドとは……うちの庭先のミョウガ畑(笑笑笑)。
これ刻んで湯豆腐に載せたり天ぷらにすると美味しいですよね。ですが!ミョウガを摘んだ事がある方ならお判りでしょう、『日陰』『水分』『野生動物の通り道』、さらにプラスして、我が家の場合は奥に見える竹林、この竹の折れた部分に溜まった水の中に無数にいるボウフラ(笑)。
このミョウガの茂みに一歩哺乳類が踏み込んだ瞬間、ヤブ蚊が猛威を振るうのです。
周囲360°あらゆる角度、高度から聞こえるモスキート音が、人間を発狂させるレベルで襲い掛かってくる恐怖! なのですが、実際に防虫パーカーを着ていると、音は聞こえるのですが、ホントマジで刺されないのです。
これには本当に驚かされました。
衣服に止まろうとするその瞬間、ヤブ蚊がUターンしていきますね(笑)。もうこれで、農協へミョウガを持っていく度、窓口のおねいさんに心配されるほど全身ボコボコに刺されまくるあの辛さからも解放されるのです!
防虫パーカー、マジお勧めです!
そうそう、6月21日発売のルアマガリバーでもこのパーカーを着用しております。撮影当日、虫よけスプレーを朝イチにスプレーしただけで、このパーカーの効果と相まって、虫刺されは一切無し!
撮影地はあまりのブヨの多さに、防虫対策費として市民に助成金が出る地域です。
最近のケミカルウェア、恐るべし!