0.4~0.8gの超軽量ジグヘッドを操作できるアジングロッド「ルナキア最軽量モデルULS」が10月末登場!



ライトゲームで人気のルナキアシリーズ(テンリュウ)にアジング専用といえる最短、最軽量、最フィネスなモデルが追加される。その特徴は0.4gから0.8gのジグヘッドリグがベストマッチという繊細さ。アンダー1gを扱えるロッドは数々あるが、ほかとは何が違うのか? そして、その狙いは!? テンリュウのフィールドテスターでルナキアシリーズを監修する蔵野雅章さんに聞いた。

【Profile】

蔵野雅章(くらの・まさあき)

富山県在住。ロックフィッシュとアジングを得意とし、ホームの北陸エリアのフィールドを開拓してきた先駆者の一人。豊富な経験を武器に取材等で全国各地の釣り場を歩き、安定の釣果をみせる。青物のロックショアやクロダイのトップウォーターも愛好。テンリュウフィールドテスターを務める。

アンダー1gの釣りで新境地を切り拓く繊細さを追求

ルナキアLK532S-ULS(テンリュウ)

【スペック】

●全長:160cm
●自重:47g
●継数(本):2
●仕舞寸法:82.5cm
●アクション:エクストラファスト
●ルアー:MAX1.5g
●ライン:MAX2lb
●価格:37,950円(税込)※2021年10月末予定
バットにはネバリ強度を高めるC.N.Tを採用。ショートロッドで尺オーバーのアジをかけてもバットの突っ張り感がなく、アジの引きに粘り強く追従。バラシを防ぐ。

ルナキアにはすでにLK582S-LSというかなりフィネスなモデルがありますが、追加のLK532S-ULSはさらにセンシティブ。その違いが気になるところです。

蔵野「既存のLK582S-LSも1g未満のジグ単を繊細に操作しやすいロッドです。でも、どちらかというとアジがボトムでゴカイを捕食しているときなど、アタリを聞いてティップにフッと重みがのったらアワせる居喰いのときに有効なロッド。新しく出るLK532S-ULSは、0.4~0.8gのジグ単を自分の指先の延長のように自由自在に操るためのロッドです」

指先のように自由自在に操るというのは?

蔵野「例えばアンダー0.5gのジグ単で流れやリグの重みを感じるのは、すごく難しいですよね。でもLK532S-ULSは、潮の流れやリグの抵抗を感じながら操作できる。アジのバイト直前の一瞬の水流の乱れを感知できる。今までにないフィネスの新境地を味わうことができます」

ガイド部

ガイドはチタンフレーム+SiCリングのKガイドを搭載。バット部はATガイドで軽量化が図られている。

グリップ部

フォアグリップとリールシートにはテンリュウ独自の西陣織仕様のカーボンパイプを採用。「デザイン性だけでなく軽量化と感度の向上も実現しています」

「ショートロッドはバレる!」という常識を覆すソリッドティップ&絶妙なブランクス設計

全長は160cm。シリーズ最短のレングスもLK532S-ULSの特徴です。

蔵野「想定した釣り場は漁港周り。0.4~0.8gのジグ単が届く範囲で、水深は10mまで。近距離戦のためのロッドです」

近距離の釣りは、取り回しの良いショートロッドが向く、という考えは定着していますが?

蔵野「ただロッドは短くなるほど、アタリの伝達感度が増します。既存のLK582S-LSと同じ感覚で瞬時にかけると早アワセ気味になって、口の薄皮にかかってバレやすくなることがあります。LK582S-LSのレングスなら問題はないですけど」

ルナキアLK532S-ULSは、ショートロッドに多いかけ調子のロッドではない?

蔵野「はい。ソリッドティップはLK582S-LSより短く、弾性の低いカーボンを使っています。要はより短くて軟らかい」

より繊細さを求めた極細カーボンソリッドティップ

サオ先から4番目のガイドまでがソリッドティップ。弾性の低いカーボンを採用した短くて軟らかいソリッドティップが、ショートロッドでアジの口の奥でかけるため間を作り出してくれる。


その狙いは?

蔵野「へらザオの穂先のようなむにゅっとした軟らかさで、アタリが出てゼロコンマ何秒かの喰わせの間を与えることができます。ベリーもLK582S-LSより若干スローに設定して、アワせるまでのタイムラグが作れる。一瞬の出来事ですが、早アワセを避けて、しっかり口の奥まで吸い込ませてアワせるという動作がオートマチックにできます」

口の奥にかければバラシが減りますね。

蔵野「操作時は超先調子ですけど、かけた後は引きの強さによってベリーからバットへと荷重が移動し、C.N.T(カーボンナノチューブ)が入ったバットが粘りをみせる。ショートロッドはアジをバラシやすいという常識を覆すロッドです」



超軽量ジグヘッドを意図的に操作→狙いどおりに釣れる→ゲーム性が高まる!

LK532S-ULSで近距離戦。どんなコンディションのアジに仕掛けるんですか?

蔵野「私の場合は、0.4~0.8gのジグ単を喰うならどんなアジにも。マメアジのアタリを拾うのにも良いですし、でかいアジが足元の中層に居て軽いリグしか喰わない、という状況もありますよね。どう使うかはアングラー次第で、だからあえて“かけ”とか“のせ”といったロッドのキャラクターを明記しませんでした」

軽量ジグヘッドリグを指先で自由自在に扱うような操作感を楽しむためのロッド?

蔵野「そうです。流れを感じたり、バイト直前の水流の乱れを察知したり。超軽量ジグ単を思いどおりに操作して、狙いどおりに釣れたらアジングのゲーム性が高まりますからね。結果的に釣れる魚も増えるはずです」

160g以下のリールでタックル総重量以上に軽い操作感を実現

ルナキアLK532S-ULSの自重は47g。合わせるリールも小型軽量がマストですね?

蔵野「シマノなら500~1000番。DAIWAは新規格の1000番。自重160g以下のリールをおすすめします。バランスが良く、手にするとタックルの総重量より軽く感じるはずです。自分が使った感覚だと、リールのスプール径は小さいほうが飛距離が伸びます。ラインは0.4~0.8gの超軽量ジグ単を沈めて潮に馴染ませるにはエステルかフロロカーボンの二択です」

ルナキアシリーズの詳細をチェック!