2020年秋にリリースされたメタルマジックTG。広島など西日本で盛り上がりをみせるサワラ狙いのために開発されたブレードゲーム対応のメタルジグだ。その威力はミノーが主力の東京湾のサワラゲームでも結果を出し、入手困難になるほどの人気ぶり。なぜ釣れるのか? その理由は“リアクション”という発想にあった!
極小ボディが超速巻きを実現! スピード感がリアクションを誘う!
メタルマジックTG【アクアウェーブ】
●重量:20、30、40g
●カラー:20g 全8色、30gと40gは全11色
●価格:20g(1,892円)、30g(1,980円)、40g(2,200円)※いずれも税込
広島ではじまったブレード付きメタルジグの速巻きによるサワラ狙い。一般的には小さなベイトフィッシュに合わせて、小型メタルジグが有効と言われている。
一方、東京湾のサワラゲームは12cm前後のミノーを使ったボイル撃ちや速巻きが主流。同じターゲットで釣り方もルアーサイズもまったく違う。広島の釣りが東京湾で通用するのか? この疑問に昨秋のデビューと同時に取り組み、東京湾でも火を吹くような釣果をみせたのがメタルマジックTGだ。サワラが釣れる理由をメタルマジックTGの開発責任者にうかがうと……。
「同じ速度でも小さいもののほうが速く見える。メタルマジックTGの狙いはリアクションです。だからベイトフィッシュがマイワシのときでも釣れます」
マイクロベイトに合わせて小型メタルジグというこの釣りの概念も一蹴。速巻き対応の極小ボディに釣れる秘訣が詰まっているということだ。
高比重タングステン製の低重心設計で超高速巻きでも安定感抜群!
浮き上がりを抑え、ナブラの下で群泳するサワラが狙えるラインアイ
専用設計ブレードでアピールしつつ水の抜けすぎを抑制
ブレードは全長を抑えるためにコロラドタイプ。カップが浅めの専用設計で、ブレードの回転によりボディの水の抜けすぎを防止。速巻きでも適度な引き抵抗でブレードの波動とフラッシングでサワラにアピールできる。ボールベアリングスイベル採用で回転も滑らか。
サワラ狙いで多用する30g、40gには極小ボディとアンバランスに思えるほどの太軸シングルフックを搭載。手早くとりこむ必要がある乗合船で強引なやりとりが安心して行える。20gはショアからの使用も想定し、かかり重視のダブルフックを採用。
ゴールド系とシルバー系を軸に幅広い状況に対応可能。30g、40gは新色3色追加
カラーはゴールドベース、シルバーベースを軸に幅広い状況に対応できるラインナップ。30、40gは3つの新色が追加され、チャートゴールドO.B./グローは潮の透明度が低めでもリアクションを引き出しやすい色の強さを発揮。
UVマジシラスとUVピンクシグナルは、幅広い魚種に有効なUVカラーをナチュラル系とアピール系で使い分けできる。
ボートシーバスロッドやライトなキャスティングロッドでトライできる!
リールは速巻きをするのでハイギアモデルが必須。ロッドは40gが適合ルアー範囲内のボートシーバス用や、オフショアキャスティング用で対応可能だ。ちなみに前出のメタルマジックTG開発責任者の使用ロッドは、入門者でも手にしやすい『クロスステージ(メジャークラフト)』。
釣り方はシンプル。ビギナーの方でも手軽にトライできるということだ。ラインシステムも工夫が凝らされている。紹介するタックル例を参考に道具をそろえよう。
【使用タックル例(アクアウェーブ製品開発担当者)】
●ロッド:クロスステージ キャスティングモデルCRXC-70L(メジャークラフト)
●リール:ツインパワーXD4000XG(シマノ)
●メインライン:PE0.8号
●スペーサー:PE1.5号約10m
●リーダー:ナイロン25lb約3m
乗合船はアンダーハンド限定などフルキャストできない状況もあるので、メインラインは飛距離を出すために細め。底がとりやすく、速巻き時に浮き上がりを抑える効果もある。スペーサーのPE1.5号は、船べりのラスト10mで安心して強引なやりとりをするために導入。ナイロンリーダーは速巻き中のバイトの衝撃を緩衝し、ルアーが弾かれるなどフッキングミスを防ぐショックリーダーの役割をする。