兵庫県・淡路島のスーパーロコアングラー・大橋剛詩さんがショア青物をメタルジグではなく、「プラグ」で釣るコツを解説。毎日のように淡路島でロッドを振る大橋さんならではのリアルなパターンは現場で役立つこと間違いなし!
【Profile】
大橋剛詩 (おおはし・つよし)
1988年生まれ、淡路島出身・在住。海まで1分以下の立地に生まれ育ち、幼少期から淡路島で釣りをして育った。仕事の前後に海をチェックしたりと、毎日フィールドは必ずチェック。
潮が動いていてベイトがいれば朝夕マズメ関係なく釣れる
堤防青物フィッシングはとにかく角地を狙え!
淡路島で青物を釣るには、まず島の西側と東側の地形的な特徴を知る必要がある。
大橋「西浦は浅く、東浦は深い特徴があり、それぞれ青物の入るピークも変わってきます。西浦の大型青物は夏の後半にピークを迎え、東浦は真夏にピークとなり、少しズレがあります。また、東は年間を通して青物の回遊が期待できますが、西は冬はあまり青物はいません。西浦のほうが浅いので、回遊が回ってきたらすぐに見つけられて狙いやすいという特徴があります。時合いになればヒット率が高いのが西ですね。アベレージは60cm前後、最盛期は120cmくらいまで出ますよ」
では、どんな場所から青物を釣っていくのだろうか?
大橋「堤防や漁港から付き出ている部分、その隣接するサーフなどです。大切なのは、ベイトがどこを通過するか考えること。通過するのは堤防の先端部分だったり。地形が突き出た角の部分とか。そこで回遊魚のヒット率がもっとも高くなります。そして、ルアーを投げるのは流れのヨレ、潮目、ベイトの濃いところに投げる。条件が良い時はナブラが起きたりもします」
堤防の角地、ちょっとした曲がり角が青物の捕食場
ショア青物のポイントは漁港や堤防の先端や角地。ベイトフィッシュの通り道や溜まり場になり、青物のフィーディングスポットになるのだ。
大橋「堤防のちょっとした曲がり角も捕食場になるので、必ずチェックするようにしましょう」
流れの変化を釣るからこそミノーが釣れる
釣れるのは潮が当たって潮が重く感じるような場所。ベイトの通り道になり、青物のフィーディングスポットになるから。そして、そういった場所を釣るのに最適なのは、メタルジグではなくミノープラグなのだ。
タイミング的には、やはり朝夕のマズメが狙い目?
大橋「釣行はタイドグラフを見て潮が大きく動くタイミングに必ず合わせます。マズメでベイトがいたとしても、潮が動いていないと反応は本当に良くないですね。逆に、昼間にベイトがいて潮が動いていれば、ナブラが起きることもありますし、チャンスはあります」
青物の動きは潮の動きに支配されているということ。
大橋「また、西浦と東浦でタイドグラフの形が大きく異なるので注意しましょう。そして、潮流も徐々に変わってくる。同じ釣り座でずっと投げ続けるだけでは、流れが変化したら追えない。なので、潮の効いているところにどんどん移動してキャストするようにしましょう」
「3つ」の高実績ルアーのローテーションで確実に青物をキャッチ!
セレクト1:ゾンク120(メガバス)
潮流変化を掴む淡路島青物の超実績ミノー
淡路島ソルト攻略のカギはカレントを掴むこと。ゾンク120は、そのカレントの強弱が掴みやすいルアーだ。
大橋「水をしっかり掴んで泳ぎ、潮な重くなったり軽くなったりというのがわかるルアーです。アクションはただ巻きで、ロッドティップにやや重みを感じるくらいで、ブルブルと泳ぎが感じる速度で巻いてきましょう。だいたい1.5mレンジまでを泳ぐルアーで、特にレンジを入れるために沈ませたりはしません。淡路島で青物を釣るには欠かせない、超一軍ルアーです」
流れの変化で生まれるヒラ打ちがゾンクの持ち味
アクションはただ巻きオンリーでOK。潮の変化に差し掛かるとゾンクのスイム姿勢が変わり、ヒラ打ちアクションが発生。それがアングラーに伝達され、カレントの有無を教えてくれるのだ。もちろん、このヒラ打ちが青物のバイトチャンスにもなる。
セレクト2:ジャイアントドッグX-SW(メガバス)
動きの緩急で喰わせる淡路島最強ペンシル
ナブラやボイルなど、水面で捕食している場合はやはりトップが有効。しかし、それだけではなくニュートラルな青物にスイッチを入れることができるのがこれ。
大橋「潮位の低い昼間とか、潮の動いていないタイミングでよく使います。良いタイミングばかりに釣りにいけるわけでもないし、青物の活性が低い時もあるので」。
アクションは激しめのロングジャークからのドッグウォーク。その動きの急激な変化でリアクションバイトを誘発させるのだ。
ロングジャークからのドッグウォークで反射喰いを誘発
ダイビングペンシルのように激しくロングジャークで水面を滑らし、その直後に丁寧なドッグウォークアクションにシフト。これを繰り返しおこなう。ジャーク後のドッグウォークに切り替えた瞬間が、一番バイトが多い。
セレクト3:X-80SW LBOシャロー(メガバス)
セレクティブな時はハチマルの小刻みアクションが効く
フォルムも動きもベイトにそっくりな、対青物の究極の喰わせルアー。冬場のベイトが小さい時期にもベストマッチだ。
大橋「青物は絶対いるのに喰わない、そんな時に投げるルアー。アクションはただ巻きと小刻みな連続トゥイッチの2パターンです」
プラグはシングルフックに替えるのも効果的!
飛距離が出るしフッキング率も上がる
大橋「去年からプラグにシングルフックを導入しています。飛距離がアップしますし、フッキング率も向上。スイムアクションも変化するので、それも釣果に影響していると思っています」
ショア青物の達人の使用タックルはこちら
【使用タックル】
ロッド:シャドウ パンゲアSP-96ML(メガバス)
リール:ステラ4000MHG(ステラ)
ライン:ピットブル+1.2号(シマノ)
リーダー:トルネード松田スペシャル ブラックストリーム5号(サンライン)
プラグの使用がメインなので、タックルは9ft台のシーバスタックル。カレントを感じ取り、繊細なアクションを入れていくのにもこの組み合わせがちょうどいいのだ。
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