コアなシーバスアングラーたちから絶大な支持を集めるエクリプス。今回は、なんとシーバスではなく『タチウオジギング特化型ジグ』がハウルーラシリーズとして2アイテム新登場! これを皮切りに、何やら新たな動きの予感が … …!? バスフィッシングトーナメント最高峰のJBトップ50で現役トーナメンターとしても活躍する、エクリプススタッフ今泉拓哉さんに直撃インタビューし、噂のジグの真相からタチウオジギングのノウハウまで根掘り葉掘り聞いてみた!
語ってくれるのは、エクリプスアドバイザー今泉拓哉さん!
【Profile】
今泉拓哉(いまいずみ・たくや)
1997年7月29日生まれ(24歳)。東京都出身、在住。総合ブランド”リングス”を展開するツネミに勤務しながらバス部門エンジンではプロスタッフとして、ソルト部門エクリプスではアドバイザーとしてそれぞれ活躍する。スピニングともに右投げ左巻き(バスは両利き)。スポンサー:エンジン
タチウオの魅力とは?
今泉「現役トップ50選手としてバスに力を入れていますが、ソルトではタチウオジギングがメイン。試合がないシーズンなどは必ずオフショアに出ています。釣具のキャスティングに勤めていた当時、タチウオが流行っていて始めたのがきっかけで、4年くらい通っています」
タチウオの魅力とは?
今泉「かなり引きが強く、ファイトも激しくて楽しいところとかです。すごく手軽でもあって、リール、ロッド、ジグを何個か持っていけば釣りができる。初心者でもやりやすいですし、他の釣りとはまた別世界の釣りを味わえます。バスと違ってみんな同じ条件で同じ場所から魚を探るわけなんですが、ほんの僅かな差で人よりも釣果が出せたり、その正解に誰よりも先に辿り着けた時には特に面白さを感じますね。狙うレンジが10〜120mと幅広く、刻一刻と状況が変わるのでバラエティーに富んだパターンが存在するのも魅力の一つですよ」
タチウオジグをリリースした理由
エクリプスといえば、シーバスルアーやタックルにおいて絶大な支持を得ているソルトルアーブランド。それが、なぜ突然タチウオジグをリリースするに至ったのか。
今泉「これまでシーバスのイメージが強かったことは確かなんですが、実際はケイノンというマルイカ用のスッテとかフグ用のロッドなどもリリースしていて、エクリプスというのはソルトの総合ブランドなんです。バス用のエンジンやトラウト用のディスプラウトと同じように、今後はソルトルアー全般を主軸とし、これまで培ってきた技術を活かして各魚種に商品を展開していく予定です。今回のタチウオジギング用ジグは、そのうちのひとつです。現に、今後は直近だとロックフィッシュ用のアイテムもリリースする予定で動いていますよ」
「テミンク」って、どんなルアー?
テミンク
【Spec】
- 自重:80g・100g・120g・150g
- カラー:12色
- 価格:80g 850円 / 100g 900円 / 120g 950円 / 150g 1,000円
エクリプス新作タチウオ用ジグの一つが「テミンク」。
その特徴や使い方は?
今泉「まず、テミンクは左右対象のセンターバランスのジグで、サーチベイトとして一番最初に投げて欲しいです。両サイドが3面構造になっているんですが、潮を受けやすく、フォールの時やアクションをする際に後方が自発的にウォブルするようになっています。ただ巻きでも、ヒラを打ちながらブルブルアクションしてくれるので、基本のアクションは何でも対応できるジグです。タチウオの活性が高かったり、ワンピッチジャークなど派手なアクションを好む時、フォール中にガンガン当たってくる時はオススメです」
「リンネ」って、どんなルアー?
リンネ
【Spec】
- 自重:80g・100g・120g・150g
- カラー:12色
- 価格:80g 850円 / 100g 900円 / 120g 950円 / 150g 1,000円
そして、もうひとつのタチウオジグ「リンネ」。テミンクとは異なる特徴とは?
今泉「一言で言うと、テミンクとは正反対のジグです。シルエットが細くて、サイドは一面構造です。なので、ウォブルしつつもとても弱々しいアクションになっています。タチウオの活性や好む状況は刻一刻と変わるんですが、そのポイントで釣りを始めて何度か流していると、だんだん見切られて反応が悪くなってきます。そういう状況でリンネを投げると、弱々しいアクションで誘ってこれるので、スレたタチウオを反応させることがきます。もちろん、活性の低い状況下でも効果を発揮しますよ」
ふたつのジグは、どう使い分ける?
上記2つのメタルジグ。これからの時期において、ウェイトやカラーセレクトなどどのように使い分ければ良いのだろうか。
シルエットと重さ
今泉「まず、ウェイトに関しては、水深と潮の効き具合で使い分けます。あとは、中・上級者向けの説明を加えるなら、その時のタチウオの好むベイトのサイズによって変えます。基本的に小さいシルエットの方が釣りやすいんですが、潮が濁っていたりするとあえてシルエットを大きくするためにウエイトをあげることもあります。状況に応じてなんですが、100、120gをベースに投げて、あとはそのエリアの水深だったり船長の指示を参考に変えていってもらえればと思います」
カラー
今泉「次に、カラー。タチウオ釣りにおけるカラーの重要度は、全体の4割くらいは占めていると思います。生態を見ていると、色を感知する能力が高い。ブルピンとイワシカラーでも全然釣果が違うことがあり、思った以上に色の変化を気にしています。今回、新作ジグのカラーラインナップは各12色と豊富で、特に力を入れてテストを重ねてこだわり抜いているので全種類自信を持ってリリースしています。ピンクやゴールドカラーは鉄板ですが、僕の中で1番はザ・ブルピンH。オールラウンドに使えるからオススメで、それからピンクHP、ザ・アカキンH。そして、PBシルバーとOHグローパープルHはオリジナルカラーになっていて、スパイスとして使っていただければベストかと思います」
アクションとローテーション
今泉「アクションは、テミンクもリンネもワンピッチジャークやフォール、ただ巻き、スローピッチジャークなど基本同じにしてもらうと、その日のタチウオの状況がわかりやすいと思います。オールシーズンで始めにテミンクを投げて、状況によってリンネを投入するスタンスで大丈夫なんですが、シーズナル的なお話をすると夏の方がテミンク、冬になればなるほどリンネがそれぞれ強くなるイメージが強いです。なので、これからの晩秋から冬のシーズンで言うと、逆にリンネを多用することが多くなるかもしれませんね。ただ、とにかくこの2種のジグさえあれば、タチウオジギングを簡単に楽しむことができることは間違いないです!」
おすすめタックルセッティング!
ロッド:アクシアトラックL or ML(エクリプス・プロト)
今泉「タチウオの竿って、L、L+、MLの三種が多いんですが、自分はあまり硬さありきでは選ばずに、80~100gのジグならL、120〜150gのジグはMLと、ジグの重さありきで使い分けるようにしています。長さは、6ft3inのものを使っています」
リール:ソルティガ(DAIWA)
今泉「両軸丸型のパワーあるリール。重めのジグをアクションさせてファイトも激しいので、とにかくギアは強い方が良いです。竿で釣る釣りというよりも、リーリング性能で釣ることが多いです」
ライン:PE0.8号(よつあみ、東レ等)+リーダー20~22lb&50lb
今泉「特に初心者の方は、船宿さんが号数を指定するのでその指示に従ってください。糸の太さが合っていないとすぐにお祭りが起きてしまうので。リーダーは基本はフロロでナイロンを状況によって使い分けます。さらに、バイトリーダーに50lbナイロンを使っています」
動画でもチェック!
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