待ちに待った秋のシーバスハイシーズン!となれば…毎年ワクワクするのがDAIWA秋のシーバスルアー!! 創世記から現在に至るまで、日本のシーバスシーンをリードし続ける同社の2021年度新製品は「ランカー」対応モデルのルアーもたくさん! 今回ルアマガ局イチの偏愛(!?)シーバスマン・大木がインプレッションして参りました!
俺がルアマガプラスのシーバス番長だ!
【Profile】
ルアマガプラス編集部・大木
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。最近の釣り目標は地元・湘南サーフで「湘南グランドスラム(シーバス、ヒラメ、ブリ)」を狙うこと。まだ、タックルが足りなくて何を買えばいいか悩み中(笑)。
注目のアイテムその1:モアザン モンスタースライダー160F
【スペック】
- 全長:160mm
- 重量:51.2g
- フックサイズ:#2
- リングサイズ:#3
- メーカー本体価格:2,420円(税込)
市場を見極めたDAIWAからのビッグペンシルへの「解答」
DAIWAから遂にリリースされたシーバス用ビッグペンシル!「モアザン モンスタースライダー160F」。このルアーの話を聞いたとき率直に思ったのが 、もっと早く出して欲しかった(爆)。
なんせDAIWAはTDペンシル(現モアザンソルトペンシル)やトリックアッパー、はたまたロックショアやオフショア用ペンシルなど数多くのソルト用ペンシルをリリースしているので絶対作れないはずがないと思ってましたから!
しかし、このタイミングでリリースしてきた理由も、今回インプレして十二分に分かりました…。
まずはなんと言ってもその値段です! 上記にも記載してありますが、なんと2,420円(税込)です!。既存のデカトップやビッグペンシルと言った類のルアーは定価が3000円以上から5000円未満。現在、空前絶後のデカトップシーバスブームですが、これまでのシーバスゲームとは異なり、ビッグベイト専用ベイトタックルが基本。さらにルアーを揃えるとなると、1個あたりの単価も非常高く、サラリーマンの懐にも容赦ない。
だが、モンスタースライダーの価格は市場のシーバスルアー(ミノー、シンペン、その他etc)とさほど変わらないのです。これならば、カラーを数種揃えたりということ可能になってきます。
膨大なビッグデータをもとに、しっかりと市場調査を重ね、ユーザーの懐事情なども見極めたが故の価格設定。流石としか言いようがありません。
でも「実際にアクションはどうなの?」 と疑っているアナタ! 侮るなかれ!! DAIWAの技術力は十二分に盛り込まれていますので!
大木的!モンスタースライダーのココがイチ推し!絶妙なサイズ感とクイック&ワイドなテーブルターン!
今回ボートシーバスゲームにてインプレッションを敢行。現在のデカトップシーバスブームを考慮しても、ボートでも使いたいと思うアングラーは間違いなく多いはず!
ポイントに着くと、いきなりボイルが発生!すかさずキャストし、アクションをすると手前でヒット!
あっという間にキャッチ(笑)。レギュラーサイズの60cmクラスでしたが、朝イチのタイミングをしっかりモノにできました。モンスタースライダー恐るべし!
このシーバスが即キャッチできたこと以上に驚いたのは、想像以上に投げやすかったこと。いわゆるデカトップと呼ばれる200mmクラスよりもずっとコンパクトな160mm。それでも50gオーバーとなれば、今までビッグルアーを使ったことのなかったアングラーは少し構えてしまうかもしれませんが心配ご無用!
スペック以上の軽快感を感じられて、なんならバスロッドのビッグベイトに対応したHクラスなら気持ちよくキャストが決まるでしょう。またこのサイズ感のみそは、ショア(オカッパリ)でも使いやすいこと。ショアでのシーバスを想定するなら同社のMHクラスのシーバスロッドであればしっかりキャストも出来て、ロッドのハリも活かせてアクションも容易にできるはず!
ボートのみならずショアも含めて幅広いユーザーに使いやすく、手に取りやすいサイズ感、そしてビッグルアーの中でもリーズナブルな価格帯。おそらくこのサイズ感のビッグペンシルはシーバスルアーにおけるスタンダードな位置づけになってくるのではないかと思います。
そして最も気になるアクションですが、メーカーHPにあるように、ロッドアクションにもレスポンスが良いクイックなワイドターン。個人的には「ワイドターン」、いわゆる「スキーイングアクション」はことシーバストップゲームにおいてかなり肝になるんじゃないかと考えています。
以前ハイシーズン手前にボートシーバスゲームでペンシルを使用した際、大きくボディを振るワイドターンにはバイトしてからもしっかり針掛かりするのに対し、ハの字型の首振りが狭いドッグウォークアクションだと、バイトは出ても乗らないということが如実に出たシーンに遭遇したのです。
しかもその釣行時は、ペンシルに1度バイトが出ても、そのあとの連続バイトが一切なく、しっかりと1回のバイトを乗せなければ掛けることが出来ない状況だったのです。
モンスタースライダーは、遠方でもしっかりワイドターンをしてくれて、しかも近づくに釣れてターンの動きのキレとスライド幅が長くなるので、本当に船べりや足元ピックアップまでバイトチャンスが長い!ちょっと心臓に悪いペンシルになるかもしれません(笑)。
さらにスライド幅が長くなる要因としては新たに採用された「Vハル形状」。既存のペンシルはアクションの違いをだすうえで全体的なボディ形状や浮き姿勢に個性やこだわりをだしていましたが、リア部の形状を大きくこだわることは非常に稀有なケース。船底をモチーフにしたとのことですが、目のつけどころが流石としか言いようがありません!
さらにさらに、フック&リングですが、個人的にもずっと思っていたし、先日とある撮影時にも話題になったのですが、昨今のデカトップはフックサイズが少し大き過ぎるのではないかと思ってました。ですが、モンスタースライダーはサイズ感にしてはやや小ぶりな#2サイズ。しかもスプリットリング2個付けなので吸い込みも良し!
はっきり言って色々と親切過ぎるビッグペンシルです! (爆)。買わない手はありません!!(キリっ)
すみません、ペンシル愛が社内イチなもので語りだしたら止まらないことを許していただきたい!
あ、あとひとつ付け加えるなら、硬すぎる竿はNGです!ペンシルの基本ですが、スラッグをしっかり出さなければ100%の動きは出せませんのでご注意を。
注目のアイテムその2:モアザンメタルファシャッド 100S
【スペック】
- 全長:100mm
- 重量:45g
- 有効レンジ:約50cm~∞
- フックサイズ:#4
- リングサイズ:#3
- メーカー本体価格:1,210円(税込)
間違いないニーズがそこにはある! 前代未聞な大型鉄板バイブ!
先述にもあるように、今はまさにデカトップ、大型ペンシルベイトブーム。もちろんトップのみで貫くことも大事だし、やり続けなければ釣れないこともあるでしょう。しかし、風や波、ベイトのレンジなど、ハイシーズンであっても必ずしもレンジが表層であるとは限りません。そんなときにこのメタルファシャッドは間違いなく有効!
これまでに東京湾を中心に秋の大型コノシロを模したルアーは数多くリリースされてました。大型ペンシルのみならず、ビッグベイトにミノー、シンキングペンシル、バイブレーションなど。しかし、シルエットを模したサイズでのメタルバイブはありませんでした。
そもそも鉄板バイブレーションは引き抵抗が強いものなので、大型化しても抵抗を軽くするためにスリムかつ、全長を広げる「スリムロング」タイプが主でした。
今回インプレをするため、初めてメタルファシャッドを手にしたときは「嘘でしょ!?」と瞬間的に思ってしまいました。ですが、よくよく考えればこんなルアーは今までになかったし、これまでのボートシーバス用タックルでは扱いづらいけれど、昨今のビッグベイトロッドであれば十分対応可能。
しかもコノシロパターンはベイトの数が多いため、特にアピールが重要になってくる。マッチ・ザ・ベイトかつアピール力も高い、しかもタックルはビッグベイトシーバスロッドで十分使用できる。まさに「時を捉えた」ニーズにピッタリなルアーなのです!
想像以上の快適さ! コノシロパターンなら絶対忍ばせておくべき!!
今回メタルファシャッドは先述のモンスタースライダーでのバイトが止まったあとに投入。魚探ではベイトが映るけれども表層では出きらない、ボイルも止んでしまった状況でした。
使う前のイメージとしては「巻き抵抗が凄そう…」と思っていましたが、その思慮は着底後のハンドル1回転目でひっくり返されます。
「全然巻き抵抗がない!」
1番最初は前方のアイにセットして使い始めたのですがファストリトリーブでもスローリトリーブでも引き抵抗をほとんど感じなかったのです。メーカーHPによればタイトアクション、大型のメタルバイブでここまでタイトなアクションに設定できる技術力が純粋に凄いと感じました。もちろん、当日使用していたタックルが割とヘビーなものであったのは間違いないのですが。
そのまま広範囲にサーチするとこれまたあっという間にヒット!
時期としては小振りなサイズ、40cmクラスでもしっかり喰わせられました。
その後、アイの位置を変えて、一番オーソドックスな真ん中の位置にセット。このポジションならばミディアムリトリーブでも引き抵抗を感じることができましたが、それでもさほど強くない!画像では写せませんでしたが、オーソドックスなピッチのアクションをしてくれてました。
そして一番リアはしっかりとした引き抵抗のワイドアクション! ヘビーロッドでもバタバタ感を感じられ「強波動」というのがしっかりと伝わってきます。当日使用していたロッド、またはシチュエーション的に欲しいアクションだったので使用し続けると、サイズアップのシーバスをゲット!
やはり大量のコノシロの群れの中で、強くアピールさせたいなら一番リアのアイポジションが間違いなさそうです。
そして場所を移動し、青物の気配が濃厚な雰囲気…。だけどトップには出ない状況。
メタルファシャッドをボトムまで落とし、広範囲にサーチすると突然強烈なバイト!
長いやり取りの末、上がってきたのは5kgオーバーのワラサ! 大型スプリットリング&太軸フックのおかげでしっかりと口元にフッキングが決まりキャッチ出来ました。
シーバス狙いだけど、青物の反応があるようなシチュエーションでは持っておけば絶対に損はないし、フックを曲げられてバラすなんてことはほとんどないのかと思います。
何度も言うようですが、ボートシーバスで大型ペンシルメインでやられる方は絶対持っておいたほうが良いです!
ボトムの着底も非常に分かりやすいし、アイを変えることでアクションの強弱もつけやすいので、潮がかなり流れてても巻き抵抗にに応じて使い分けることも可能。ボートシーバスの引き出しをさらに増やすことができるでしょう。
今回オカッパリでの使用はしていないのですが、あまり根がかりのない、水深のある堤防や沖堤であれば全然使えます。
メタルファシャッドはコノシロなどの大型ベイトパターンのシーバスゲームにおける新たな一手として、さらなる可能性を感じることができました。
正直、これもマストバイです!(爆)
本来、この記事でDAIWAシーバスルアー注目の新製品を5つご紹介したかったのですが、今回2つのルアーを語り過ぎてしまったので、残りの新作ルアーは次回ご紹介させていただければと思います(苦笑)
やっぱり秋のDAIWAシーバスルアーはアツいです!
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